草川拓弥さん(超特急)が、初の“バンドマン”を演じた感想や、役柄にちなんで、“引きずってしまう思い”との向き合い方を明かしました。

現在配信中のFODオリジナルドラマ『愛してるって、言いたい』は、今村リリィさんの同名漫画を原作にした、多様化する現代社会に生きる女性たちを応援する“ヒーリングラブストーリー”。安達祐実さん演じる、薬剤師として働く39歳独身の主人公・上田樹(うえだいつき)を取り巻く、3人の年齢もタイプも違う男性を櫻井海音さん、吉沢悠さん、小池徹平さんが演じます。

櫻井さん演じる松重瑛斗(まつしげえいと)のバンド仲間で、瑛斗をいつも気にかけている神木竜(かみき・りゅう)を演じた草川さんは、スピンオフドラマ『本音』で、吉沢さん演じる沢田の婚約者・宮川華奈(みやがわ・かな)を演じる桜井玲香さんとW主演を務めています。

ボーカル&ギターへの挑戦と役作りについて、櫻井さんをはじめとする共演者の印象、心に抱えているものを持つ竜という役への思いを聞きました。

<草川拓弥 インタビュー>

――竜はバンドマンでありながら、父親が社長を務める会社で働いています。竜を演じた感想を教えてください。

竜は人との付き合い方がドライというか、あまり感情を表に出さないけれど、いろいろなことを考えている深みのある人物です。僕自身がすごく人見知りで、初対面の人にあまりいい印象を与えられない人間なので、相手に与える印象を含めて竜とは似ているところが多いと思いました。

――演じるにあたり意識したことは?

竜の芯の強さというか、思ったことをはっきり言う、ブレないところを大事にしました。セリフの間(ま)も意識しましたね。役作りに関しては、河原(瑶)監督から細かく「ここをこうして」ということはなく、ありのままで演じさせてもらったので、逆にこっちが心配になるくらいでした(笑)。

スピンオフドラマでは竜と華奈の会話劇の要素が強いので、お互いのセリフのテンポ感が重要だと思っていたし、その中での間とか表情といったものを大事にしたいなと思って演じていました。

(C)今村リリィ/フェアベル フジテレビ
(C)今村リリィ/フェアベル フジテレビ

――お気に入り、印象に残っているシーンはありますか?

瑛斗と竜が並んで話をしている最後のシーンが好きです。瑛斗のことを思って「笑っていてほしい」と言うところがグッときました。その時の2人の表情もすごく良かったなって。

あと、大変だったという意味で印象に残っているのは、華奈とのお見合いの場面で、「お眼鏡にかなわなかったって伝えといて」と言うシーンです。
「お眼鏡に」のイントネーションに手こずりすぎて、途中から自分でも何を言っているのかよく分からなくなって、「お眼鏡に」のことしか考えられなかったことを覚えています。言うたびに「カット!はい、違うよ」って(笑)。普段使わない言葉なので、本当に手こずりましたね。

(C)今村リリィ/フェアベル フジテレビ
(C)今村リリィ/フェアベル フジテレビ

――ドラマ内で組んだ瑛斗と竜のバンド「煌-RECCA-(レッカ)」も話題になりました。ドラマの情報解禁前に都内各所でMVが流れて、SNSでも盛り上がっていました。

タクシーに乗った時に、車内広告で「煌-RECCA-」のMVが流れてきたんです。いつものグループ活動とは全然違う形で、スタンドマイクの前で歌っている自分の姿がすごく不思議で、そわそわするような感じでした。

グループのメンバーの子も、「タクシーで見たよ」と言ってくれてすごく嬉しかったです。最初に言ってくれたのがカイ(小笠原海さん)で、カイもタクシーに乗った時に見たそうで、「びっくりした」って言ってくれました(笑)。

あとは、8号車(超特急のファンの呼称)をはじめ、僕を応援してくださっているファンの方々が「何事なんだ!?何が今から行われるんだ?」と、SNSのコメントなどで反応してくれていたので、その様子を見て僕も情報解禁が待ち遠しかったです。

(C)今村リリィ/フェアベル フジテレビ