映画『室井慎次 敗れざる者』の初日舞台挨拶が10月11日に行われ、主演の柳葉敏郎さん、福本莉子さん、齋藤潤さんらが登壇しました。

1997年の連続ドラマ開始以来、警察内部の縦割り社会や上下関係、人間模様を描いて社会現象を巻き起こした「踊る」シリーズ。『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)などを含む、シリーズ6本の映画累計興行収入は487億円、累計動員数3598万人超を記録しました。

そしてこの度、12年ぶりにファン待望の最新作、映画『室井慎次 敗れざる者』(10月11日公開)、『室井慎次 生き続ける者』(11月15日公開)が公開。

福本莉子「日向真奈美さんの映像を見て研究」

観客から「ギバちゃーん!」と柳葉さんの愛称で呼びかけられると、柳葉さんはニッコリ。「室井慎次です」と役名であいさつし、会場は和やかな空気に包まれました。

福本さん、齋藤さんに続き、室井の里子・柳町凛久をWキャストで演じた前山くうがさん、こうがさんも元気いっぱいにあいさつ。2人合わせて「よろしくお願いします!」と頭を下げると、観客からあたたかい拍手が送られました。

筧利夫さんは「秋田県警本部長、終わりがここだと思わなかった新城賢太郎です!最後まで室井慎次を全身全霊で受け止めてください!」と力強くアピール。

左から)本広克行監督、小沢仁志、飯島直子、齋藤潤、前山くうが、柳葉敏郎、前山こうが。福本莉子、筧利夫、矢本悠馬

12年ぶりの『踊る大捜査線』シリーズですが、柳葉さんはオファーを受けた際の気持ちを「断ろうと思いました。室井が嫌だったからです(笑)」と告白。

「ただ、本広(克行)監督、プロデューサーの亀山(千広)氏とお話をしている間に、脚本の君塚(良一)さん含め、室井に対する熱い思いが感じられて、覚悟を決めてやらせていただきました」と心境の変化を明かしました。

本作の舞台は、柳葉さんの地元でもある秋田県。

柳葉さんは「家から目と鼻と口の先でロケやったり、お世話になった母校で撮影したり、うれしい反面、現場に足を向けるのが恥ずかしかったです。お世話になった地元の方たちに、少しでも恩返しできていたら」と話します。

シリーズ最悪の犯人と言われた日向真奈美(小泉今日子)の娘・杏を演じた福本さんは「日向真奈美さんの映像を見て、話し方や動きを研究しました」とコメントしました。