EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー・小林直己さんが、1st写真集『Art & Age』(blueprint刊)を発売。昨秋に40歳となった小林さんがこれまでのアーティスト人生を振り返るとともに、新たなステージへの挑戦の決意を表した1冊です。
ニューヨークの夜の街に繰り出す光景や夕陽が輝く海辺を犬と駆けるショット、バスタブに沈む姿など、映画のワンシーンかのようなカットが満載で、大人の男性だからこそ表現できるArtを刻んだ写真集です。
めざましmediaでは、色香と円熟味を増した小林さんにインタビュー。写真集撮影の裏側や楽曲制作秘話を聞いたほか、“男の美学”に迫りました。
<小林直己 インタビュー>
――まずは写真集制作のきっかけから聞かせてください。
昨年の秋に40歳となり、半生を振り返ったとき、これまでは達成しなければいけない目標や、与えられたゴールに向かって突っ走ってきた感覚だったんですけど、ふと時間の大切さを実感させられたんです。
限りある時間を何に、誰に、どうやって費やしていくかと考えたとき、やってみたいことがたくさんあったので、それならばグループ活動では見せきれていない自分を現在のビジュアルで知ってもらいたいと写真集の制作を提案し、実現したというわけです。

――40歳=不惑というように、転機を迎える人も多いですよね。
キャリアを重ねると経験則ができ、そこに当てはめていけば、ある程度の予測で行動できるけれど、同時にモチベーションがついてこなかったり、ワクワクから生まれるエネルギーが足りなくなったりするので、経験則で物事を動かすのはやめようとふと思ったんです。
今回、撮ったカットを見返して気づいたのは、ここまで重ねてきた時間が映し出されているなぁと。年を重ねる=年齢を創(つく)る、それこそアートだと感じたことから『Art & Age』というタイトルにしたのですが、そう考えたら年をとることがどんどん楽しくなってきて。

そんな思考が自分にとっても希望になりましたし、言えないくらいまだまだやりたいことがたくさんあって、何ヵ年計画になるのかわかりませんが、限りある時間の中で全部叶えていきたいという思いにあふれています。
――写真集から感じたのは、年齢を重ねた人だからこそ放出できる佇まいの美しさでした。
“美しさ”は僕の中に長年あるテーマの一つです。若者には世代特有の鮮やかさがあるけれど、僕たちの年代になると、経験から醸し出されるシンプルな美しさがあると思っています。がむしゃらに踊っていたころとは違うものが写真に現れていると感じましたし、ニューヨークという街で紡がれた世界中の人たちの思いが交錯して、僕自身、街がもつ力に引き上げてもらった。そう考えたら『Art & Age』というのは改めていいタイトルだなと思いました。