ソニー損保の「安心ってなんだ?研究所」プロジェクトの活動の一環として、安心についてのノウハウメディア「安心研マガジン」第4号が公開された。今回のテーマは「コロナ禍、安心につながったデザイン(※「企画」「設計」などの意)」。『ゴットタン』などの人気バラエティ番組を生み出し、今年テレビ東京を独立したテレビプロデューサー・佐久間宣行が「新時代のデザインと安心」を語った。
<佐久間宣行 コメント>
――テレビ東京を退社され、フリーとして次のステージにチャレンジしたいと思った理由を教えてください。
理由は3つあります。1つ目は、まだディレクターをやりたかったから。管理職に進むという話もありましたが、ディレクターとして実現させたい企画がたくさんあって。現場が好きなんです。2つめは、父親が他界した55歳という年齢まであと10年で、これからの10年間を後悔せずに過ごしたいと思ったこと。3つめは、テレビを超えた範疇で仕事をしてみたいと思ったからです。自分の中にある「面白い」をいちばん「面白いところ」で表現したい。テレビにこだわらず、いろいろな「面白い」を届けたいと思っています。
――リモートワークが増えたことで暮らしに変化はありましたか?
家族と過ごす時間が圧倒的に増えました。料理を楽しむ時間もできたし、中学生の娘と話す時間も大幅アップ。娘と交わした情報量は相当でした。娘がポップカルチャーに詳しいことも知らなかったし、Z世代がアニメ好きなのは標準ということも気づけたし、好きなエンタメを共有し合えたのも良かった。子供の感性ってすごいなと改めて実感できました。
――コロナ禍を経て、(今までの生き方を変えて)今後活躍する人はどういう人だと思いますか?
「これが正解」っていう見解は示せないけれど、自分の中にある「面白い」を形として表現したい人にとっては、動きやすい時代になっていくと思います。後押しとなるのは「デザインの力」。コンテンツづくりにしても、それこそ生き方にしても、最初の一歩は自分が思い描いたデザインによるところが大きいので。
――安心して一歩を踏みだすために大切だと思うことは何でしょうか?
僕個人でいうと、気持ちの安心につながっているのは、一緒に仕事をしてきた仲間との信頼関係であり、パーソナルな部分では家族の存在が大きい気がします。会社の役員に独立したい旨を伝えた時、「大きくなって、思い描くさまざまな企てを大きな仕事で返してくれよ。それがいまの時代だろ?」と言われ、テレ東らしいなぁと思い、嬉しかった。だから僕は、仕事と遊びの境界線をなくしながら、思い描いた道を進んでいこうと思います。
©︎ソニー損保の「安心ってなんだ?研究所」
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