出汁の大阪、のどごし命の秋田、多様性の愛知、コシのなさが魅力の福岡…全国うどんサミット開催！

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2月28日（日）に放送された『ニッポンわが町うどんMAP3』（テレビ西日本制作）では、福岡代表の博多華丸・大吉と大阪代表のケンドーコバヤシ、秋田代表のハナコの岡部大、愛知代表の生見愛瑠がそれぞれの地元のうどんをアピールする、うどんMAP的「うどんサミット」が行われた。

ケンドーコバヤシによると、大阪は「うどんがしゅんでる町」。「しゅんでる」とは「染み渡っている」という意味だ。有名店「道頓堀 今井 本店」の社長が「讃岐うどんはお造り、大阪うどんはお吸い物」と言うように、大阪のうどんは出汁を味わうための料理なのだ。

「きつねうどん」発祥の店「うさみ亭マツバヤ」は、3日間かけて炊き上げたお揚げが魅力。

ケンドーコバヤシ行きつけの「あめや」は、大きなお揚げに甘みが“しゅん”だ「きつねうどん」だけでなく、うどんの出汁で炊いたかやくご飯もオススメとのこと。

岡部が「神様 仏様 うどん様」と崇めるのが、秋田名物の「稲庭うどん」。一般のうどんに比べると高級だが、その理由は製作工程のほとんどを人の手で行っているから。

ひねりを加えながら麺を細く延ばしていく「手綯（てない）」という独自の製法で、細麺でもコシが強いうどんを生み出している。

岡部オススメの「寛文五年堂」の「二種三味うどん」は、乾麺と生麺を両方味わえる一品。賞味期限の短い生麺は希少性が高く、乾麺以上のコシとモチモチ感を楽しむことができる、まさに幻の逸品だ。

生見は、愛知のうどんを「ダイバーシティUDON」と表現。「きしめん」や「味噌煮込みうどん」が“2大エース”として君臨するだけでなく、さまざまな種類のうどんが存在している。

「岡崎まぜめん」や「西尾ナポリタン」など、多様性にあふれているのだ。

なかでも、注目されているのが「豊橋カレーうどん」。豊橋の新名物として10年前に誕生したこのうどんは、丼にまずご飯を入れ、とろろとうどんの麺を乗せ、カレーのスープをかけていただく。

うどんの中にご飯を忍ばせているのは、「カレーうどんと一緒にご飯を頼むのは恥ずかしい」という女性の気持ちに寄り添ったから。女性への思いやりが、新名物を生んだ。

博多華丸が「うどんがオイシイ町」と称する福岡のうどんは、コシのなさが特徴。

福岡には、うどん3大チェーンなるものが存在。「うどんウエスト」はネギと天かすが入れ放題、「資さんうどん」はとろろ昆布、「牧のうどん」はうどんのスープが入れ放題と、客は“オイシイ＝お得な”思いができる。

そして、華丸イチオシの「大力うどん」という店の魅力は、料理が提供されるまでの時間の速さだ。

リポーターの岡澤アキラが「ごぼう天おぼろうどん（ねぎ多め）」をオーダーしてから、うどんが提供されるまでの時間は、なんと18秒！あらかじめ麺を茹でておく“湯で置き麺”が、究極のファストフードを実現したのだ。

うどんが大好きだという達川光男は、広島市西区のご当地うどん「でんがくうどん」を調査した。

うどんの上に山盛りのホルモンが乗ったこのうどんは、塩味のアッサリとしたスープが非常に美味。達川は「ノーエラーで文句なし！（球界を代表する広島カープの二塁手）菊池（涼介）という感じ」と絶賛した。

名前の「でんがく」とは、ホルモンで取ったスープのこと。この地区は、食肉加工場があったため新鮮なホルモンが手に入りやすく、ホルモン料理が定着したのだという。

ほか「隠れわが町うどんMAP」として、長崎・五島列島の「五島手延べうどん」や、すいとんのようなモチモチ食感が楽しい栃木の縁起物「耳うどん」。その名の通り、巨大なたらいでいただく徳島の「たらいうどん」や、そばが有名な長野のうどん「おぶっこ」（野菜が入った汁に麺をぶっこむのが由来）、ねずみ大根（辛味値が大根の2倍）を絞った絞り汁でいただく「おしぼりうどん」などのご当地うどんが登場。

また、北海道の「ジンギスカンのシメにうどん」、山形の「芋煮のシメにカレーを入れたカレーうどん」など、ご当地の「〆うどんMAP」も紹介した。