6月19日、ドラマ『被写界深度』にW出演する宇佐卓真さんと平野宏周さんが登壇し、作品について語りました。
FODオリジナルドラマ『被写界深度』は、年間920万PVを記録した苑生さんによる同名WEB連載作品を実写化。少年から大人へと変わる狭間で揺れ動く様子を描いた、モラトリアム・ラブ・ストーリーです。247の地域での世界配信され、全地域で日本の配信から1時間後に配信開始となることも決定しました。
「頑張っている姿がすごく美しい」(平野宏周)
明るく人気者だけれど、どこか虚しさを抱えながら日々を過ごす早川秀一郎役を、『パリピ孔明』(フジテレビ)や『25時、赤坂で』『ひだまりが聴こえる』(テレビ東京)に出演した宇佐さんが演じ、クールで無愛想だけれどカメラに一途に向き合う紺野遼平役を、ドラマ初主演を果たした『ウルトラマンZ』(テレビ東京)で国内外から注目され、今後は映画『シーシュポスたちのまなざし』『跳んだタックル大旋風』など主演作を含む6作品が公開予定の平野さんが演じます。

イベントに登壇した宇佐さんと平野さん。それぞれの演じた役柄について聞かれると、宇佐さんは「早川は自分の好きなこと、音楽をずっとやってたんですけど、トラウマを原因に挫折してしまって。今回の作品の中で、それとどう向き合っていくかっていうキャラクター」と、自身が演じた早川について解説。
続いて、「作中で、紺ちゃん(紺野)だけに見せる顔と、友達に見せる顔とがあって。そういう自分の心に嘘をついて、何か自己防衛をしてしまうようなキャラクターなのかなと思っています」と分析しました。
対する平野さんは、「紺ちゃんは無愛想で、ちょっと見た目とかは怖い感じなんですけど、自分の好きなことには真っ直ぐで。自分の言いたいことを言ったり、少し何かわがままな部分もあったりするんですけど、人想いで、好きなもの思いで、素敵な男の子です」と人物像を語りました。
お互いの役柄については、宇佐さんが「紺ちゃんはものすごく真っ直ぐで自分の好きなことをちゃんと好きって言えて、周りの友達とかにも包み隠さず言えるのは、役としてじゃなく宇佐卓真としても、羨ましいなという気持ちが強い。そんなキャラクターです」と印象を語ると、平野さんも「みんな学生の頃に一度は感じたことのある感情を、より自分の中で大きくしちゃってるなっていう少年で。なんか毎日毎日、もがいていて頑張ってるなっていう、その頑張っている姿がすごく美しいなって。隣で見ていて思いました」と、自分の視点を交えてコメント。
こだわりの“怒り”キスシーンは「結構大変だった」(宇佐)
作中でのキーとなる、紺野がフィルムカメラを使っての撮影については、平野さんが意外な(?)事実を明かす場面も。
平野さんは、「カメラあんまり上手くないです、本当は(笑)。撮影現場の休憩中にカメラを渡されて、オフショット撮ってって言われてたんですけど、最初は結構下手っぴだったよね」と笑いを交え、「でも、ちゃんと上手くなりましたから撮影中に。“初心者カメラ入門編”みたいな本を買って、毎日持ち歩いてお守りにしていました。紺ちゃんはフィルムカメラを普段使っている男の子なんですけど、その買った本が一眼レフのもので。結構違って、あんまり役に立たなかったです(笑)。構図とかは勉強になりました」とお茶目な笑顔を見せました。

また、屋上で寝ているシーンで「本当に寝ていたのでは?」と聞かれた平野さんは、「え、バレてないと思ってました(笑)。本当に屋上がすっごい気持ちよくて、海が見えて。本当にいい場所だったので、気づいたらウトウトしてるときは何回かありました」と明かすと、宇佐さんも「そのシーンが始まる前からずっと目をつぶってたりするじゃないですか。僕は(平野が)それをやっていると思ってました。結構ウトウトしちゃったもんね、昼ご飯後のシーンとかは」とやさしいフォローを入れつつ振り返りました。
そして、「こだわって撮影した」というキスシーンについての質問に答える場面も。ケンカをして怒りながらのキスシーンに、宇佐さんは「大変だったと」回答。「そもそも怒りながらキスするなんてことないじゃないですか(笑)。『おい!てめぇ!』って思いながらキスすることって、本当に今まで演じた役も一個もなかったんで。怒っているけどキスをしてるっていうその心情を表せるか、僕が甘くなりすぎないかというところは、大変だった記憶があります」と述懐。

「僕は(本作中で)結構キスされることが多くて。されるのは多分結構うまくなっていると思います(笑)」と平野さんは笑いを交え、怒りのキスシーンについては、「ケンカのシーンで結構な勢いで胸ぐらを掴まれていて、初めて噛み合わないというか、お互い演技のタイミングがずれてるなっていうのもあって。それも相まって一気に沸騰が生まれて、めっちゃ掴まれて、めっちゃチューされて。色んな感情で僕も、『えぇ、今チュー!?』みたいな(笑)」と、その瞬間の感情をリアルに明かしました。
最後に、楽しみにしているファンに向けてのメッセージを求められた宇佐さんと平野さん。
宇佐さんは、「『伝説を残すぞ!』と始めた、僕たちの熱がこもった熱い作品なので、皆さんにもそれに協力していただきたいなと思います。第一話、第二話と観ていく中で、作品がいいな、このシーンがいいなとかがあったら、SNSの方で拡散等していただければ僕たちの力にもなりますので、皆さんぜひよろしくお願いします」とアピール。
平野さんは、「僕は現場で演じながら、自分本位な紺ちゃんではあるけど、どこか早川くんが自分のことを好きになってほしいなっていう思いを持って演じていました。これを観終わった皆さんが、自分自身のことを好きになってくれれば、この作品で僕が紺ちゃんを演じた意味があるのかなと思っています」と締めくくりました。
