フジテレビでは、4月期の木曜劇場にて、鈴木亮平主演『レンアイ漫画家』を放送することが決定した。鈴木が、地上波民放連続ドラマでの単独主演、漫画家役を務めるのは、本作が初となる。
不器用だらけのコミック・ラブストーリー
本作は、漫画一筋で恋愛下手なレンアイ漫画家と“ダメ男ホイホイ”と呼ばれる崖っぷちアラサー女子、そんな恋に不器用な二人の、笑えて、ほろっとくるハートフルラブコメディ。
主人公・刈部清一郎(かりべ・せいいちろう)は、人付き合いが苦手な変わり者で、外に出ることもほとんどなく、常人には理解できない思考回路を持つ天才漫画家。アシスタントもつけず一人きりで、少女漫画の金字塔と呼ばれる大ヒット漫画の連載を続けている。
顔出しは一切せず、女性名のペンネームで正体を隠し、そのプライベートは謎に包まれていた。そんなある日、弟の忘れ形見を引き取る羽目になり、孤高の生活が乱れていくことに…。
一方、夢なし、彼なし、仕事なしのアラサー女子・久遠あいこ(くおん・あいこ)は、初恋の人の葬儀で、その兄の清一郎と衝撃の出会いを果たす。「俺のためにレンアイしろ!」と清一郎が出したとんでもない仕事の依頼。それは、漫画のネタのために疑似恋愛のミッションをする、というものだった。
清一郎のムチャぶりのもと、疑似恋愛相手と淡い恋に発展したり、発展しなかったりの悲喜劇を繰り返すあいこ。清一郎と喧々諤々(けんけんがくがく)の丁々発止を繰り広げていたが…。
鈴木は、木曜劇場初出演。著作「行った気になる世界遺産」で自ら挿絵を描き下ろすほど、巧みな絵の腕前を持つ鈴木だが、撮影に先立って、漫画監修のプロのもと特訓を積み、プロ顔負けのペン運びや所作を習得している。
『レンアイ漫画家』は、講談社モーニングKC刊で2010年から2012年の間連載されていた同名コミックスが原作で、全5巻を発刊している。原作者の山崎紗也夏は、女性の心情をリアルに描くことに定評があり、『シマシマ』(TBS)や『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』など、その作品が映像化され話題に。
脚本は、『花咲舞が黙ってない』シリーズ(日本テレビ)や、鈴木も出演していた『東京タラレバ娘』(日本テレビ)などを手がけた松田裕子。原作の楽しいキャラクターや怒涛のコミカル展開をベースに、ほっこりした空気感をもつラブストーリーに仕上げている。
演出を務めるのは、『リーガルハイ』シリーズや、映画「ミックス。」など数々の話題作を手がけている石川淳一。鈴木とは『メイちゃんの執事』(2009年)以来のタッグとなる。
<鈴木亮平 コメント>
―― 出演が決まった時の気持ちは?
今作のようなキラキラした王道恋愛ドラマは、自分には縁遠いのかなと思っていたので、新しい挑戦になると思いました。とはいえ、かなりアクの強いキャラクターではありますが(笑)。
――民放連続ドラマ並びにフジテレビドラマに初主演の感想は?
20代の頃、フジテレビ、共同テレビ制作のドラマにたくさん出演させていただき、育てていただきました。今回、民放連続ドラマ初主演というタイミングで、またこのチームで作品作りができるということに非常に縁を感じます。
また、その時何度もご一緒した石川監督とタッグを組ませていただけるということで、全幅の信頼を置いて撮影に臨んでいます。
――台本を読んだ印象は?
今、世界中がどんよりした雰囲気に覆われている中で、今作のような明るくポップなラブコメは非常に価値があるのではないでしょうか。
脚本の松田裕子さんが生み出すセリフの一つひとつがとにかく面白く、“キュン”や温かい涙だけで終わらない、感情大渋滞の作品になっています。
清一郎はあいこにミッションとして疑似恋愛をさせるのですが、毎回登場するクセのある男性陣にもぜひ注目してください。
――ご自身が演じられる刈部清一郎についての印象は?
現代版の「美女と野獣」のようです。家に引きこもっていた恋愛下手の野獣が、あいこという芯のブレない女の子と出会うことで心の奥に閉まっていたやさしさ、恋する感情を思い出し、人間として成長していく…。
清一郎は、偏屈な天才で、口が悪いけれどとてもピュア。自分に恋愛など起こるはずがないと思っていて、だからこそ作品に恋愛を描いてきた人です。そんなある種“こじらせた男”がキュンに目覚めていく様は、みなさまに「恋愛っていいな」と思っていただけると思います。
回を追うごとに、みなさまにこの清一郎という不器用な人間を好きになってもらえるように魅力的に演じたいと思います。
――視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
こんな王道恋愛ドラマに「自分でいいのだろうか」という気恥ずかしさがありますが、世界中が元気のない時期だからこそ、みなさまに毎週楽しみにしていただけるように、全力で素敵なラブコメをお届けいたします。
難しいことを考えずに、穏やかないい気持ちで見られるラブコメです。「ちょっと疲れているな」と思う時に、みなさまの心の栄養剤になりますように。
そしてこのドラマは、男性にもオススメです。清一郎の不器用な生き方に、きっと共感していただけるでしょう。恋をしている方も、恋を忘れた人も、新しい恋をしたい方にも。今年の春は、『レンアイ漫画家』で“キュンキュン”してください。
<山崎紗也夏(原作)コメント>
主演がまさかの鈴木亮平さんということで、大変感激しました。脚本のテンポが良く、自分の描いた漫画以上の世界観の広がりに驚いています。
コロナ禍の中、ドラマチームのみなさんは大変な仕事になっただろうと思いますが、多くの人に楽しんでいただければ幸いです。