<山田恭弘(プロデューサー)コメント>

東京五輪の延期に翻弄され、自分の思い描いた五輪とはならなかった前田穂南。彼女にとってパリ五輪は「出たい」ではなく、「出なくてはいけない」大会となった。連覇を口にした10月のMGCは、雨の中でまさかの敗北。レース後に涙を流した。

迎えたMGCファイナルチャレンジの大阪国際。目標は「アレ」と話し、レースが終わるまで「アレ」の正体は明かさなかった。

想定以上のハイペースのレース。中間点を過ぎてペースメーカーを向こうに回し、前田が前に出た。レース終盤、降り出した雨。向かい風の中必死に前を向く前田。日本記録の更新が刻一刻と近づいてくる。

30年にわたってマラソン中継に携わってきた私も、興奮とドキドキが抑えられない。スタジアムに響く歓声。そして歓喜の瞬間。カンテレにとっても、最高の中継となった。

カンテレのマラソン中継の伝統は、レースだけではなくそこに関わる「人間」を描くことにあります。このドキュメンタリーで、前田穂南選手の日本記録更新にかけた思いが、みなさんに伝わってくれることを願います。

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