視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。

9月14日(火)の放送では、無駄なもの発明家、藤原麻里菜に密着した。

2013年から無駄な発明品を作り始め、YouTube、SNSの動画総再生回数は4000万回を上回る。2018年には台湾で個展を開催すると、2万5000人以上の来場者を記録。さらに、奇想天外なことに挑む人を応援する、総務省「異能ベーションプログラム」において最終選考を通過し、国から300万円の支援金を受けた。

「自分にはずっと才能がないと思っていて、今までコンプレックスだらけで劣等感がある」と語る彼女が、唯一見つけたというのが「無駄なものを考えて作る」という才能。それまでは生きづらさを感じていたが、今では「世界は自分のためにあるんじゃないか」と前向きな思考になった。

無駄なものを作り続ける発明家、藤原麻里菜の7つのルールとは?

ルール①:2日に1個 発明品を作る

8年間に渡り、膨大な数の発明をおこなってきたが、現在は2日に1個完成させるというハイペースで、無駄なものづくりを行っている。「頭に浮かんだものを自分が作らないと」といった使命感があるそうで、「人がしない余計なことをどれだけたくさんするか」という目標があることを明かした。

土日も関係なくほぼ毎日、自宅とアトリエを往復する生活を送っている彼女。プライベートでは「辻くん」という友達が1人だけおり、年に1度くらいのペースで会い、お互い公園でボーッと過ごすという。

ルール②:ストレスは紙に書き出す

発明品が生まれるきっかけとなるのは、普段の生活で感じるストレス。これまで、「クリスマスに仕事」というストレスからキーボードをハンドベルに改造したり、おたまの水がかからないように守ってくれるマシンなどを作ってきた。

この日も「スマートスピーカーに話しかけるのが恥ずかしい」ということで、スマートスピーカーの中身を黒電話につけ、受話器を通じて話しかけられるマシンを作った。彼女は「モヤモヤしてることをなんとか言葉にすることで、どうしたら楽しく出来るかと考えることができる」と語り、「モヤモヤに気付くことでアドレナリンが出て、面白いアイデアを考える余裕につながる」と説明した。

ルール③:携帯は常におやすみモード

神奈川・横浜市で生まれ育った彼女は、小さい頃からものを作ることが好きで、パソコンを触って遊ぶ子どもだった。18歳のある日、「高校卒業後にすごく好きな人がいて、その人のイメージを形にしたい」と、そのイメージを彫刻で作ったという。

その際に「初めて手を動かして頭の中にあるイメージを形にした」そうで、ものづくりに没頭することができた経験がきっかけとなり、現在の道へと進んだ。

1日の作業が終わると、スマートフォンの通知を確認。スマホが鳴ると見てしまうため、作業中は常に「おやすみモード」に設定して通知が来ないようにしているという。

ルール④:うまくいかないときは、一旦諦める

この日彼女が挑戦していたのは、グレーのシャツを着ても脇汗が目立たないようにするマシン。屋上で実際に試してみたものの、イメージしていたようにはならず、一旦アイスを食べて休憩を挟んだ。

休憩後に他の発明に取り掛かると、「失敗でも成功でもどっちでもいいんですけど、『納得いかない』という感情を一番大切にしていて、完成させることを目的にしていない」とモットーを語った。

ルール⑤:アイデアより先に言葉を作る

発明を行う前に、彼女は言葉と言葉を組み合わせてアイデアを生み出す。この日は、「ビジネス(Zoom)」と「忍者」をつなげられないかと考えていた。

そのアイデアをもとに、飲み会でおじさんが使う「ドロンします」(手を組む忍者のポーズ)を使用して、Zoomの会議から退出できるというマシンを作り出した。

スタジオでは、「すごい!」と長濱ねるが声を上げる中、YOUが「言葉を先にするから、オシャレ感みたいなものが出るのか」、青木崇高は「大喜利みたいなね」、本谷有希子は「ユーモアのセンスも良いよね。面白い」と興味をひかれたようだった。

ルール⑥:毎日 帰宅後にまず踊る

アトリエから自宅に帰ると、すぐにスマートフォンで音楽を鳴らし踊り始めた。「嫌なことがあっても次の日まで引きずりたくない、アイデアを出し続けるには自分をご機嫌な状態にしてあげることが重要」という彼女は、「踊ることってネガティブな人にもできて、『実は暗い人なのに踊っている』という面白さも感じられる」とダンスの魅力を語った。

スタジオでは、自分のご機嫌のとりかたの話になり、長濱が「家では服を脱ぐ」と発言すると、YOUが「裸(ら)なんですか?」と食いついた。長濱は「下は履きます。裸(ら)は、結構多くないですか?」と問いかけると、YOUは「私も裸ですね。息子がいるんで着てますけど」と、長濱に同意していた。

ルール⑦:稼ぐことを目標にしない

普段は家とアトリエの往復だが、この日は60年以上の歴史を持つ社団法人発明学会に足を運んだ。彼女は、一般の人に無駄づくりを教えるワークショップの会場を探していた。参加費は材料費込み3500円で、会場費を差し引くと、ほとんど利益がない。

外を歩きながら彼女は「NYのビルとかに住みたいけど、それを目標にすると嫌なこともしなきゃいけないから、それは自分の人生、無駄づくりとしては違う」と明かした。実際の目標については「道端でおばさんが1人で一点を見つめながら芋けんぴを食べてたんです。それを見てすごく自由を感じて、そんな大人になりたいと思った」と、独特な感性で答えた。

「無駄づくりを始めてずっと好きだったアーティストの方が『面白いね』と言ってくれたり、大企業から仕事の依頼が来たりと、あまり目標を決めずに転がっていくうちに、自分の心地いい世界が出来上がっている」と語ると、無駄づくりについては「無駄なものを考えるパワーを神から与えられたからやっている」と表現した。

スタジオでは、藤原に作ってもらいたい発明について話し合うことに。青木は「小学生の頃に作ろうとしていた、1円、5円、10円と滑りながら落ちていき、それぞれに分けられる貯金箱」とうれしそうにアピールするも、スタジオは静まり、本谷が「あるよね、それ?」と指摘。「あるの!?」と驚く青木に、長濱も「あります。そのくるくる落ちていく形で」と説明すると、青木は「何年前?それ」とガッカリしていた。

※記事内、敬称略。

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9月21日(火)放送の『セブンルール』では、自由奔放なキャラクターでバラエティー番組を中心に活躍する、お笑いコンビ“フォーリンラブ”・バービーに密着。芸人としての活動に留まることなく、下着プロデュースや実業家など多方面で才能を発揮。今年4月に結婚した6歳年下の夫との新婚生活にまつわるルールも公開。芸人の枠を飛び超え、幅広い場で活躍するバービーの7つのルールとは。