「昭和7年生まれです。機械オンチの私が78歳でMacと出会いました」という紹介と共に、78歳でSNSのX(旧ツイッター)をスタートさせ、自撮り写真や毎日の食事などを投稿。
等身大の生き生きとした、“おばあちゃんの一人暮らし”が若い世代からも支持され、91歳にしてフォロワー数20万人超えを果たした、大﨑博子さん(91)。
今年7月、自宅のベッドでひとり息を引き取りました。
その生きざまに「理想の旅立ち方」「素敵で美しい人生」という声が上がる中、娘の夕湖さんが、旅だった際のことを話してくれました。
大﨑博子さんの娘 夕湖さん:
一人暮らし自体は、私が東京を出てからなので32年ぐらいですね。病気は全然なくて、本当に突然亡くなったって感じです。
7月23日に亡くなっているので…。7月22日に(テレビ電話で)話しているんですよ、前日に。
当時、ロンドンで生活していた娘の夕湖さん。母・博子さんとはほぼ毎日、テレビ電話をしていたといいます。そして亡くなった当日は…。
大﨑博子さんの娘 夕湖さん:
母と太極拳の仲間で、その方から電話があったんですよ。「(博子さんが)今日ツイートもしてないし、電話しても出ないし、それで私出かけたんだけど、帰ってきても(家の)明かりがついてない、変だと思わない?」って。それで、「(自宅に)行ってもいいかしら?」って。
上の(階に住む)方が鍵持っていたんです。「鍵をもらってきて開けてみてもいい?」って言われたからお願いしますって。何かあった時にすぐ対応できるように、連絡先を交換してあったんです。つながっていた方がいいよねっていうことで、いろんなことを想定して鍵を預けていました。
緊急時に備え、近所に住む友人に自宅の合鍵を渡していたという博子さん。
さらに、趣味の太極拳や麻雀、ハープ演奏にも挑戦するなどアクティブに生活していたことも、“死の早期発見”につながるきっかけとなったといいます。
大﨑博子さんの娘 夕湖さん:
今回のケースは24時間たっていないと思います。本当に周りの方に助けられました。
「エンディング関係です」と書かれた“エンディングノート”には、突然の事態に備えた生前の準備が記されていました。
大﨑博子さんの娘 夕湖さん:
いつも私が来る度に、「ここにあるからね」なんてよく見せていたんですけど。
自分の遺影とか遺書とか、いろんな手続き。例えば、銀行手続きとか、今までの(戸籍)謄本っていうのを、それを全部用意してあったんですよ。
2024年に初めて「孤独死・孤立死」についてのデータを公表した警視庁。
その中には、1月~6月に自宅で亡くなった一人暮らしの65歳以上の高齢者は2万8330人で、その約1割が、死後1カ月以上たっても、警察がその死を確認できていないというデータもありました。
一人暮らしの高齢者も増える中、「博子さんの旅立ち方」には、親と子、双方の立場で考えるべき“ヒント”が隠されていました。
(『めざまし8』 2024年9月30日放送より)
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