「歌うことがつらかった」10年前に起きた歌手生命を脅かす危機

水森かおり:
これは言ったことがなかったんですけど、10年ぐらい前に声が出なくなった時があって、それはちょっとこたえました。しびれたというか、つらかったですね。原因不明というか、病院行っても「ストレスです」とか「ジストニア」とか、そういう発声障害みたいなことですけど、それが急に出た時は、つらかったです。歌うことがつらかったですね。初めて言いました。

およそ10年前、突如水森さんを襲ったという原因不明の発声障害。声帯の異常によって、声が出しづらくなったり声の質が悪くなったりする症状です。
水森かおり:
急に「あれ?」っていう、自分が思ったように声が出せない…。多分疲れとかが重なってということだと思うんですけど、自分の喉じゃないみたいな感覚。思ったように声が出せない…歌えなくなった。自分が思ったように歌えない。
"自分の思うように歌えない"。歌手にとって致命的ともいえる発声障害。原因もわからないがゆえに、不安は募るばかりだったといいます。

水森かおり:
いろんな同じ症状の方のお話を聞くと、人によって症状が違うんですよね。私の場合は、低音が出なくなった。低音がもう…「あ~」っていきたいのに、「あ…あ…」ってなっちゃう。どうしたら治るかがわからないっていう。その見えない不安ともどかしさと…それがつらかったです。
水森さんは発声障害についてこれまで公表せず、心の奥底に抱え込んだまま、歌手活動を続けてきました。

水森かおり:
やっぱり心配かけたくない。そういうふうに言うと今後(発声障害の歌手として)聞かれるんじゃないか、とか、そういう不安もあって。それを克服するのは自分なので、歌い方をちょっと変えてみるとか、どうしたらもっとスムーズに歌えるのかなって自分で研究したりして、徐々に今の状態になった感じですね。
支えとなったのは…「ファンの存在」今後の抱負も語る

不安を抱えながら、自分の歌を研究。今の自分にできる新しい歌い方を模索し、30周年という節目にたどり着きました。

水森かおり:
あっという間でしたね。デビュー当時は30年後の自分なんて、想像もしていなかったですし、それこそ来年も、どうなっちゃうんだろう?みたいな。そういう不安の中で毎日過ごしていたので、そうやって考えると奇跡だなと思います。

つらいときも、支えとなった存在を聞くと…水森さんは力強い声で「やっぱりファンの皆さんですよね。」と語ります。

水森かおり:
自分自身がうまく歌えない中で、きっとね、皆さんも「あれ、どうしたんだろう?」とか「なんか全然変わっちゃったな」とか、って思っていらしたと思うんですけど…。それでも応援してくださったから、だから(ファンの)皆さんの存在がすごく励みになりましたね。

これからも、ファンに元気な姿を見せ、歌い続けるという水森さん。最後に、今後の抱負を語ってくれました。

水森かおり:
今までと同じようにこれからも幸せな気持ちで歌い続けていきたいなと思います。一日、一日を大事に。また去年のような幸せな一年を過ごせるように頑張ろうっていう積み重ねで。
はっきり言うとするならば、去年と同じように幸せな毎日を過ごしたい。そんな感じです。
(『ノンストップ!』2025年3月24日放送より)