篠原涼子&バカリズム 過去のトラウマとその対処法
──お2人には、イップスになったときや壁にぶつかったときの対処法はありますか?
篠原:以前、舞台をやったときに、たぶん20秒くらいだと思うのですが、セリフが出てこなくて芝居が止まったことがあるんです。そのとき、自分の中では1分くらいに感じていたんですけど。
バカリズム:舞台上の何十秒ってめちゃくちゃ長く感じますよね。
篠原:そうなんです!しかも、いつもは普通に言えているセリフが言えなくなってしまって。
バカリズム:分かります!
篠原:体も口も覚えていて、寝ていても出てくるようなセリフのはずなのに、いきなりピタッと出てこなくなって。頭も真っ白になっちゃって。でも、ベテランの女優さんが相手役でいらして、その方はたぶん慣れているのか、さりげなく流れを戻すように場をつないでくださって。
それで私もセリフを思い出したんですけど。もうトラウマですね。舞台、怖い(笑)。
バカリズム:そうですよね。ドラマはまだNGにして、撮り直すことができますけど、舞台はやり直しがきかないですから。お客さんも見ていますし。
篠原:しかも、コメディじゃなかったので、焦っちゃって。
バカリズム:笑いにできないのはつらいですね。どうやってそのトラウマを解消したんですか?
篠原:今トラウマ自体は解消されていると思うんですけど…そのミスをしたのが公演の序盤だったので、そのあとは地方公演が終わるまで毎日劇場入りしたら必ずその部分のセリフを見るようにしていました。バカリズムさんは?
バカリズム:僕も1回、単独ライブでコントをやっているときに、完全にセリフが真っ白になったことがあって。
篠原:怖いですね…。
バカリズム:1人コントなので、何も進まないんですよ。だからもう白状するしかなくて「すいません。完全に真っ白になりました」とお客さんに言いました(笑)。それはそれで滅多にないことだからお客さんも面白がってくれたんですけど、かなりのトラウマになっちゃって。
それからは、とにかくセリフを繰り返し覚えるし、頭に入っても飛ぶことはあるから飛んだときにどこからやり直せばいいかと考えるようになりました。
篠原:1人ですから、誰もフォローできないんですね。私、(バカリズムさんの)「フェイク」っていうライブを見たことあるんですけど。
バカリズム:…?「フェイク」って何だろう。
篠原:1人で刑事さんと普通の男性を演じているネタがあって。あれを見たときに「こんなにセリフが大量なのに、どうしたらこんなスピード感でできるんだろう。すごいな」と思ったんです。
バカリズム:もう、繰り返し練習するしかないんですよね。
篠原:それでもピタッと真っ白になっちゃうことがあるってことですよね?そうしたら、何もできなくなっちゃいますね。
バカリズム:1人で何役もやるネタもあるので、余計に「何してるんだっけ?」「今どっちの役やってるんだっけ?」と思うことがあって。
篠原:1人芝居は大変ですね。…あ、さっきお話したの「フェイク」じゃなくて「fiction」でした!
バカリズム:だろうな、と思ってました(笑)。でも、見てくださっていてうれしいです!
──最後に、楽しみにしてくださっている皆さんへメッセージをお願いします。
バカリズム:セリフが多くて、いつも2人でブーブー言いながらやっていますが(笑)、ミコと森野の掛け合いは見どころになると思うので、楽しみにしていてください。
篠原:2人の掛け合いはコメディで面白い言葉が多いですし、謎が解けていく過程も面白いので、ミステリーとしても楽しめると思います。ぜひご覧ください!
撮影:今井裕治
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