映画「人狼ゲーム」シリーズの最新作「人狼ゲーム デスゲームの運営人」。

第8弾となる今作で主人公・正宗を演じる小越勇輝は、シリーズ初の男性主人公を映画初主演というプレッシャーもありながら演じた。

今回、フジテレビュー!!編集部イチオシの見ているだけで“眼”の“福”になるような“男子”を特集する「眼福♡男子」企画では、小越のインタビューを前後編に分けて公開。前編では作品にかける思いなどを話してもらったが、後編ではその素顔に迫る質問を投げかけてみた。最後に「僕は僕で曲がらずに、真っすぐやっていけたら」と語った彼の思いとは?

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ハマると周りが見えなくなっちゃう

――演じた正宗と小越さん自身が重なるところはありましたか?

正宗は不器用なんですけど、不器用なりにこうと決めた思いに対して真っすぐでブレないところは、自分と通じるところがあるのかな、と思いました。一本筋を通す、というのは共感できました。

――これと決めたことにはまっしぐらなタイプですか?

そうですね。仕事やハマったことに対してはその傾向があります。周りが見えなくなるくらい入ってしまいますね。

――正宗は劇中、常に苦悩している人物ですが、こういうキャラクターを演じていると、自分自身も苦しくなることはないですか?

どうだろう。今回はそんなこともなかったかな。もちろん役に入り込んでいるときは辛いんですけど、終わったあとにどっと疲れるみたいな感覚ではなかったです。それは、ところどころにホッとできる瞬間があったからかもしれないですね。

中島(健)くんが演じた琥太郎とのやり取りは、元同級生という関係性なので緊迫した中にも信頼があるからこそ話せるという空気感もあって。そこは助けになりましたね。

――普段から役の精神状態自分のプライベートに影響することは少ないですか?

いや、結構あります。気づかないでなっていることもありますし、自覚はあるけど、それでもいいと思っていることもあります。ただ周りの人からすると、気づかないうちになってるときは厄介だとは思いますけど(苦笑)。

――それは明るい役と暗い役とではどちらのパターンのときが多いですか?

やっぱり鬱々としている役のときの方が引っ張られます。僕、普段からはつらつハッピーみたいなタイプではないので、逆に僕がそうなっていたら「どうしたんだ?」って周りはなるとは思いますけど(笑)。だから、そっち側に引っ張られるときはわかりやすくなっていると思います。

鬱々とした方に引っ張られているときは、しゃべりづらいとか、怖いとかって思われたりもします。普段から知っている人だとそんな風には言われないですけど、あまり知らない人にはそう言われたこともあって。何か抱えている感じになっちゃうみたいです。

どんなときも真摯に、誠実に

――もし今回のゲームに、小越さん自身が参加するとしたら、どんな風になると思いますか?

存在感がないということでわりと最後の方まで残るんじゃないかな(笑)。もともと嘘が苦手だからこういうゲームって得意じゃないんですよ。だから自分から仕掛けるとかはしないので、周りに合わせながら少しバカっぽい素振りを見せると思います。それで、周りから「こいつなら残しておいてもいいかも」って思わせるというか。でも、最後まで生き残れるかと言うと違いますよね。

あと役職があるとそれに応えようと頑張ってしまうタイプなので、考えて、考えて、気が利いたことを言おうとして、力が入ってバレるとか。だからやっぱりダメですね(笑)。僕は途中でダメになっちゃうと思います。

――小越さんが今“眼福”しているものは?

食べ物ですかね。食べることが好きなんです。グルメ系のサイトとか、インスタとかもよく見ていますし、人が食べてるだけの動画とかも好きで、それは結構毎日見ちゃいます(笑)。それで気になったものを調べて食べるのも好きで、写真にも撮っておいて、ときどき見ながら「美味しかったな~」って振り返ります。

――最近のヒットは?

ケーキとかのスイーツも好きなので、デパ地下巡りとかも好きなんですけど、そこで週替わりの商品とかを見つけて買ったりもしていて。そんな中でこの間、なかなか手に入らない、もうホントに予約が取れるか取れないか、っていうようなケーキを買うことができて。ete(エテ)というお店のマンゴーケーキなんですけど、それは食べられてすごく幸せでした。

――普段お仕事をする上でポリシーしていることはありますか?

どんなときも真摯に、誠実に、ということは思っています。作品や役への向き合い方もそうですが、俳優・小越勇輝としても、一人の小越勇輝という人間としても持っている思いです。謙虚さもありつつ、真摯で誠実であることを大切にしています。

――小越さんは幼少期からこの仕事をしていますが、いつ頃からそういうことを意識するようになりましたか?

気付いたら、ですかね。やっぱりうまくいかないこともたくさんありましたし、昔と比べると、今は少しずつお仕事もいただける環境になりましたけど、それが当たり前とは思っていないし。オーディションも当たり前のように受けて、当たり前のように落ちてきたので、そういう中から生まれた思いではありますね。

だから今、こうやってお仕事させていただいていることは普通のことではないと思うので、それをやれている嬉しさ、幸せがあります。

――真摯で誠実であることは素晴らしいですが、一方で、そうしている間にずる賢く振舞う人が先に行くこともありますよね。

ありますね(苦笑)。僕は自分から言うことじゃないけど、真面目で、ふざけられなくて、楽でいられない人なので。すごく損をしているな、と感じることも正直、あります。遊び心を持った人の方が、人を楽しませることもできるし、売れるんだろうなって。

でも、そう思う瞬間はあるんですけど、それはその人の個性であって、僕の個性は違うから。無理にそういう人になる必要はないと思うんです。人と比べてしまいがちですし、自分にないものを魅力的に感じてしまうことはありますけど、僕は僕で曲がらずに、真っすぐやっていけたらいいなと思っています。

撮影:コザイリサ スタイリスト:小田優士、ヘアメイク:小竹珠代

<人狼ゲーム デスゲームの運営人>

命がけの人狼ゲーム−−−。それは、ネットや拉致によって集められた未成年の参加者が、勝敗と賞金を賭け騙し殺しあう“究極”のデスゲーム。運営人の正宗(小越勇輝)は家庭教師時代の教え子・夏目柚月(桃果)が参加させられていることに気づく。「彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい」。そう考えた正宗は秘密裏に柚月にヒントを伝えていく。しかし、ほかの参加者たちの戦術に翻弄される柚月。そして正宗は運営側の思いもよらぬ陰謀に巻き込まれていく。

©2020「人狼ゲーム デスゲームの運営人」製作委員会
配給:AMGエンタテインメント
2020年11月13日(金)より全国ロードショー

最新情報は、映画「人狼ゲーム デスゲームの運営人」公式サイトまで