失踪説まで流れた人気YouTuberが芸能界デビューだ。

7月25日、都内で行われた記者会見に登場したのは、チャンネル登録者数は160万人、動画の総再生回数は2億回超えのYouTuberでクリエーターの、カルマ・24歳だ。

カルマは、およそ1年ほどの“沈黙”を経て「この度エイベックスに所属することになりました。何をやるかは無計画ですが、音楽や俳優業などいろいろなことにチャレンジしたい」と語った。

所属するのは、多くのアーティストが在籍するエイベックス。その本社で行われた記者会見場に集まった多くのメディアを見て、最初は驚きを隠せない様子のカルマだった。マイクを手に話し始めると、次第に調子が上がっていったようだった。

突然の休業は「いろいろあって、計画的に動画を止めた」

YouTuber としての活動は2018年から。彼の代名詞でもある“変装企画動画”が話題になり、その名を広げてきた。昨年8月、初の著書「ここ日本言うてな」を出版し、渋谷109に巨大広告が掲げられ話題になった。しかし、昨年9月の更新を最後におよそ1年、動画の更新が止まっていたため、失踪説までが流れていたが、このタイミングで姿を現し、芸能事務所への所属を明らかにした理由とは。

「休んでいた1年間、いろいろあって。YouTubeも絶頂期で盛り上がっていたタイミングだったのですが、いったん計画的に止めさせていただきました。以前から複数の芸能事務所さんからお話をいただいていましたが、エイベックスさんが親身になってくれて、熱意が伝わって。“そろそろ所属してやろうかな”、と(笑)」

司会者から「会社に所属せずとも、ひとりでも戦えたのでは?」と聞かれると、「今は独立する人が多いが、僕はひとりでできることはやりきった。エンタメ業界を拡大していくには組織の力が必要だと思い、YouTuber に特化した企業ではなく、あえて違う畑の組織のお力をお借りしたかった」と語り「まだ無計画なのですが、音楽、俳優、いろいろなジャンルにチャレンジして今までにない形を築いてみたい」と意気込みを明かした。

YouTubeに特化した会社ではなく「違う畑の組織と」

「エイベックス内でコラボしたい芸能人は?」と聞かれると、「きっと登録者数は僕が一番多いと思うので」と、“上から目線”なフリをして笑いを取った上で「せっかくですから…浜崎あゆみさん!」と大きく出た発言を。「出身が福岡で一緒ですし、地元の先輩を呼び出す感覚で言っちゃいました」と明かした。

また、会場では、カルマと親交のあるバドミントン日本代表の桃田賢斗選手からビデオメッセージが。桃田選手はまさにこの日、東京五輪での試合を控えており、そのタイムリーなサプライズとなった。

バド桃田選手から「おごってください!」のサプライズ動画メッセージ

桃田選手は動画コメントにて「いつも動画見て、元気もらっています。いつか一緒にバドミントンできたら嬉しいです。その前にごはんいきましょう。いっぱいお金稼いでいると思うので、おごってください!」と語り、カルマは「1年休んでいたので、お金ないですよー」と苦笑いした。

“東京の母”とよた真帆「芸能界は怖いからね(笑)」

さらに、会場に、サプライズ登場したのは、女優のとよた真帆だった。 カルマが中学生の頃からの知り合いで、その才能にいち早く気づき福岡からの上京を薦めた人物だという。週に1回は1時間ほど電話をする仲で、食事に行けば、いろいろと相談にのってもらっていたそうだ。

とよたは「最初は福岡のやんちゃな子、という印象。でも東京に出てきて、バイトを掛け持ちして、頑張って。カルマはひとりでここまでになった。人としてすごいと思う」とエールを送りつつ「芸能界は怖いからねー!」と笑顔でプレッシャーをかけていた。