波乱を呼ぶ女性・麗子（加藤小夏）の正体は？そして左右馬（鈴鹿央士）と鹿乃子（松本穂香）は…＜『噓解きレトリック』最終話完全版＞

まず、左右馬は蘭子の写真を見せてもらうが、明らかに麗子だ。しかし、左右馬はそれを隠し、失踪の理由を尋ねる。

鈴乃によると、明石蘭子は幼い頃に槇原家に来た住み込みの女中で、年齢が近い鈴乃とはすぐに仲良くなった。隣の家の柾は、鈴乃に勉強を教えに来ていたが、蘭子の才覚を見込んで実家が営むテーラーで働いてもらうことに。

柾の読み通り、蘭子は仕事が出来て、客や従業員からの評判も良かった。だが、10日前に突然姿を消したと言う。

鈴乃は心当たりとして、自分と柾の結婚をあげる。鈴乃は蘭子も柾が好きだったため、ショックを受けてしまったのではないかと語った。

鹿乃子と事務所に戻った左右馬は、麗子に会うなり「明石蘭子でしょう？」と突きつける。蘭子は素直にそうであることを認めた。

鈴乃と柾の結婚を左右馬が話すと、蘭子は「女中上りの私と柾さまとは釣り合わないでしょ？」と言うが、この言葉に鹿乃子は嘘を聞く。鈴乃ときちんと話すために帰るよう促す左右馬に、「そうね、帰るわ」と告げる蘭子の答えも嘘だった。