高級腕時計のシェアサービス「トケマッチ」を運営する会社の元社長が業務上横領の疑いで指名手配されました。
現在、容疑者はドバイに逃亡したとみられていて、警視庁は今後、国際手配をする方針です。

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指名手配されたのは、小湊敬済（本名：福原敬済）容疑者（42）。高級腕時計のシェアサービス「トケマッチ」を運営する会社「ネオリバース」の元社長です。
福原容疑者は、2024年1月ごろ、「トケマッチ」のサービスとして、東京都内に住む男性から預かった高級腕時計ロレックス1本を、無断で大阪の古物商に65万円で売りさばき、着服した業務上横領の疑いがもたれています。

「トケマッチ」は高級腕時計を所有者から預かり、その時計を借りたい人に貸し出すレンタルサービス。
借り手から支払われるレンタル料の一部が預託使用料として月に1回、腕時計のオーナーに支払われる仕組みでした。これまでに預かった腕時計の数は1500本にも上るといいます。
しかし、2024年1月31日に運営会社が突然のサービス終了を発表。預けた腕時計が返却されない事態となりました。

警察は、これまでに全国13の都府県で44件の被害届を受理。警視庁管内だけでも、売りさばいて着服した金はおよそ1億円に上るとみられています。

福原容疑者は「トケマッチ」のサービスを終了したのと同じ時期に、成田空港からUAE＝アラブ首長国連邦のドバイに向かったとみられていて、警視庁は今後、国際手配する方針です。

預けていた腕時計が返ってこないという被害者からは怒りと呆れの声が。

計3800万円分の時計を預けていた男性（40代）：
まだ、どこかに隠してあるとか期待はありますが、（預けた時計が）実際に売られていてどこにあるかも分からない状態だったら、いい加減にしてくれっていう思いです。

2本の時計（合計約190万円分）を預けていた男性（30代）：
計画的に逃亡しているなっていう印象があるのと、解散とほぼ同時期に（ドバイに）行っているというのが呆れました。

高級腕時計などの買取りやオークション事業などを行う「バリュエンスジャパン」では、3月6日時点で「トケマッチ」の被害者から腕時計950本分の問い合わせがあったといいます。
そのうち、20本以上のシリアルナンバーが、この会社で取り扱う腕時計と一致。しかもその半数が「トケマッチ」のサービス終了が発表された1月31日よりも前から流通していました。

被害にあった腕時計について「バリュエンスジャパン」は、「今後、警察を通じて持ち主に返却していく」としています。


（『めざましテレビ』　2024年3月7日放送より）