6月26日(土)23時40分より、羽田美智子主演、オトナの土ドラ『♯コールドゲーム』第4話が放送される。
本作は、隕石衝突の影響で地軸が大きく変動し急激に寒冷化、マイナス45℃の氷河期に覆われた地球が舞台。避難所第七支部に逃げ込んできた、前科2犯の天才詐欺師・木村祥子(羽田美智子)が、大輝(結木滉星)、陽菜(久間田琳加)、隆(やす)の偽装家族の母親として過酷な日々を戦い抜く、完全オリジナルサバイバルストーリー。
第3話では、避難所第七支部で献血が行われる中、脱獄犯が素性を隠して潜んでいるとの噂が流れ始め、前科2犯の天才詐欺師・木村祥子(羽田美智子)、大輝(結木滉星)、陽菜(久間田琳加)、隆(やす)の偽装家族、“木村家”の面々も心穏やかではない様子。そして、ついに支部長の如月(中村俊介)に祥子の正体がバレてしまう。SNSでは「誰が信じられるのか分からない」「先が読めなくて気になる!」という声とともに、さまざまな予想合戦が繰り広げられている。
秘密の多い木村家のメンバーだが、その中でも視聴者に時折笑いを届けてくれるキャラクターが、木村家のいじられ役であり、いいお父さん・木村隆である。隆を演じるのは、お笑いコンビずんのやす。
これまでドラマ、映画などの出演はあったものの、「これほどセリフが多い役は初めて」と話すやすに、話を聞いた。
<やす インタビュー>
――オファーが来たときに、「(相方の)飯尾(和樹)さんに来た話じゃないの?」と思われたそうですね。
マネジャーに、「間違いなんじゃないの?」と2回ぐらい確認しました。そしたら「いやいや、やすさんですよ」って。ワンシーンだけならまだわかるけど、羽田さんの旦那の役で出番も多いし、絶対に飯尾さんだと思うじゃないですか?(笑)。
——ドラマ出演について、飯尾さんと話はされましたか?
「ドラマどう?」って聞かれて、「それがさ、羽田さんがすごくやりやすくしてくださって、楽しい現場だよ」とは言いましたけどね。
でも、お笑いのコンビってどこもそうなのかも知れませんが、「で、何?」じゃないですけど、「オチは?」みたいな感じもありましたね(笑)。普通は、「こういうことがあってさ~」みたいに面白おかしく喋るんでしょうけど、飯尾さんに「お前の話には、お土産話が一切ない」って突っ込まれました(苦笑)。
でも、「迷惑はかけるなよ。いつでも菓子折りを持って行く準備はしておくから」みたいなことは言ってくれました。
——隆役は、いかがですか?
「家族って楽しいな」と身に染みて感じています。時間ってすごいですね、だんだん家族としての馴染み方が体に合ってきて、「今、大輝はなにしてるのかな?」とか、「陽菜ちゃんいないな」とか自然に考えたりしていますから。
きっと隆は、僕と同じでずっと独身で寂しかったところもあり、過酷な状態ではあるけど、家族ができて今が楽しい気持ちはあると思います。祥子さんやみんなにいじられているのもきっとうれしいと思います。
――羽田さんに演技のことをいろいろ聞いていらっしゃるそうですね?
何事もわからないことは聞いたほうがいいと思っているんですよ。羽田さんの動きを見て勉強して、「これも真似してやってみようかな」とか。
例えば、羽田さんは後で編集しやすくするために“間”を作るといったこともちゃんとやられていて。それって結構難しくて、僕は間を作ると怖くなってきてしまうのですが…、さすがずっとドラマで活躍されてる方だなと。
あと、カメラの位置も羽田さんは見ていて、「こことここから撮るんですか?」って、声に出してくださって。これ、たぶんなんですけど、僕のためにあえて言っていただいている気がするんです。カメラって何回も位置を変えながら撮っているんですけど、誰をどう撮っているか僕には全然わからなくて、今日も「やすさん、頭向けて喋っているから。リアルに後頭部しか映ってないですよ(笑)」って監督に言われちゃって。
羽田さんが、現場でいろいろ見せてくださるのでありがたいです。
――思い出に残っているシーンはありますか?
理科室でジャガイモの手入れをしながらおじさんたちで話しているシーンは楽しくて。「“パパ友”ってこんな感じなのかな」と思いました。
「奥さんや息子と娘に全然相手にされていないんだよね」と、パパ同士の愚痴のように前田(脇知弘)さんと福山(山口森広)さんに話すと、それを2人がリアルに受け止めて盛り上がってくれて。ワイワイとした、居心地のいいシーンでしたね。
——ちなみに、プライベートでやすさんの居心地のいい場所は?
行きつけの喫茶店があって、ずんを組んだときから通っているので、もう20年、21年になりますね。マスターが作るソイミルクティや、夏はアイスコーヒーもとても美味しいので、好きな雑誌を見ながら1時間ぐらい過ごす時間が好きなんです。
もしあの場所がなくなったら行くところがないと思うくらいお世話になっていて、仕事が終わった後や、特にスベったときなんかは必ず立ち寄ります。
「今日はウケなかったのかな?」とか、マスターはもうわかるみたいで、そういうときは、そっとやさしい言葉をかけてくれたりするんですよ。
——このドラマは、「生きる」がひとつのテーマになっていますが、やすさんの生きるエネルギーとなっていることは?
エネルギーのチャージではないですが、僕の仕事のルーティンで“ウケたらお寿司、ウケなかったらマッサージ”っていうのがあるんですけど(笑)。この2つで気持ちをリセットして、次の仕事を繋げているというのはあります。
あとは岩盤浴ヨガにも行っていまして、そこで汗をかいて気分転換して、パワーをもらっています。最近の休みの過ごし方は、ホットヨガに行って、その後にリフレクソロジーと足ツボマッサージに行って、デパ地下で買い物して、カフェに行ってお茶する、みたいな。
その流れで、アロマオイルを買って、家に帰ってアロマを焚いて気持ちを落ち着かせてみたり。やっていることが女子なんですよね。
——アロマにとても詳しい羽田さんとアロマ談義をすることも?
僕はベルガモットが好きなんですけど、羽田さんから「今度(アロマを)持って行くから買わないでね」とおっしゃっていただいて。羽田さんからおススメのお店のアロマをいただけるみたいです。羽田さんは、とてもアロマにこだわっていらして、「どこどこのアロマはいい」とか、アロマの話で盛り上がっていますよ。
——バラエティにも出演、長きにわたり活躍するのはすごいことだと思います。
いや、本当にしがみついているだけですよ。いつも飯尾さんに前を走ってもらって、僕は必死でついて行くという感じです。キャリアも、実は飯尾さんのほうが1年先輩で、のんびり屋さんのところもありますが、“熱い気持ちでずんを引っ張っていく”って感じの人なんですよ。
――今回の俳優業で、少し欲が出てきたり…?
僕はとにかく現場が好きで、今回のドラマの現場も好きなんですよね。そういえば、20代後半ぐらいからずっと「やすさんはお笑いじゃなくて、役者さんの方が合ってるんじゃないの?」っていろんな人に言われていましたよ。
そのときは、そんなのおこがましくて、恐れ多いからってオーディションにも行かなかったけど、ドラマを見るのも好きですし、これを機会に、ドラマもぜひともという感じです。
――仕事の目標、将来の自分像などは描いていますか?
とにかく、目の前の仕事を必死でやっていたらその次があるのかなって。でも以前、博多・華丸大吉くんの九州の番組のロケに、その後にタカトシくんの北海道の番組にも呼んでいただいたことがあるんです。
そのときに、「今度はずんの番組に華丸大吉くん、タカトシくんに来てもらえたら楽しいのに」と思いました。
ずんの番組をひとつ持って、そこにいろんなゲストの方に来ていただくということができればいいな。それはひとつの夢になっていますし、そのためにももっと頑張らないとね。
――第4話に向けて、視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
隆がちょっと気になる動きをし始めるんです。ただのいいお父さんだけじゃ済まなそうなので、そこから「え? まさか?」というふうに見ていただけると、またひとつドラマの楽しみ方が増えるのではないかと思います。
監督にも「眉間にしわが寄る感じで」「表情を強くしてください」など、ご指導を受けました。自分で言うのもなんですが、どうしても人の良さのようなものが出ちゃうみたいなんですよね(笑)。
<第4話あらすじ>
「政府のヘリと交信が取れ、我々が避難生活していることが政府に伝わったようです」。
如月(中村俊介)の緊急校内放送を聞き、喜びの声を上げる避難者たち。如月は優秀な家族を先に救出するはずとにらむ祥子(羽田美智子)だが、そうなると班長である良子(椿鬼奴)の一家が俄然有利だ。
「よし、ここは選挙よ!」。祥子は“班長選挙”を提案し自ら立候補。負けじと良子(椿鬼奴)も名乗りを上げ、なぜか黒崎(篠原篤)も立候補し、避難所全体を巻き込む選挙戦が幕を開ける。