9月29日(水)、映画「恋する寄生虫」の完成披露試写会 舞台挨拶が行われ、W主演を務める林遣都、小松菜奈、柿本ケンサク監督が登壇した。
この作品は新鋭作家・三秋縋の同名小説が原案。孤独な2人が「虫」によって「恋」という病に落ちていく、臆病者たちの切なくも美しいラブスト―リー。
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本作のタイトルにかけて「恋する○○」を聞かれた林と小松。林は、「恋するストレッチ」と答え「ちょうど、舞台をやっていて、階段の上り下りがある舞台なんです。30歳にして初めてひざに痛みがきまして…」と説明。
また、「舞台で共演させていただいている、演劇界の神様・浅野和之さんに神様のストレッチを教わりまして、それを試すと体の痛みがなくなり、体の調子もすこぶるよくなりまして。『これはいいぞ!』と思いまして、寝る前とかもずっとやるようになってしまって、そうしたら逆に伸ばし過ぎて筋を痛めてしまいました」と恥ずかしそうに語った。
小松は「恋する塗り絵」と回答。「家でなにをしようかなと思ったときに、『大人の塗り絵』というのがあって、それが世界の名画を塗っていくもので。ゴッホとかモネの作品を自分の想像で塗り絵ができるので、無心で2~3時間やってしまって、『あぁ、いい時間だな』と」と明かした。
最後に小松は「約2年前くらいの撮影だったので、コロナウイルス感染症が流行りだす前くらいだったんです。最初に台本を見たときに、マスク越しのキスと書いてあって、当時はまだマスクをするのが当たり前ではなかったので、『観客の人に受け入れてもらえるのかな?』という思いがあったんですけど、今となってはありえないことではなくなって…。この時代にこのような作品を残すことができてよかったなと思います」と感想を述べた。
林は「この映画の登場人物は、撮影中は意識してなかったんですけど、ほとんど2人。でも、この登場人物の少なさにすごく意味があるなと。僕たち2人以外と他との対比が違和感のあるもので、それがあるからこそ、2人の世界がいとおしく見えると思いました。今は人と人との距離が、物理的でも心の面でも遠くなってしまいがちな世の中ですが、誰しも必ず身近に幸せが散りばめられていることに目を向けることが大切なんじゃないかなと思います」と締めくくった。
<ストーリー>
極度の潔癖症で人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾(林遣都)。ある日、見知らぬ男から視線恐怖症で不登校の高校生・佐薙(さなぎ)ひじり(小松菜奈)と友だちになって面倒をみてほしい、という奇妙な依頼を受ける。
露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だったが、それが自分の弱さを隠すためだと気づき共感を抱くようになる。世界の終わりを願っていたはずの孤独な2人はやがて惹かれ合い、恋に落ちていくが…。
映画「恋する寄生虫」は11月12日(金)より、全国公開。
©2021「恋する寄生虫」製作委員会
配給:KADOKAWA
最新情報は、映画「恋する寄生虫」の公式サイトまで。