新型コロナウイルスの感染者数が全国的に再び増加し、不安な日々が続いている。しかも、「新型コロナウイルス感染後の抗体検査が陽性」なら、「半永久的に継続する免疫を得る=再び感染する可能性がゼロ」なのかどうかは、まだわかっていない。
そこで、横浜市立大学では「コロナ回復者専用抗体検査PROJECT」を発足。赤江珠緒ら新型コロナウイルスからの回復者の協力を得て、感染後に体内に残った抗体が再感染を防ぐ“鋼の盾”となり得るのか、調査するという。具体的なプロジェクトの内容は一体どんなものなのか、会見の模様をリポートする。
新型コロナウイルスの集団免疫の研究やワクチン開発にも役立つ大規模調査
今回のプロジェクトの目的は、新型コロナウイルスに感染後、長い時間が経過しても抗体は体内に残るのか、そして、体内に一度抗体ができれば再度新型コロナウイルスに感染することはないのかを調査することにある。そのために、新型コロナウイルスに感染後、回復した協力者を対象に、発症日から半年後と1年後に採血を実施。
日本で初めて、新型コロナウイルスからの回復者を対象とした大規模調査となる今回のプロジェクト。横浜市立大学医学部の山中竹春教授の説明によると、一般的に、ウイルスに感染すると人間の持つ免疫反応によって、ウイルスの働きを排除する抗体ができる。そして、その抗体の働きでウイルスが無力化=中和されると、再感染が阻止されるのだという。
しかし、新型コロナウイルスの場合、感染すると多くの抗体が生み出されるのだが、抗体の中にはウイルスを中和する作用を持つものと、持たないものが混在している。現在行われている一般的な抗体検査では、数が多い抗体など抗体の測定のしやすさが優先されているので、検査対象となった抗体がウイルスを中和できるとは限らないそうだ。
つまり、抗体検査が陽性だった場合でも、対象となる抗体が体内へのウイルスの侵入を防いでくれるかどうかはわからない。そのため、一度感染した人も再感染の可能性がゼロだという保証は、現時点ではないのだという。
しかも、高度に安全性が担保されている場所でなければ、精度の高い抗体検査は不可能な上に、現状では結果が出るまでに48〜72時間と長い時間がかかる。しかし、横浜市立大学医学部の梁明秀教授の技術により、短時間で大量の検査をすることが可能になった。
誰がいつ感染してもおかしくないウイルスだからこそ、多くの人の協力が必要
新型コロナウイルスに感染した際、治療方法も症状がどうなるかもわからず、不安を覚えたという赤江は、「医療体制や未来に向けた研究が充実したものになるように、少しでもお役に立てれば」とプロジェクトへの協力を決意したと話した。
今回のプロジェクトには赤江のほかに、元プロ野球選手の片岡篤史も参加。山中教授は、第1波が来た3〜4月から半年後の9〜10月を目処に、可能な限り多くの回復者の協力を得てデータを集め、速やかに解析結果を公表したいと考えているそうだ。
赤江は「新型コロナウイルスは、うつさない、うつされないことが重要だとわかって用心していても、感染してしまうもの。今、新型コロナウイルスと戦っている人はまずじっくり治してもらって、回復後にプロジェクトに協力してもらえれば」とメッセージを送った。
「コロナ回復者専用抗体検査PROJECT」は、8月1日から申し込み受付が開始。協力者はコールセンターに連絡すれば、最寄りの医療機関を案内してもらえる。採取する血液は極微量で済み、検査結果は無償で協力者に提供されるそうなので、詳しくは下記の特設サイトを確認してほしい。
「コロナ回復者専用抗体検査PROJECT」
https://covid19-kaifuku.jp
コールセンター:0210-299-300(平日9:00〜20:00、土日祝 9:00 ~17:00※年末年始は除く)
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