<役どころ 紹介>
根鈴華(ねれい・はな/38)…倉科カナ
イニングナイングループ社 総務部の社員。子どものころに両親が離婚。女手ひとつで育てられ、大学まで卒業する。
自分より他人を優先させてしまう性格のため、「華のためになると思うの」と、何かと世話を焼く母親に言われるがままの人生を送ってきた。
新卒で大企業のイニングナイングループに入社。社会人として明るい未来を夢見て懸命に働くも、優秀な同期たちとの競争になじめず、次第に目立たないポジションに落ち着いてしまう。
「人生最高の日なんて、来ない」とあきらめの日々を送っていたが、ある日突然、社長の櫻田から辞令が下り…。
<倉科カナ コメント>
台本を読んだとき、ヒューマンドラマでありつつ野球の面白さもあって、今までにないドラマだなと思いました。
私が演じる根鈴華は、誰かを支えることに幸せを感じるという、他者の気持ちを汲(く)むことに長けた女性です。
また、登場人物全員がとても個性的で撮影がとても楽しかったです。それぞれいろんな悩みを抱えているのですが、悩みにも個性があり、きっとみなさんも共感できるところがあると思います。
野球のドラマに出演するのは初めてです。この作品がきっかけで、プライベートでも野球を見たりしています。バントは好きですね。いろんなことを考えたうえで、相手を送り出すために犠牲になる…すごく魅力的だと思います。
守備も好きです。守備の仕方とかを見ていると 一人ひとり違って、そんなところも面白いなと思います。
ドラマでは、登場人物のいろんな悩みを陰ながらサポートしていきます。その悩みを野球に例えて解決していくところが、今までにないですし、新しいジャンルのドラマです。
そのハチャメチャさがすごく面白くて、それでいてすごく泣けて…このドラマをご覧いただいて「明日も頑張ろう!」と思っていただけたら、うれしいです。
櫻田誠一郎(さくらだ・せいいちろう/65)…坂東彌十郎
イニングナイングループ社代表取締役。インターネット関連サービスからアパレル、エンターテインメントなど 多岐にわたって事業を手がけ、3万人の社員を抱える。
「社員の悩みは社長の悩み」がモットー。一人でも多くの社員の悩みを和らげたいと考え出したのが、社内でもほとんど知られていない究極の福利厚生組織だった…。
野球の知識、哲学、名言、などすべてにおいて精通している野球オタク。野球の哲学は、人生にもそのまま通じると考えている。トライアウトには、毎年、必ず顔を出している。
<坂東彌十郎 コメント>
『バントマン』というタイトルを聞いたときに、頭の中にポンポンってクエスチョンマークが浮かびました。監督に話をうかがって、珍しい作品だなと思いました。
櫻田誠一郎は、ただただ「野球少年」です。子どものころから野球が好きで、会社も持って自分の人生もあるのに、すべてを野球に置き換えて考えている。人のため社員のため頑張ろうという気持ちの底に、野球少年がいることに共感を持ちました。
好きな野球チームは、我々の年代は、読売ジャイアンツです。『バントマン』に出演していて申し訳ないのですが、父の代からファンでした。王さんと長嶋さんはもちろんですが、僕はセカンドを守っていた土井正三さんが好きで。
それが今回の『バントマン』にも何かつながるような気がして、演じていてうれしかったですね。
僕自身も野球少年で、小学生のときに友だちとチームを作ったら、父が全員分のユニホームを作ってくれました。歌舞伎俳優の中にも野球が好きな方が多くて、僕はいくつものチームをかけ持ちしていました。
ポジションはファースト、たまにピッチャーもしました。 中日ドラゴンズでは、僕らの世代でいうと星野仙一さんが好きですね。今年は、中田翔選手が入団したのが、すごく興味があります。
櫻田が作ったチームがいい活躍をするんですね。とてもいいヒューマンドラマです。 プロ野球に限らず、もっと野球を楽しんで、応援していきましょう。
僕もスーツを着てですけれども、バントをしているシーンがあるので、ぜひそこもご覧ください。
藤堂俊介(とうどう・しゅんすけ/45)…平原テツ
イニングナイングループ社 社長室所属。
ムードメーカー。最年長ということもあり、吉岡や梶間に対し上から目線で指示を出すが、よく失敗する。が、許されてしまう性格の持ち主。どうやらバツイチらしい。
吉岡葉留樹(よしおか・はるき/25)…阿久津仁愛
イニングナイングループ社 社長室所属。
一番冷静。さわやかで女性ウケがいい。よくミスをする藤堂をさりげなくサポートするなど、チームの縁の下の力持ち的存在。大翔に対して、尊敬の念を抱いて いる。
梶間響子(かじま・きょうこ/23)…石川瑠華
イニングナイングループ社 社長室所属。
最年少。データ収集に長け、スコアラーとして活躍。誰に対しても物怖じせず、 歯に衣を着せない発言で周りをヒヤヒヤさせることもある。野球知識は他の追随を許さない。スワローズファン。
柳澤絵里子(やなぎさわ・えりこ/66)…朝加真由美
大翔の母。
大翔の一番のファン。 経営している喫茶店の店内は、大翔の記事やグッズであふれている。大翔の妻・千尋が亡くなったあとは、直斗の面倒も見ている。 店では、さまざまな名古屋めしを出すが、一番人気は鉄板ナポリタン。
柳澤大喜(やなぎさわ・だいき/66)…モロ師岡
大翔の父。
無口で頑固な性格で、元高校球児。高校時代の大翔のプレーをめぐって衝突した過去があり、以来、大翔とは少し気まずい関係が続いている。今は直斗の野球の練習に付き合うのがひそかな楽しみ。
柳澤直斗(やなぎさわ・なおと/9)…小山蒼海
大翔の一人息子。
名古屋の少年野球チームに所属している。プロ野球選手として活躍していた父・大翔のことを誇りに思っている。幼いながらも、大翔と違ってしっかりした性格。
根鈴霞(ねれい・かすみ/64)…熊谷真実
華の母。
長年、定食屋さんを営んでいたが、コロナ禍により閉店した。華との関係は、うまくいっていると思っている。
真鍋義信(まなべ・よしのぶ/27)…和田雅成
元中日ドラゴンズ選手で大翔の後輩。
育成契約だったため、背番号は219。大翔が一番かわいがっており、なんでも相談できるよき後輩。大翔と同じタイミングで戦力外通告を受ける。ヒーローだった大翔に憧れると同時に、少し嫉妬もしている。
七海真矢(ななみ・しんや/20)…生田俊平
中日ドラゴンズ選手。
新人王を獲得した、中日ドラゴンズの期待のルーキー。背番号は0。彼の活躍もあり、ドラゴンズは若返りを決断、大翔は戦力外となった。
末松透子(すえまつ・とうこ/40)…福田ユミ
イニングナイングループ社 社長秘書。
優秀で常識人。野球好きで、型破りな櫻田に振り回されながらも、しっかり支えている。
相関図
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