11月22日(日)放送のフジテレビ『くいしん坊!万才』では、牛鍋発祥の地とされる神奈川県横浜市の「牛鍋」が紹介された。
牛鍋の名店「太田なわのれん」を訪れた松岡修造は、目の前で行われる薄い鉄鍋を使い、味噌で牛肉を煮る「牛鍋」の作り方に興味津々。料理長の佐藤順一さんに「煮るってことはすき焼きっぽい感じなんですか?」と質問する。
佐藤さんは明治元年(1868年)に横浜港が開港し、牛肉を食べる文化が海外から入ってきたことで、初代店主がそれまで牛肉を食べる習慣がなかった日本人にも食べやすいようにと、味噌やネギを入れて牛肉を煮る調理法を始めたと説明。
松岡は徐々に煮えていく牛肉を前に「ものすごくワクワクしますね」と興奮が抑えられない様子。「(最初は生で)赤々としていたもの(牛肉)が、(味噌で煮込まれて)黒々としてきました」と実況をしながら出来上がりを待った。
溶き卵の中に煮あがった肉が盛り付けられていくのを見ながら、松岡は「お肉のどんぶりみたい」と喜ぶ。
佐藤さんは肉に味噌が絡まっているため、卵を絡めながら食べるとよりおいしくなるとアドバイスした。
まずはその匂いに「すっごい香りですよ、これ」と松岡は目を丸くし、一口食べると「味噌に肉の旨味が覆われている感じで、口に入れるとそれが開いていく感じ。おいしいなぁ」と表現した。
佐藤さんは肉の脂が溶け出して、味噌と調和して旨味になると解説。仲居の石堀真優さんも「ベースになっている味噌は、江戸の甘味噌で、塩分控えめで、さっぱりとしたお味噌になっています」と、こだわりの味噌であることも明かした。
また、松岡が大きく切られた一口大の肉を見て「この肉の大きさがいいですよね」と褒めると、佐藤さんはお酒好きの初代が、朝からほろ酔いで仕事をしていたことから、肉を薄く切るのが面倒で、ぶつ切りになったというエピソードも披露した。
松岡は伝統の牛鍋の味に「お肉を食べる形がここから始まったと考えたら、古いんでしょうけど、僕にとってはものすごく新鮮でした」と感想を伝えた。
次回、11月29日(日)の放送は、「小柴のアナゴ」を紹介する。
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