今週は何を置いても、真由子ちゃん(井本彩花)と大樹(細田佳央太)くんの恋模様!!
出会いは、そう…第1話の、町内清掃活動だったね…。
ガラスの破片を触り、ケガをしてしまった真由子。
同じくバスケ部で清掃活動に参加していた大樹。迷いなく自らのリストバンドを差し出し、手当てをする。そして、立ち去ろうとした時…。
真由子「あ!…あのう…これ…(リストバンドを指す)」
大樹「あ…、あげるよ」
真由子「いや…、でも…、洗って返したいから……。(歩み寄る)どうすればいい?」
大樹「そう…。じゃあ…。ああ…、どうしようかな…(腕を組み悩む)」
(シーン変わり)帰り道。
真由子、電話番号が書かれたリストバンドを大切に握りしめる…。
くぅーッ!まぶしすぎる!!
ついつい何回も巻き戻して、節々のニュアンスまで丁寧に書き起こしたくなっちゃったよ。だって「清掃活動」、「ガラスでケガ」、「バスケ」、「リストバンド」…っていう目に映るもの全てがピュアすぎるんだもの!その上、真由子ちゃんの「(歩み寄る)どうすればいい?」って上目遣いで問うてる姿がとてつもなくかわいいし、大樹くんも「どうしようかな…」なんつって腕組むんだもんね、ジェントルマン過ぎる!なんて尊い二人!!
…なんだけど、最後、リストバンドにさ、電話番号、書いちゃうってのはさ…。ちょっと…、大樹くん…、やりおるな。こいつ…、他でも…、やりおるな。なーんて、思っちゃったよね。あまりにもピュアすぎるもんだから、ちょっと邪(よこしま)な想像でもしてさ、汚してしまいたくもなるじゃん?
ああ、大人になんか、なるもんじゃないよね…。
っと、そんなどうでもいい荒(すさ)んだおっさん目線は置いといて、今回、その第1話で繰り広げられた超高濃度ピュアラブストーリーの続きが、再び、描かれます。
大樹からバスケの試合を見に来ないかと誘われた真由子。
試合後、先日のリストバンドを返すことに…。
真由子「あ…これ…。ありがと…(リストバンドを差し出す)」
大樹「そんなの…。いいって言ったのに…。…あげるよ」
真由子「…でも」
大樹「よかったら…、使って」
真由子「(差し出したリストバンドをゆっくりとしまう)ありがと…。…じゃあ」
帰ろうとする真由子
大樹「ねぇ!」
突然バスケットボールを真由子にパスする大樹。
大樹「来いよ!(手招き)」
くぅーッ!まぶしすぎる!!(二回目)
またしてもニュアンス込みで書き起こしちゃったよ。
ああ、まぶしすぎる。青春最高じゃん!!やっぱり真由子ちゃんの上目遣いはかわいいし、大樹くんも男前だし…。
って、…ねぇ…。だけど…、やっぱり、大樹くん…。やりおるよね?…こいつ…他でもやりおるよね!?
去り際の女子に突然ボールパスして、「来いよ!(手招き)」だよ?しかも、ただの「来いよ!」じゃないよ?「来いよ!」の後に(キラーン☆)入ってるからね。ナチュラルボーン王子様!?
…っとついつい興奮して恋愛パートにばかりあらすじ(っていうか詳細)を割いてしまいましたが、このドラマ、『さくらの親子丼』なんです(当然)。
あまりの高純度ラブストーリーが展開されるもんだから、『さくらの親子丼』だってこと、忘れちゃいそうになるんですが、なんと、手招き「来いよ!(キラーン☆)」の後、二人が爽やかにバスケをしている様子をスローモーションにしながら、真由子ちゃんの壮絶な”過去”をカットインさせ、天国と地獄…と言わんばかりに、過去と現在のコントラストをはっきり見せつけ、『さくらの親子丼』という現実へと引き戻してくるのです。はぁ…(少しため息)。さて、その壮絶すぎる“過去”を、真由子ちゃんは、この恋によって乗り越えることができるのでしょうか…。絶対乗り越えて欲しい!!
そしてもう一つ、ラブストーリー=二人の想いが通じ合う…という意味で、今回対として描かれるのが、これまで全く通じ合えていなかった“オムライス事件”のあの二人…、雪乃先生(新川優愛)と、タロット占いの朝子ちゃん(倉島颯良)。二人はようやく歩み寄ることになるんだけど、その中で、雪乃先生のオムライスが実は…という、哀しいんだか笑えるんだかわかんない新たな事実が発覚するのとともに、朝子ちゃんにも当然ある「第2ハチドリの家」へやってきた理由が…、やっぱり壮絶なもので…。そこで雪乃先生は、一人一人の子ども達と向き合うことの大切さにようやく気付き、また一歩成長する…という展開。こっちもこっちですっごく丁寧で、ちょっと泣いちゃったし、沁みーる良いエピソードに仕上がってます。
そしてそして、誰しも待ちに待った!!(はず)さくら(真矢ミキ)と岡林(鶴見辰吾)の恋愛パート!!
これまでも、今回第4話の終盤までも、ドラマの茶化し要素でしかなく、いつも通りの爆笑路線でしかなかったのに、最後の最後、全然茶化せないし笑えない、ある“不穏”が訪れます…。やっぱりそこは、予想通りの鶴見辰吾さんでしたよね。ただの良い人…なわけないよね…(予想当たってたとはいえ失礼)。
しかも、そのラストの岡林の不穏を知ったあと、もう一度、この第4話を振り返ってみると、序盤に岡林が真由子ちゃんへ接していたときの言動からして、すでに不穏が出てきちゃってる…。初見では全然気づかなかったのに…ってちょっと怖くなります。
ってことは、岡林の息子…大樹くんも…?そうなっちゃう?こいつ、やりおるな(プレイボーイ)路線じゃない怖さ?それだけは絶対やめてね?裏切らないでね?真由子ちゃん、悲しませないでね?
ああ、もう心配過ぎて胃が痛い。
text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)