8月15日(日)、映画「護られなかった者たちへ」の完成披露試写会が行われ、主演の佐藤健、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、緒形直人、瀬々敬久監督が登壇した。
この作品は、容疑者役を佐藤が、それを追う刑事役を阿部が演じる、衝撃と感動のヒューマン・ミステリー作品。
東日本大震災から10年目の仙台で、全身が縛られたまま放置され“餓死”させられるという不可解な殺人事件が相次いで発生し、捜査線上には利根(佐藤)という男が容疑者として浮かびあがった。刑事の笘篠(阿部)は殺された被害者の2人から共通項を見つけ出し、利根を追い詰めていくが、決定的な証拠がつかめないまま、第3の事件が起きようとしていた。
なぜ、このような無残な殺し方をしたのか?利根の過去に何があったのか?やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃的な真実が明らかになっていく。
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吉岡は撮影を振り返り「僕が阿部さんに護衛されているシーンで、(容疑者役の)健くんが一瞬にして阿部さんに突き飛ばされて、(そこに落下するはずの)マットを軽く超えていったんですね。それで、大丈夫かな?と思って『阿部さんやりすぎじゃないですか?』って言ったら、『いや、本人が思い切りきてくれって言った』って言うんですけど、その1回だけじゃなくて、2回も3回も健くんが目の前を飛んでいく姿を見て、すごい現場なんだなと改めて思いました」としみじみと語った。
続けて「健くんの身のこなしというか、本気度というか。それに対応する阿部さんのすごさというのを、目の前で感じさせてもらった素晴らしい現場でした」とコメントし、佐藤は「阿部さんに言いましたけど、あそこまで飛ぶとは自分でも思っていなかったです(笑)。全員の誤算でマットから出っちゃったんです」とコメント。
阿部は「どんなにぶつかっても、こなしてくれるのがわかったので。遠慮しないでやっていたんですけどね」と微笑み交じりで語ると、佐藤は「役柄的に僕を捕まえるっていうのに、飛ばしますからね」と突っ込んだ。
印象に残っているシーンを聞かれると、佐藤は「今日ここにはいらっしゃらないんですけど、永山瑛太さんに怒りをぶつけるシーンがありまして、そこかなと思います。理不尽なことに対する怒りや、やるせなさみたいな感情を、作品を通して皆さまに共感してもらうことが、僕の使命かなと思っていました。監督にも何回もやらせていただいて、瑛太さんにも付き合っていただいて、いいシーンになったかなと思います」と回答。
阿部は、共演の刑事役の林遣都と共に佐藤を追うシーンについて、「30年ぶりに全速力で走りました。1本2~300m走るんですよ。1日での撮影かなと思ったら、2日間だったので本当に大変でした。それから半年間足が痛かったですね」と苦労を明かした。
佐藤は「僕は当日と次の日がきつくて。でも、阿部さんケロっとしているんです。阿部さんに『大丈夫なんですか?』って聞いたら『全然、大丈夫』とのことだったんで、すごいなと思ってたんですけど、時間差だったんですね。自分だけきついのかなと思っていたので」と笑いながら語ると、阿部は「多分、筋を痛めたんですね」と説明し、会場を笑わせた。
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映画「護られなかった者たちへ」は、10月1日(金)より全国公開。
©2021映画『護られなかった者たちへ』製作委員会
配給:松竹
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