二児の父・妻夫木聡と石井裕也監督が父親トーク「家族ができてから『死』を考えるようになりました」（妻夫木）

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11月3日（日）の『ボクらの時代』は、妻夫木聡さん、池松壮亮さん、映画監督の石井裕也さんが登場します。

11月8日（金）に、池松さん主演、妻夫木さんも出演する映画『本心』が公開予定。石井さんが監督・脚本を務めた本作は、技術が発展し続けた少し未来のデジタル社会を舞台に、亡くなった母親の本心を知ろうとAIでよみがえらせ、やがて思いがけない事実に直面していくヒューマンミステリー。

3人は、10年前にも映画『バンクーバーの朝日』でタッグを組み、そろって『ボクらの時代』に登場しました。

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妻夫木さんは、石井監督に「この10年の変化」を聞きます。

石井：ありますよ。妻夫木さんもそうだと思うんですけど、もう、死ぬことしか考えていないじゃないですか、今。

池松：（苦笑）。

妻夫木：（笑）。ちょっと待って！　急に、一緒にしないでそれ。

石井：違います？

妻夫木：死ぬことばっかり考えてないですよ。

石井：でもほら、教育。子どもができて、人に教えるとか。それって全部…自分が死ぬこともそうだけど、子どもがどう生きてどう死ぬかということも、考えますよね。

妻夫木：それは当然、考えますよね。

石井：ね。だから「死」っていうのが今、ひとつのテーマですよね。

妻夫木：確かに、家族ができてから「死」を考えるようになりましたね。

石井：そうですよね。

妻夫木：なんていうか、一人だったときは、ある意味「死」はあまり怖くなかったところがあって。

池松：うん。

「『この作品が遺作になってもいい』という覚悟を持って、どの作品も挑んでいた」という妻夫木さんは「家族を持って、『生きないといけない』と思った」と語ります。

石井：もう、いいお父さんですよ。

池松：ね、本当に。（妻夫木さんに）二児（の父）ですもんね。

妻夫木：そうだね、早いもので。

池松：石井さんのとことか、こないだ生まれたと思ってたのに。

妻夫木：本当だよね。ま、人のこと言えないけど（笑）。

石井監督が「教育について悩みませんか？」と聞くと、「悩むことしかないですよ。子育てで、悩まないことないでしょう」と妻夫木さん。

妻夫木：毎日違うしさ、昨日よかったことが、今日、ダメでさ。

石井：いや、本当に。

妻夫木：すごく、矛盾しちゃいますよね。そういうことしちゃダメ、ああいうことしちゃダメ。こういうふうに、ああいうふうになってほしいと思っているんだけど、でも、一番望むのは「こいつがやりたいと思ってることを、やらせたい」と思っているし。

石井：そうなんですよね。

妻夫木：でも、しちゃダメって言ってるのは、矛盾で。

石井：自分が成功しているという自信があれば…。

池松：なるほど。

石井：「そうしたほうがいいよ」って（子どもに）言えると思うんですけど、まったくそうは思わないんで。

そこで、池松さんは、親からかけられた言葉について「明確に覚えていることってありますか？」と聞き、そこから妻夫木さんが父親からもらった言葉や、妻夫木さんと石井監督が親として子どもに伝えていきたい思いなどに言及します。

ほかにも、俳優、映画監督として追い求めているもの、石井監督から見た池松さんの「勝負のとき」など、さまざまな話題で盛り上がります。

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