3月28日(金)、誰もが見放した廃屋を改修する建築チームに密着したドキュメンタリー『ザ・ドキュメント 廃屋REBORN』が放送されます。
ナレーションは、山里亮太(南海キャンディーズ)さんが務めます。
最新の調査によると、日本全国の空き家総数は約900万戸に達し、ここ30年で2倍に増加しています。倒壊のリスクや治安・景観の悪化につながるなど、空き家問題は深刻化。
そんななか、神戸にある廃屋グループが現れました。彼らは、誰もが見放すほど荒れ果てた廃屋を生まれ変わらせることで、新たな価値を生み出しています。
番組では、そんな 「合同会社廃屋」を率いる建築家・西村周治さんとそのメンバーに半年間かけて密着。
彼らが廃屋を唯一無二のギャラリースペースやシェアハウスに再生させる様子を追います。
西村さんは「この世のすべての建物は直せる」と豪語。20年以上空き家だった神戸市北区にある廃屋“有馬の一軒家”を購入し、改修に乗り出します。
改修前は、近所の人に「あそこには、近づいたらダメ」と言われるほど朽ち果てていた“有馬の一軒家”。しかし、西村さんに現場責任者を任された男性・丸ちゃんは、工事で再生させ、家族5人で移り住む予定だといいます。
「古物が循環する社会」を目指すと語り、解体した家から出てきた家具や食材を丁寧に磨きます。完成した家の一部でリサイクルの店を開く計画もあるとのこと。
「ゴミになるようなものに価値を見出して、使えるものに変えていく」という行動の裏には、“環境にいい”というだけではない、純粋な思いがありました。
さらに、西村さんらが廃屋から生まれ変わらせたシェアハウスに住むアメリカ育ちの男性・ノリくんにも密着。
アメリカの芸術大学でアートを学んだノリくんは、西村さんらが引き受けた廃屋のデザイン・施工を行っています。日本に来た当初は、やりたいことと現実のギャップに悩む日々を送っていましたが、廃屋の中で自分らしさを見つけていきます。
廃屋を再生させていく彼らの姿を通じて本当に“廃屋には価値がない”のか、身近な“ゴミになるようなもの”に眠る可能性について問いかけます。
『ザ・ドキュメント 廃屋REBORN』(関西ローカル)は、3月28日(金)25時55分より、カンテレで放送されます。
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