2024年6月1日、栃木県日光市にある観光名所のひとつ、「竜頭の滝」のすぐ近くにある駐車場で林の中を動くクマが撮影されました。
撮影者:
ちょっと待って…
拡大した映像を見てみると、その大きさがよくわかります。
撮影した人は、安全を確保するため、駐車場に止めた車の中にいましたが、数メートル近くに人がいるにも関わらず、気にする様子もなく何かを食べているようです。
クマに遭遇した男性:
もうびっくりですよ。(クマと遭遇するとは)全く考えてなかったんで。
観光地で車通りも多いし、その時は夕方で人はいなかったんですけど、最初は、ちょっと向かってきたら怖いなと思って。クマとちょっとにらみ合って…、ゆっくり車に戻った。
多くの人が訪れる、人気観光地に出没したクマ。
奥日光では クマの目撃情報が相次いでいて、5月は7件、6月もすでに4件の情報が寄せられています。
専門家は、この時期特有のクマの習性が関係していると指摘します。
酪農学園大学 佐藤喜和教授:
繁殖の季節でして、クマの社会全体がやや不安定な状態にあると思います。
特にオスの成獣が広い範囲を動き回っていますし、それに応じて特に子連れの雌グマなんかは、そうした雄グマを避けるような行動を取ったりします。
日光市内では、5月23日にも…
撮影者:
あれなんだろ…子グマだ。ちょっと危ないね
茂みの奥に見え隠れしているのは、子グマ。
場所は、観光名所の「中禅寺湖」から、直線距離で約6kmの場所。国の指定史跡になっている神社のすぐ近くです。
映像を見る限り、付近には子グマとみられる1頭しかいないようですが…
クマに遭遇した男性:
まさかクマが出るとは思いませんでしたね。子グマがいたら母グマが近くにいるって聞いたんで、逃げてきました。
日光市内での相次ぐクマの目撃を受け、警察は注意を呼びかけています。
広島の寺院でも墓地を“闊歩する”クマの姿が…
5月28日の早朝の5時半頃、広島県廿日市市にある寺にもクマが出没していました。
本堂の裏手を進んでいくクマ。
別のカメラが捉えていたのは、寺の境内から堂々と墓地に入っていく姿です。
律義にも、きちんと入り口を通っています。
地図で見ると最寄りの駅から直線で約200m。周辺には住宅や飲食店なども多い場所です。
墓地に入ったクマは、墓の間をわが物顔で“闊歩”していきます。
めざまし8が、正覚院の住職にこの時の話を聞くと…、
正覚院 菅梅弘順住職:
ブロック塀を隔てて7~8mぐらいのところで、僕が外で作業を、仕事をしていた状況になります。
まさにニアミス。危機一髪の状況でした。
しかし、人の気配に気付いたのでしょうか。クマは、そそくさと画面の奥の方に走って行き、塀を乗り越えて去って行きました。
寺や墓が荒らされるなどの被害はなかったといいますが、境内には、大きな足跡がくっきりと残されていました。
正覚院 菅梅弘順住職:
この沿岸部のちょっと小高い山にクマが来たっていうのは、僕たち親子の話の中でも初めての経験ですね。
酪農学園大学 佐藤喜和教授:
周辺でクマの目撃情報があるかないか事前に自治体のホームページを調べるとか、そういったこともひとつは大事かなというふうに思います。
(『めざまし8』 2024年6月5日放送より)
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