──柊班の皆さんの印象的なシーン、撮影時のエピソードを聞かせてください。まずは、氷月を演じる波瑠さんはいかがですか?
波瑠さんは、もう第1話の撮影時からずっと“氷月”“主任”という感じ。主任はこの作品のなかで一番ブレていない、軸がしっかりしたキャラクターで、波瑠さん自身もそういう方なので、僕らはついていくだけという安心感があります。
現場を締めるときは締めてくださる空気感を持っているのも印象的ですね。セットに入ると自然とピリッとするので、そういう空気を感じ取ると僕もスイッチが入ります。
それでいて、ご本人は柔らかさもお持ちで。今はたぶん、皆さんとわいわい将棋をさしてるんじゃないかな。もうすぐ撮影が終わるっていう今になって、急に将棋が流行り始めました(笑)。
──対峙して、印象に残っているシーンはありますか?
第5話の病室で主任に「本当は現場に出るのが怖くて仕方なかった」と思いを打ち明けるシーンと、第8話でいろいろと乗り越えて犯人を取り押さえたあとに「いつまでも怯えてたら瑞江に笑われるんで」「柊班の一員ですから」と真っすぐ伝えるシーンは印象に残っています。木皿としては、ポイントになったシーンなので。
主任と対峙していると目の表情が印象的なんですよね。常にクールではあるのですが、実は目の奥が熱くなっていたり、違った表情が見えてくるのですごいなと思いながら対峙していました。
2度目の共演!森本慎太郎とは「相性がいい」柏木悠は「可愛らしい人」
──土屋を演じる山本耕史さんはいかがですか?
土屋さん…というか、山本さんは役よりもご本人の印象が強くて。土屋越しの木皿を撮影するときに、僕に向かって変顔をして笑わせてくるんですよ。本番で!「これは仕事だ」と言い聞かせるんですけど、耐えるのが本当に大変で、スタッフの皆さんにはいつもご迷惑をおかけしています(笑)。
俳優の先輩としては本当に尊敬できる方。山本さんは現場の空気を絶対に重くしないし、締めるときは締めてくださるし、こういう俳優さんになれたらいいなと思える方ですね。
──お茶目さがあるからこそ、カッコよさが際立つんですね。
そうですね。第7話で波岡一喜さんと対峙していたシーンは、すごく迫力がありましたし、声の出し方や自分の見せ方もお上手で、同じ空間にいて圧倒されました。
──穂村を演じる森本慎太郎さんはいかがですか?
慎太郎くんとは、以前『だが、情熱はある』(日本テレビ)でご一緒していて、今回が2回目の共演です。
あまり気を使わずにお互いやりたいことをやって、協力し合える、相性のいい方だなと僕は勝手に思っていて。劇中の穂村と木皿とはまた違う関係性ですが、すごくいい関係を築けているなと感じています。
──印象に残っているシーンはありますか?
嫌な犯人が多いですし、笑えるシーンも少なくて全体的に重いトーンのドラマですから、穂村と木皿のわちゃわちゃとしたシーンは、ホッとしてもらえたらいいな、と。
穂村と木皿は“仲良くない風”だけど、心の底では信頼関係があるので、掛け合いのテンポ感は慎太郎くんと一緒に考えながら大切に演じています。
最初にお話しした通り、意外と穂村と木皿のコンビって好評なんですよね。だからというわけではないですが、現場では僕ら“ほむきさ”とか“ほむき”と呼ばれています(笑)。
──瑞江を演じている柏木さんはいかがですか?
瑞江に関しては、やっぱり第3話の襲われるシーンが印象的でしたね。今までに見たことがない柏木くんのお芝居が見られたし、刺激にもなって、木皿としても倉悠貴としても今後につながる1日になった気がしています。あのシーンがあったから、今の木皿は頑張れていますしね。
柏木くん自身は5人のなかで1人だけ10代だし、瑞江が新人刑事だからかもしれませんが、素も役に近い感じで。すごく礼儀正しい方です。
ただ、僕はなぜかちょっとイジられていて。だから、正月明けの撮影で、柏木くんが珍しくセリフを飛ばしていたから、イジり返したら「正月明けですから!」って必死に言い訳をしていたんです(笑)。そういうやり取りができたのは楽しかったですし、可愛らしい人だなと思いました。
──最終回の見どころを聞かせてください。
第1話の柊班は寄せ集めのようで、5人がバラバラのチームでした。途中、瑞江がいなくなってしまったり、土屋がチームから離れてしまったり、いろいろとありましたがどんどん一体感が出てきています。最終的に柊班がどんなチームになるのかというのは一つの見どころです。
そして、第9話のラスト、氷月が対峙した父親・夏見(杉本哲太)に拳銃を向けるところで終わっていますから、引き金を引いてしまうのか、ずっと抱えてきたしがらみみたいなものを乗り越えることができるのか。そういったところにも注目していただけたらと思います。