今大注目の女優のひとり、古川琴音・25歳。
2018年、9つの映画祭でグランプリを受賞した映画「春」で、デビュー作にして主演を務め、ベスト女優賞を受賞。2020年、朝ドラ『エール』(NHK)で主人公夫婦の娘役を演じると、今年はドラマ『コントが始まる』(日本テレビ)で、菅田将暉や有村架純らメインキャストと肩を並べ、今年上半期にブレイクした女性タレントランキングで1位に輝く。出演本数は、デビューからわずか3年で映画10本、ドラマ14本、舞台2本に及び、さらにCM12社、ミュージックビデオにも出演、とオファーが絶えない。
唯一無二の存在感を放つ女優・古川琴音の魅力とは?フジテレビ『めざまし8』にて、社会学者・古市憲寿が迫った。
“一度見たら忘れられない演技”は中学生時代から作られた
古市憲寿:元々俳優の仕事はしたかったんですか?
古川琴音: 中学・高校・大学時代にはずっと演劇部や、演劇のサークルに所属していて、回りから褒められることも多かったから一回チャレンジしてみよう…みたいな感じでした。まず、映画を見に行ってみようと思って、たまたま見たのが「海辺の生と死」という満島ひかりさん主演の映画で。満島さんのお芝居が、皮膚感覚で伝わってくるものが多かったんですよね。
2019年、杉咲花、新田真剣佑らと共に出演した映画「十二人の死にたい子どもたち」で個性的な少女を演じて注目を浴びると、昨年放送されたドラマ『この恋あたためますか』(TBS)では、主人公の親友である中国人の役を演じ、話題に。
センシティブな役柄から、愛されキャラまでさまざまな役を演じてきた古川。番組で女優・古川琴音のイメージについて、10代から60代の男女100人に調査すると、「個性的」「演技力がある」「印象に残る」が上位に。
古市:例えば、ドラマ中の分数としてはちょっと短い役でも、なんかちょっと印象に残るというか、顔だったりしゃべり方だったりが印象に残るって方が多いみたいで。雰囲気が独特なのかな。
古川:ありがたいですね。独特とはよく言われます。
古市:3ミリぐらい浮いてる感じ。同じ場所にいても、ちょっと違う場所にいるのかなって、錯覚するような。
古川:本当ですか?さっきヘアメイクさんにも同じことを言われました。「琴音ちゃんの世界は普通の人のラインがここだとしたら、この上で何か色々ある」と。
古市:そうそうそう、ちゃんと我々と共有できているんだけど、ちょっと違う世界を生きているのかなって。微妙なズレっていうのがやっぱり何か、面白いんじゃないですかね。
そんな彼女のベールに包まれたプライベートについて、古市が深掘りしていく。
兄弟の黒猫を飼い始め…「猫みたいに自由って言われます」
古市:趣味とかってあるんですか?
古川:趣味は、最近ピアノ弾くのがすごく好きで。
さらに、最近猫を飼い始めたという古川は、猫好きな古市との“猫トーク”に花が咲いた。
古市:飼っている猫はどういう種類なんですか?
古川:雑種で兄弟なんですけど一匹が黒猫の長毛で、もう一匹が短毛のキジトラなんです。
古市:兄弟で飼ってるんですね。なんか古川さんも猫っぽいですよね。
古川:そうですか?でも、どちらかというと猫っぽいねとは言われます。
古市:勝手気ままみたいな意味で?
古川:何か自由だね、とかは言われます。
オーディションに“受かる前に”動く!「作戦勝ちだった」
古市:オーディションに受かる秘訣ってあるんですか?
古川: いただいた役のオーディションのことを振り返ると、やっぱりすごく楽しんでやっていたな、というのは覚えています。まだ自分が受ける役が誰のものにもなっていないし、何の責任も負わなくていいっていう状態がすごく合っていたみたいですね。仕事を始めて間もない頃は、オーディションの時は伸び伸びできていたのに、なんで本番になったら縮こまっちゃうんだろう、って悩んだ時期もありました。
数々の役をオーディションで勝ち取ってきた古川が、新たにつかみ取ったのが2022年1月から始まるミュージカル「INTO THE WOODS」 のシンデレラ役。シンデレラを演じることが念願だったという古川は、役をつかみ取るために、ある行動に出たという。
古川:すごくやりたかったので、防音の部屋に引っ越して練習していました。カラオケに毎回行くのもやっぱりお金がかかるなと思って、ちょっと家賃を上げて防音の家に移った方が24時間練習できると思って。「オーディションがあるよ」って言われた日に、すぐに家を探して移って練習した結果(役を)いただくことができました。本当に作戦勝ちだったと思います。
古市:すごい。普通は受かってその役をやるって決まってから、練習するために引っ越すのは分かりますけど、オーディションのために引っ越した。
古川:取りに行ってました。本当にこれは逃しちゃいけない、と思って。
古市:いろんな役をしなきゃいけないわけじゃないですか、どんな役もできちゃうものなんですか?
古川:いや…そんなことないと思います。麻薬中毒者の役をやらせていただいたんですけど、役は架空だとしても、その気持ちとか、その環境に共感してくださる方がいるっていうことは、その役は生きてるのも同然だから、自分の勝手な解釈でその役を汚したらいけないな、という気持ちがあって。薬物中毒のこととか依存症とかいろんなことを調べました。
古市:いざ調べてみて、本番始まると、調べたことを生かすのか、それとも調べたことは、一回横に置いて、そこで感じたことで役になりきるのか…どんな感じなんですか?
古川:置いておいて演じましたね。そこは蓄積されていると信じて、相手の人に集中して、相手の言葉に反応して出たものがすべてだと思ったので。
シンデレラストーリーの先へ…次なる挑戦は?
古川:ボーダーレスにいろんなところで、いろんな形でお芝居ができたら良いなと思っています。まだ声優とか挑戦したことないし、海外の作品とかも機会があれば出られるようになりたいな、と思います。
古川琴音との対談を終えて――
古市:演技だからこそ、普段は抱いてはいけない感情、人のことを殺したいとか、そういったいろいろな感情があるじゃないですか。逆に演技っていう、嘘の世界っていう枠があるからこそ、「色々な自分を見せられる」みたいなことをおっしゃっていて、それが小説とかにも近いと思ったんですね。やっぱり、嘘って言う体があるからこそ、逆に本当の感情というものが描けるという。そのあたりが話していて、すごく面白いなと思いました。
「どうなるの?!って見てたら…」伊藤英明(49) 役作りのためバリカンで自ら丸刈りに! 少しずつ変化していく表情にも注目
2024年11月08日 |
22:11
俳優・坂東龍汰(27) 19歳から撮り溜めた”8年間のありのままの日常”を追ったファースト写真集が発売!
2024年11月08日 |
20:12
中村獅童の息子・陽喜くんが“ハルー・ポッター”に!「本当に魔法使えそう」ハリー・ポッターを再現した姿に反響
2024年11月08日 |
20:00
まるでプライベートを覗き見!?大沢たかお(56)まったりとくつろぐ姿に反響「ニット姿は反則」「格好良すぎて無理」
2024年11月08日 |
19:50
平愛梨「初めてスタジアムの席に座れた日」1歳6カ月の四男との2ショットを披露!ずっと抱っこひもで観戦していたけど・・・
2024年11月08日 |
19:11
「切なくて泣ける…!」ともさかりえ(45) 20歳を迎えた息子の幼少時代“顔出し”公開で思いつづる
2024年11月08日 |
18:24