12月24日(木)24時45分より、フジテレビでは『フィギュア歌謡祭2020』が放送される。
この番組は、12月25日(金)から始まる「全日本フィギュアスケート選手権大会」(以下、「全日本選手権」)に出場するフィギュアスケーターたちの、“特別な年の特別な演技に懸ける想い”を、2020年を彩った名曲にのせて放送するというもの。
それぞれの選手の想いとリンクした楽曲が選ばれており、選手の幼少期の映像、これまでの軌跡など、ファン垂涎のVTRとなっている。
<放送日時&ラインナップ>
12月21日(月)24時35分~ 宇野昌磨×「感電」(米津玄師)
12月22日(火)24時35分~ 鍵山優真&佐藤駿×「炎」(LiSA)
12月23日(水)25時15分~ 坂本花織&三原舞依×「猫」(DISH//)
12月24日(木)24時45分~ 樋口新葉×「群青」(YOASOBI)
12月25日(金)25時05分~ 紀平梨花×「Laughter」(Official髭男dism)
<#4 樋口新葉×「群青」(YOASOBI)>
樋口新葉、19歳。これまで、激動のスケート人生を歩んできた。
「オリンピックで金メダル」――。13歳で、「全日本選手権」に初出場。演技後は、立ち上がれないほど全力を出しきった。樋口は、「今よりも強いな〜みたいな。ツンツンしてました」と、当時を振り返る。
練習も勉強も、とにかく一生懸命。たゆまぬ努力で、夢へと近づいていった。そして、2017年。オリンピックへの、譲れぬ想い。
平昌オリンピック最終予選、すべての想いをぶつけた。しかし、結果は4位。オリンピック出場を逃し、初めての、挫折を味わった。
「もう地球の核くらいまでメンタルが行ってしまったので…」。
それでも、春はやってくる。彼女は、大学生になった。「机と向き合う時間があった方が、頭がスッキリするし体も動く」「大学最強だと思います」と、少しずつ笑顔を取り戻していった。
さらに、「今年から、トリプルアクセルを絶対跳びたいと思っている」。世界と戦うため、2016年から取り組んできたトリプルアクセルを解禁。樋口は「降りたらすごい。すごい側に行きたい」と目を輝かせる。
11月の「東日本選手権」では、完璧なトリプルアクセルまで、あと少し――。もうすぐ、「全日本選手権」がやってくる。
「トリプルアクセルを跳ぶことと、全日本で優勝することは、“すごい側”に行くために必要なものだと思うので、『全日本選手権』では、今年の目標だったアクセルをしっかりプラスが取れるように決めて、バーンってまた一歩出られたらいいなと思います」。
「前の自分と比べて、スケートもそうなんですけど、本当の自分を出すというか「出てきた!」みたいなところがあって(笑)。すごくいいふうに変われたんじゃないかと思います」。
それは、数えきれないほどの転倒があったから。さあ行こう!何回でも、何回でも。特別な年の、特別な全日本――。