倉悠貴さんが、まもなく最終回を迎えるドラマ『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』で共演している波瑠さん、山本耕史さん、森本慎太郎さん、柏木悠さんとの撮影裏話を語りました。

ドラマ『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』は、“カメラアイ”と呼ばれる瞬間記憶能力を持つ女性刑事・柊氷月(ひいらぎ・ひづき)が癖(くせ)のある刑事たちと事件解決に奮闘していく新感覚の刑事ドラマ。

「柊班」の主任を務める氷月(波瑠)のほか、班員それぞれが抱えた秘密や過去などが明かされ、物語が進行するごとに深まる柊班のチームワークにSNSでも「いいチームになってきて胸アツ」などと、話題になっています。

本作で柊班の刑事・木皿啓介を演じている倉悠貴さんにインタビュー。最終回を残すのみとなった『アイシー』への反響や、波瑠さんをはじめとする柊班のメンバーとの撮影裏話を聞きました。

倉悠貴も“リアタイ”することも!視聴者の「どんぐり木皿」呼びが印象的

──ここまで放送してきて受け取った反響があれば聞かせてください。

時間があるときには僕もドラマをリアルタイムで見て、ネットの検索もしているので、いろいろな意見を見聞きしています。

なかでも印象的だったのは…木皿は第3話で暴行犯に襲われて、入院して、現場に復帰したあとスーツにニット帽をかぶっているので、SNSで「衝撃のビジュアル」とか「どんぐり木皿」と言われていることでしょうか(笑)。いろいろな捉えられ方をされてるな、と。

他にも、穂村(森本慎太郎)と木皿の反発し合っているようで、しっかり信頼し合っている関係性が意外と好評だと知って、驚きました。

──木皿は当初、事件捜査にはあまり積極的ではないキャラクターでしたが、第9話までに変化していますね。

第3話で瑞江(柏木悠)が目の前で襲われて殉職して、それをずっと引きずっています。手の甲にはそのときの傷も残っていて、傷を見ることであの出来事を思い出すというシーンもあって。

撮影現場に瑞江、柏木くんはいないけど、僕の中では3話以降も、柏木くんと倉悠貴が一緒に頑張っている感覚で演じてきました。もともと犯人との対峙が怖くて、捜査に積極的ではなかったのですが、今は瑞江がいるから頑張れている感じですね。

──木皿を演じるうえで、意識したポイントはありますか?

個人的には、だるそうにしている木皿が好きだったのですが、瑞江の事件以降はいろいろと葛藤をしたうえで“前を向く”ということを意識しています。

一番わかりやすい変化で言うと、姿勢をよくしたことと、人の顔を見て話すようになったことでしょうか。あとは、最初の頃は肩掛けのカバンを前に抱えて、引っ込み思案で人と距離を少しとっている感じを出していたのですが、退院後は後ろにかけて変化をつけています。

──そういった動きや見た目に関しては、監督などと話して決めたのでしょうか?

もちろん監督と話している部分もありますが、個人的にやっていることもあります。

動きもそうですが、木皿はあまり感情が表に出るタイプではないので、言葉遣いが大切になってくると思っていて。最終的に犯人に影響を与えられたほうが、ドラマとしても面白いし、芝居も盛り上がると思い、セリフの変更も提案しています。