11月13日(金)より公開の映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」の完成報告イベントが11月2日に行われ、綾野剛と北川景子が登壇した。
本作は130人を安楽死させた実在の医師が起こした犯罪をモデルに描くサスペンス作品。事件を追う破天荒で直感型の刑事・犬養隼人を綾野が、犬養の後輩にして冷静沈着な分析型の刑事・高千穂明日香を北川が演じる。警視庁捜査一課のNo.1コンビである犬養と高千穂が、安楽死を手口にする猟奇的な連続殺人犯“ドクター・デス”に迫る。
今回が第一子出産後、初の公の場となった北川は、MCから「おめでとうございます」と声をかけられると、「ありがとうございます」と満面の笑みで答え、綾野も「おめでとう!」と祝福した。
公開を目前に控え、綾野は「素直に嬉しいですし、奇跡だと思っています。当たり前じゃないんだな、ってことを噛みしめながらここに立たせてもらっています」とコメント。北川も「本当にいろんなことがあったので、映画が公開できるということがこんなうれしいことなんだな、というのを改めて感じました」と、コロナ禍の中での公開に際しての思いを語った。
“警視庁捜査一課のNo.1コンビ”を演じた2人は、今回が2度目の共演ということもあり、事前に打ち合わせなどもすることなくバディ感を出すことができたと振り返る。綾野が「打ち合わせもしてなくて、どんなバディにしようかという話も一切してない」と言うと、北川もうなずきながら「いろいろお話する機会はあったんですけど、役柄について話す機会はなくて」と回想し、自然とバディ感が出る関係性だったことを明かした。
その理由について綾野は2人が2003年デビューの“同期”であることをあげて「共通認識、共通言語を持ち合わせているのはある瞬間芝居を超える」と説明。北川も「同じような景色を見ながら芸能活動をしてきたところもあるだろうし、価値観も近いしやりやすい」と言い「年は離れているけどタメ口でいけちゃう(笑)」と関係性の良さを見せた。
北川は現場での綾野が、集中し過ぎて「話しかけられないくらい殺気立っていたことがある」と言い、そのストイックさに感心したという。だが、それが今日何を食べるかを考えてそういう顔になっていたこともあり、座って頭を抱えてる綾野を心配していたら、どの店を予約するか悩んでいただけだったことも。綾野は笑いながら「すいません」と謝罪した。
2人は会場に特別に招待された観客からの質問にも答え、次に共演するとしたらどんな関係性がいいか?と聞かれると、北川は「夫婦」と即答。綾野も「景子ちゃんとはラブストーリーっていうのは超えちゃってるもんね」と同意して、「明るいのがいいね!」と提案。北川が「コメディとかやりたい」と乗り気になると、綾野は本作での犬養と高千穂との関係性とは逆の「しっかりした夫と破天荒な嫁も面白そう」と3度目の共演への希望も語った。
今回“最強バディ”を演じたということで、2人は同じ問いに対して、2択で同じ回答をどれだけ出せるかに挑む“No.1コンビ度チェック”にも挑戦。綾野は「100%だと思いますけどね」と相性の良さに絶対の自信を見せ、北川の答えに「ガチガチに寄せにいってます。自分なんかいらないです」と言ってもいたが、一致率は60%という微妙な結果に。2人とも相手のことを考え過ぎて、合わなかった回答もあり、北川は「深読みしちゃった。もう一回、(映画公開)初日にやりたいね」と悔しそうにしていた。
イベントの最後に北川は「本気でやらなくては伝わらない作品だったので、綾野さんと一緒に魂を込めて全力で撮影をしました」と振り返りつつ、「安楽死というテーマで難しく感じるかも知れませんが、映画は犬養と高千穂の痛快なやり取りやアクションもあって、エンターテイメントな作品だなと思うので、いろいろなことがあった2020年でしたけど、ぜひスカっとした気持ちになりに劇場に来ていただけたら」と呼びかけた。
綾野も「映画というエンターテイメントは確かに不急ではあるかも知れないけど、不要ではないと噛みしめる時間が増えています。何が届けれるか、ということよりもどう届けるかが大切なことなんだろう改めて噛みしめている」と言い、「劇場でお会いできるのを楽しみにしています」とメッセージを送った。
<ストーリー>
「苦しむことなく殺してさしあげます」。闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された」という少年からの通報がきっかけだった。
警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は、さっそく捜査を開始。すると、似たような事件が次々と浮上する。
捜査チームのリーダー麻生(石黒賢)、新米刑事の沢田(岡田健史)、室岡(前野朋哉)、青木(青山美郷)と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
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