【独占密着＆インタビュー】ゴスペラーズが江戸の平和を守る人気アニメ『アカペラ侍～ハモリ隊が江戸を救う！～』ラッキィ池田が声優＆振り付けで参加！

――毎回の反響が大きく、約1年半ぶりに待望のシリーズ続編が決定しました。

村上：今回は僕らのハーモニーにラッキィさんの振り付けが加わるというダイナミックさが見どころです。我々もそうですが、間違いなくファンのみなさんにも喜んでもらえると思います。

北山：作品が理想的な一人歩きを始めている感じがしています。

黒沢：反響はすごいよね。我々もツアーの時にライブで『アカペラ侍』の歌をちょっと歌ったりするんですけれど、めちゃくちゃファンのみなさんに浸透しているし、やれば絶対に喜んでもらえます。

安岡：おかげで童謡や民謡のレパートリーが増えたのもうれしいことですね。（劇中で歌った）『山寺の和尚さん』なんかを、『アカペラ侍』も、なんならゴスペラーズのことも知らない小さい子たちの前で歌ってみるとバカウケするので。

北山：グループ内での反響もすごいです（笑）。自分たちのアルバムとして出した音源をステージでやるのとは、また全然違う楽しさがあります。

――作品が進むにつれ、羽守隊のキャラクターの個性も際立っている気がします。

黒沢：確かに（笑）。例えば「（若殿からの命を）安請け合いしてしまう杉作（安岡さん）に対して必ずツッコむ、そして杉作が困る」という、”お約束“みたいなことができています。

安岡：キャラクターはどんどん濃くなっていってますね。

黒沢：その分、キャラクター同士の絡みも多くなってきているので、「これは大変だな」と思いながらやっています（笑）。

――今回も歌と笑いの中にも、ジーンとくるものがあるストーリーになっています。

村上：前回の「もののけと羽守隊の巻」（第4話）は、高い声のもののけが改心していく感動系の物語で、ファンのみなさんからの「泣けた」という声も多かったです。今回も僕らの想像を超える反応があるかもしれないですね。

安岡：羽守隊は「何かを倒す」という”勧善懲悪”ものではなく、一緒に歌うことで「調和して平和にする」物語なので。

黒沢：ネガティブなものを否定するのではなく、「調和で浄化していく」という。

北山：我々がやりたくても現実的には難しいようなことも、アニメの世界なら恥ずかしさもなく実現できる。僕らが羽守隊の人たちに託している部分もあるんです。今回は「踊る」要素がありますが、どう考えても羽守隊のほうが僕らよりも踊れるので（笑）。どんなキレのある踊りを見せてくれるのか楽しみです。

 

――毎回、ゲスト声優が豪華で話題です。第5話にはラッキィ池田さんと古川慎さんが、第6話には斉藤壮馬さんが登場します。

北山：本当にすごい方ばかりが出てくださってありがたいです。「華麗に羽守隊の巻」（第3話）に出演してくれた山ちゃん（山寺宏一さん）だけは仲良いから来てくれたのかな？と思ってるんですけど（笑）。

黒沢：声優さんの中にはゴスペラーズを「好き」と言ってくださる方が割といらして。声に対する向き合い方に共通するものがあるのかもしれないですね。

――古川さんはゴスペラーズファンということで、共演に感動していました。

黒沢：古川さんのWikipediaを見ていたら「好きな歌手はゴスペラーズ」と書かれていたので驚きました。

安岡：すごく近い距離で声優さんたちの声を聞けるので、僕らとしては役得でしかなくて。

北山：声の表現方法が、歌っている人間からしても勉強になることがたくさんあるんですよ。

安岡：僕らはたくさん練習してきていますが、プロの声優の方々は一発であのレベルにたどり着くので、すばらしい技術ですよね。

村上：古川さんも一発目で決めるために、徹夜で練習してこられたのかもしれないよ？

安岡：家で100回素振りしてきた可能性はあるけどね（笑）。でも、セリフが声優さんによって”音”になるとはるかに生き生きとして「こんなに表情豊かなキャラクターになるんだ！」とびっくりします。

――今回、村上さんは古川さんに歌唱指導もしていました。ポテンシャルをさらに高めようとするかのような熱の入れようでした。

黒沢：（拍手をして）リーダー、すごいす！

村上：声優の方は声の流し方、響かせ方、声域もすごくて、こちらの思った以上のことができるんです。「時間があったらもう何テイクも録れるな」と感じられる楽しい時間でした。

まあ、「指導しているテイ」みたいなのが取材に必要かな？と思ってやってましたし、古川さんも取材が入っていると分かったうえで「指導されている」姿を演じていたんだと思います（笑）。

全員：（爆笑）

――最後に、楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。

北山：ラッキィ池田さんの加入によって、我々の”動き”がどうアニメになっているのかを楽しみにしてほしいです。

黒沢：ぜひ最後まで見てほしい、とお願いをしたいです！

安岡：ハーモニー=「和を以て貴（とうと）しとなす」という言葉を体現するような物語になっています。見た人がやさしい気持ち、楽しい気持ちになるといいなと思っています。

酒井：このままシリーズが進んでいくと、（アカペラがそうだったという設定のように）日本の芸能の大半は赤平藩がルーツということになる。定かではないけれど、このあと何かが起こらないと現代の歴史とのギャップが生まれてしまう。やっぱり、（劇中で）天変地異みたいなことが起こるんじゃないか…。

黒沢：アトランティス大陸（※地中海と大西洋の間に存在し海中に没したとされる島）みたいなこと！？

酒井：そう。だって赤平藩は、現在の地図には残ってないわけだから。何かがないと今の歴史につながらないんですよ。そのあたりがどうなるのか、回が進むにしたがい、僕はどんどん怖くなってます。

村上：SF化していくわけね。

北山：本当は未来の話なのかもしれないしね？

黒沢：いろいろな世界線がある中のひとつなのかもしれないし。

酒井：そういう意味でも、着地点が意識されるようになってきました。起きたら全部夢だったという「夢オチ」かもしれない（笑）。

黒沢：一番ダメなやつだよ、それ（笑）。

村上：僕は今作には作曲でも入ったので、ちょっとだけプレッシャーもあったんですが、無事に終わってホッとしています。

このアニメが配信となったあとは、コンサートでもこの中の曲を歌うシーンがきっとあると思うので、僕らも楽しみですが、みなさんにも楽しみにしていてもらいたいです。