──木全さんからみた瀬口さんの印象の変化はいかがですか？

木全：第一印象からまったく変わっていません。場を明るくしてくれる存在で、笑顔がすごく爽やか。黎弥くんの笑顔には不思議な力があるといいますか、いてくれるだけでその場がとてもいい雰囲気になる。

黎弥くんが見守ってくれるから、僕も今回の撮影現場で楽しく過ごすことができましたし、さっき黎弥くんが言ってくれたように、ひと皮もふた皮もむけることができたのかなって。

──緊張感のあるストーリーの中で、瀬口さん扮する陸が見せる笑顔が癒やしになっていました。

木全：本当にそう！怖い人は出てくるし、ちょっと重いストーリーも盛り込まれているけれど、陸の存在がオアシスとなって、見る人を癒やしてくれる。だから、ゲーム中に出会う少年・カイ（川原瑛都）も閉ざしていた心を開いてくれたんだと思います。

──普段から子どもたちとふれ合う機会があるのですか？

瀬口：それほど多くはありませんが、子どもは大好きです。『八千代コースター』（NST新潟総合テレビ）というテレビ番組で、『FANTASTICSの新潟100米る』というコーナーをやらせていただいているのですが、小学校ロケとか行くと、子どもたちが無邪気で本当にかわいいんですよ。

今回の撮影でも待機中に瑛都くんと過ごす時間が多かったのですが、瑛都くんはHIKAKINさんの動画が好きでよく見ていると言っていたんです。

ある日、大雨で長い待ち時間ができてしまったときに瑛都くんが「お兄ちゃん、動画見せて」と言ってきて。「どうぞどうぞ、見な」って僕のスマホを貸したら、結局3、4時間、動画サイトを見ている瑛都くんの隣で、その映像を一緒に見るという。

楽しかったけど、戻ってきた僕のスマホを見たら充電が2％になっていました（笑）。

木全：おぉ～（笑）。

──改めて、映画の見どころについて聞かせてください。

木全：まだ言えないことがたくさんあるんですけど…。

瀬口：やっぱり賢のよさじゃない？

木全：賢って6人の中で一番平凡な性格の持ち主だと思うんです。平凡ゆえに、自分にも特別な何かがほしいと願い、つい危ない橋を渡ってしまう。そういう経験って、おそらく誰しもあることだと思うので、賢の人間臭い部分に注目してほしいです。

瀬口：陸はとても明るい性格で、大和（川西拓実）とはまた違った“陽”の部分をもつキャラクターですが、明るさの裏に仲間を気遣う思いやりを秘めた人物です。

明るく元気な性格の中にみせる芯の強さや、仲間に伝えるメッセージなど、演じながらまるで自分自身に言われているような気がして、たくさんの勇気をもらいました。陸の活躍や仲間を思っての行動に注目してください。

撮影：今井裕治

【JO1】
ヘアメイク：西尾さゆり、田村裕子、島田聖香
スタイリスト：岡本健太郎

【FANTASTICS】
ヘアメイク：福田翠（Luana）、加藤恭子（Luana）、朴映宣（Luana）
スタイリスト：中瀬 拓外

『逃走中 THE MOVIE』は7⽉19⽇（⾦）全国ロードショー
配給：東映
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