秋の風物詩、“紅葉”。
各地で見頃を迎える中、10月9日、旅行情報誌の「じゃらん」が「この秋に行きたい アート紅葉ランキング」を発表しました。
京都府の天龍寺(8位)や宝泉院(4位)など、まるで絵画のような紅葉スポットや…。
足湯につかってライトアップされた紅葉を楽しめる、宮城県「秋保ナイトミュージアム」(5位)など、さまざまな「アート紅葉」がランクイン。
そんな紅葉を見に行くという人から聞こえてきたのは、「スマホで紅葉写真を撮るのは難しい」という声でした。
スマホで紅葉を撮影したい人:
紅葉をバッグに撮りたいんですけど、思ったほどきれいに撮れなくて「まあこんな感じか」と思って、いつも撮っています。
スマホで紅葉を撮影したい人:
どういうふうに撮ったらきれいに撮れるのか分からなくて、いつも同じような写真になるから、ちょっと変わった撮り方とか教えてもらえるといいですね。
美しい紅葉の風景を、思い出としてスマホで撮影するにはどうすればいいのか?
アート紅葉ランキング・TOP3と、スマートフォンで紅葉をうまく撮影するコツを、フォトグラファーのwacamera(ワカメラ)さんと共に解説します!
3位 紅葉リフレクション「祐斎亭」
まるで絵画のような美しさを誇る紅葉スポット「アート紅葉」。
「じゃらん」が発表したアート紅葉ランキングの栄えある第3位は、京都府の「祐斎亭」です。
「祐斎亭」は築150年の建物をリノベーションしたアートギャラリー。丸窓がある部屋では、磨き上げられた黒い机に、美しく反射する「紅葉リフレクション」が絶景と人気。
見頃は11月下旬~12月初旬となっており、見学するには事前予約が必要で、見学料は通常2000円。紅葉期の11月16日~12月1日は3000円になっています。
フォトグラファー wacameraさん:
非常に日本の美を追究されているといいますか、そういう感覚を感じられる素晴らしい場所でした。
“美しい反射”をスマートフォンで上手く撮るポイントは2つあるといいます。
反射をきれいに撮影する方法① 「明るさの調整」
スマホは画面の中に明るい所と暗い所があると、暗い所を明るくしてしまう傾向があるため、祐斎亭の場合は、明るい丸窓の外をタップして暗くしてあげるといい。
反射をきれいに撮影する方法② 「水平を意識」
反射を美しく撮るには、しっかり水平をとって、画面に余計な物が入っていないか四隅をチェック。水平を確認するには、カメラの設定でグリッドラインを表示すると、水平が分かりやすい。
2位 紅葉トンネル「メタセコイア並木」
第2位は、滋賀県の「メタセコイア並木」。
県道沿いに約2.4kmに渡って続く道の両脇に、約500本ものメタセコイアが植えられており、どこまでも続いているような紅葉のトンネルが魅力です。
歩いて見るもよし、ドライブしながら見るもよしの人気の絶景スポットになっています。見頃は11月下旬~12月上旬です。
屋外で紅葉を撮影する際のコツは、天気によって異なるといいます。
【晴れ】
背景に青空を入れると紅葉とのコントラストが際立つ。太陽の光が強く当たっている時は、葉の色が飛んでしまうことがあるため、葉の裏側から逆光で透かして撮るといい。背景が暗い場所だと浮き上がるような紅葉が撮れる。
【くもり】
太陽の光が強くないくもり空は、実は紅葉と人を一緒に撮るチャンス。どこに立ってもキレイに撮りやすい。
【雨】
紅葉は上ばかりではない、水たまりや池に落ちている葉も魅力の1つ。水面に自分が映り込むような、幻想的な写真も撮ることができる。
1位 約3000本のもみじ「永観堂」
数ある絶景ポイント、アート紅葉ランキングで1位に選ばれたのは、京都府「永観堂」です。
約3000本のイロハモミジや、オオモミジが彩る境内は、古くから「秋はもみじの永観堂」とうたわれるほど、紅葉の名所として親しまれてきました。
見頃は11月中旬。11月11日~12月1日まではライトアップが行われ、昼と夜で違った絶景が楽しめます。
ライトアップされている紅葉を美しく撮るには、「ソフトフォーカス」を使うといいといいます。ソフトフォーカスにすると、光がにじんで幻想的な写真を撮ることができます。
ソフトフォーカス機能がない場合や、設定方法がわからないという人は、指先でカメラのレンズを触って、少しだけレンズに皮脂をつけると、ソフトフォーカスで撮ったような写真になるそうです。
紅葉と人を撮りたいときのポイントは“色”
風景としてだけでなく、“紅葉と人”をきれいに撮りたい!そんなときは、被写体になる人の「服の色」を考えて撮ると、アートな作品になるといいます。
紅葉が赤ければ、被写体は補色の“緑”の服。
イチョウなど紅葉が黄色なら赤や青の服がオススメです。服全体でなく、帽子などの小物でもOKです。
フォトグラファー wacameraさん:
紅葉が赤い時は、補色の関係の緑がオススメではあるのですが、黄色だと赤がやはり、黄色と赤というのは似ているようで映える色になっていますし、あとは黄色の反対の青だったり、赤いポイントのベレー帽をかぶるなどもオススメです。
また、少し変わった写真を撮りたい時は、背中や顔に落ちる葉の影と一緒に撮影すると、風情がある写真を撮ることができます。
MC谷原章介:
秋の行楽シーズンですから、素敵な写真を撮りにでかけるのも楽しいと思いますけども、通行の安全や、皆さまの邪魔にならないよう、楽しんで撮影していただきたいですね。
(『めざまし8』 2024年10月15日放送より)
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