2024年11月7日、ふるさと納税サイト「さとふる」が、2024年のお礼品人気ランキングを発表!そこにはある“異変”が起きていました。
第1位に輝いたのは、北海道紋別市の「オホーツク海産ホタテ」。6年連続で1位に。
2位は岩手県花巻市「厚切り牛タン塩味」、3位は山梨市「シャインマスカット2房」、4位は宮城県気仙沼市「訳あり 銀鮭切身」など定番のお礼品が続く中…。
第5位には、静岡県富士市「エコロジープレミアム トイレットペーパーダブル」、そして第6位には、栃木県小山市「クラリス ボックスティッシュ」と、日用品が初めてトップ10入りしました。
なぜ突然「日用品」がランクインしたのか、その理由を「さとふる」の青木副社長はこう推察します。
さとふる 青木大介副社長:
やはり「物価高」がふるさと納税のお礼品選びにかなり影響を与えておりまして、より日常使いできる物が選ばれている傾向があります。
ふるさと納税返礼品 変化の理由
めざまし8では、「ふるさと納税ガイド」運営責任者 福田航太さんをゲストにお迎えし、2024年のふるさと納税の傾向について、詳しく解説していただきました。
倉田大誠アナウンサー:
ふるさと納税の返礼品に異変あり。いったい何が起きているのか?
1位はやはり海産物ですね。牛タンとか果物このあたりは、定番かもしれないんですが、ずっと見ていく中で、なんと「トイレットペーパー」これがランキングに初めて入ってきました。
MC 谷原章介:
これは、現実的だね…。
倉田アナ:
6位はボックスティッシュ。これは、栃木県小山市のもの、60箱もありますね、すごい量ですよね。
MC 谷原章介:
60箱…、だいたい5箱セットぐらいだもんね。12セットも来るの!?
倉田アナ:
確かにそうですね。もう1年じゃ使い切れないってくらい。
ランキングに少し変化を感じていただけたと思うんですけれども、検索ワードにも大きな変化がありました。
倉田アナ:
「今年最も検索されたワード」というのがありまして、1位が「お米」なんですね。2位が「トイレットペーパー」、3位が「訳あり」となっています。福田さん、他に日用品で、結構これ、2024年今来てるよ?っていうものはありますか?
「ふるさと納税ガイド」運営責任者 福田航太さん:
他にはですね、洗剤やタオル。あとはマットレスや羽毛布団なんかも返礼品として、人気になってます。
倉田アナ:
今まで逆にそういったものを選ばずに生鮮品を選んでいたっていう方々も、シフトしているってことでいいんですか?
「ふるさと納税ガイド」運営責任者 福田航太さん:
その流れは来ています。やっぱり物価高の影響で家計を助けたいという目的もありますし、トイレットペーパーとか、日用品ってこう届いてみて思ったものと違ったってことがあまりないので、リピートする方がすごく多いんですね。
制度として定着する中で、リピートされる品というものがやっぱりランクインすることが多くなってきているので、その影響もあります。
東京など都市部の自治体が頭を抱える「税の流出」
一方で、課題となっているのが、東京など都市部の自治体での「税の流出」です。
東京23区はふるさと納税制度の見直しを求めているものの、相次いで返礼品サービスをスタートしています。
東京・千代田区 樋口高顕区長:
千代田区では、ふるさと納税による流出額が区民税の1割にあたる、約20億円まで増加。住民税の流出に対応するため、10月1日から返礼品の提供を開始しました。
倉田アナ:
東京の23区というのは当然人が多いので、ふるさと納税で地方にお金を投じる方って結構多いがゆえに、23区ではこの納税のあり方を見直してほしい。と言ってはいるけど、すぐに切り替わらないということで、工夫をしていかなきゃいけない。
例えば、東京・神田居酒屋のルーツ「豊島屋酒店」では、おすすめコースお食事券というものを作ったり、あとは「そば打ち体験」を神田で行うことができる。要はものとして送るじゃなくて、この場に来てもらわないとできないという。そうすると、他の部分でも千代田区にお金が落ちますからね。
MC 谷原章介:
確かにね。食べ物のなどの返礼品とかだと消費して終わりですけど、こういった体験型になるといろんな、自分自身の思い出もできたりだったりとか、観光もできたりとかいいですね。
2025年10月から「ふるさと納税サイト」のポイント付与が禁止に…
倉田アナ:
ふるさと納税の時に、使った時に見返りとして楽しみだった「ポイント」。実は、禁止という流れになります。
ふるさと納税を利用した場合という時に、これまではもらえていたんですよね、ポイント。結構つくんですよ、これが。
MC 谷原章介:
俺やったことないからわかんないのよ。
倉田アナ:
どういうことかというと、これまで利用者は、自治体に直接お金渡していませんでした。やっぱりインターネットサイトなどのポータルサイトを利用して寄付するよという形だったんですが、その時に得られるポイント、これが禁止になるということなんです。ポイント分の費用というのは、自治体が実質経費として負担をしている形になっているため、地域のために使える費用が減っているのが現状なんですね。
倉田アナ:
来年の10月から適用なので、ポイントをもらいたいという人はまずは今年、来年使うんだったら、10月までにふるさと納税をするということが、福田さん必要なんですね?
「ふるさと納税ガイド」運営責任者 福田航太さん:
はい、来年の9月末までに済ませることがポイント獲得の大切な要件になります。今年の分は今年の分、来年の分は9月末までだとポイントが受け取れます。
倉田アナ:
改めて、まだ今年も少し時間がありますから、どういったものが並んでいるのか、自分の思いを伝える意味でも、ふるさと納税うまく使ってみてください。
(『めざまし8』 2024年11月11日放送)
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