パリオリンピック男子バスケットボール予選2戦目、格上の強豪、地元フランスと対戦した日本は、第4Q残り10秒で4点差を追いつかれ、延長戦の末、52年ぶりの五輪勝利を目前で逃しました。
この試合、八村塁選手が退場となる中、流れを引き込み一時逆転にまで持ち込んだ河村勇輝選手のプレーに称賛の声が上がっています。
河村勇輝 最多29得点の大活躍
日本時間2024年7月31日未明に行われたパリオリンピック男子バスケットボールの予選リーグ第2戦、日本対フランス。優勝候補を相手にエース・八村塁選手や河村勇輝選手がスタメン出場し、前半を5点差と互角の善戦。
第3クオーターでも、64-69と点差が開くことなく試合は残り10分。そして第4クォーター、エース八村選手が3ポイントシュートを連続して決めて2点差に詰め寄ります。
しかし直後の第4クオーター残り8分31秒、八村選手がこの試合2度目の「アンスポーツマンライクファウル(故意ファウル)」を取られ、退場。
日本はこの試合24得点を挙げ攻守の要となっていたエース・八村選手を失います。
それでも、ここから日本は河村選手のプレーが光り、3ポイントシュート+バスケットカウントのフリースロー、スピードに乗ったドリブルで切り込み華麗なレイアップシュートを立て続けに決め、ついに日本が78-77と逆転!
さらに、試合終盤にも河村選手が計4本のフリースローを決め、日本が84-80とリード!
試合は、延長の末惜しくも敗れましたが、河村選手の活躍の称賛の声が寄せられました。
身長差52センチ相手に奮闘「河村半端ないって」
身長224センチのウェンバンヤマ選手や216センチのゴベア選手らを擁するフランス相手に、172センチと小柄な河村選手はチーム最多の29得点を挙げる大活躍!
SNSでは、一時ツイッター(現X)を席巻していた「#大迫半端ないって」を彷彿とさせる「河村半端ないって」というワードが出ているほか「河村勇輝すごすぎる。」など称賛のコメントが国内外から上がっています。
21世紀の五輪史上4人目偉業達成!
この試合、33分間の出場で6本の3ポイントを含む29得点に7リバウンド、6アシストとまさに八面六臂の働きを見せた河村選手。
FIBAなどによると、21世紀以降の五輪の試合で25点以上5リバウンド以上5アシスト以上を記録したのは、ルカ・ドンチッチ選手(2020年東京/スロベニア代表)、ケビン・デュラント選手(16年リオデジャネイロ/アメリカ代表)、ルオル・デン選手(12年ロンドン/イギリス代表)の3人。
デン選手は19年に現役引退していますが、デュラント選手とドンチッチ選手はNBAオールスターの常連メンバーで、どちらも引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されています。河村選手はこの3人に次いで史上4人目の選手となりました。
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