加治将樹、松本岳が『志村けんとドリフの大爆笑物語』への思いを語った。

志村けんさんの半生を描いたドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(12月27日放送/フジテレビ)は、山田裕貴が志村けんさん役を演じ、脚本・演出は、福田雄一。いかりや長介さん役を遠藤憲一、加藤茶役を勝地涼、高木ブー役を加治将樹、仲本工事役を松本岳、荒井注さん役を金田明夫、志村けんさんの父・憲司(けんじ)さん役に渡辺いっけい、志村さんの母・和子(かずこ)さん役に宮崎美子、また、ムロツヨシもある役で出演することが発表されている。

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このたび、高木ブー役を演じる加治将樹、仲本工事役の松本岳が本作に対するコメントを寄せた。

『志村けんとドリフの大爆笑物語』は、12月27日(月)21時より、フジテレビで放送される。

<加治将樹 コメント>

——今回の話が来たときはどう思いましたか?

お話をいただいたときは、「ぜひやりたい!しかも福田組なの?」という驚きとうれしさで、大イベントに参加できるような感覚でした。

同時に、僕と同じ事務所の後輩の山田裕貴君が志村さんを演じるということも聞いて、本当にうれしくて。でもその一方では、もちろん、プレッシャーも感じました。

——『ドリフ大爆笑』のオープニングの撮影シーンはいかがでしたか?

初日に『ドリフ大爆笑』のオープニングシーンを撮ると聞いて、改めて映像を見直したときには、何とも言えないくらいものすごいプレッシャーが押し寄せてきました。

俳優の仕事をはじめて17年くらいになりますが、こんなに緊張したのははじめてでは?と思うほどで、前日は本当に眠れませんでした。さらに、当日は高木ブーさんが撮影現場にいらっしゃって!

ご本人のいらっしゃる前で、その方を演じるというのはなかなかない機会でしたし、一生忘れられない思い出ですね。

——役を演じる上で気をつけた、意識した点は?

いかに“何もしないか”でした(笑)。僕には別に注目しなくていいから、というくらい、“いい意味で何もしないこと”だと思いました。高木さんは、みんなを俯瞰(ふかん)で、大きな心で見て一緒に楽しんでるというイメージでしたので。

僕自身は、アグレッシブな演技が好きですし、特に今回は福田組でしたが、あえて“無”を意識しました。その一方で、のんびりしているようで、動きにキレがあってリズム感が良い方だと感じていたので、動きは研究しました。

そして演じていくうちに、高木さんは、メンバーからこういう愛され方をされていたんだ、ということをすごく実感しました。

——共演者のみなさんの印象は?

山田君には、クランクイン前日に連絡をしたんです。「(山田君の)プレッシャーはわかっているけれど、お互いにこんな経験絶対できないから、一緒に楽しんでいこう、サポートするからね」って。

でも、当日彼の顔を見たら、とてもいい顔していたので、すごいなと思いましたね。一方で、荒井注さんの脱退のシーンのときには、本当に妙な空気を感じて、金田さんの演技の素晴らしさを感じました。

——福田監督の現場はいかがでしたか?

福田さんは、とても俳優を信頼してくださっている方だと思いました。もちろんご自身の中にお考えがありつつ、でも俳優から発信されるものをとても大切にしてくださるので、すごく演じやすかったです。

そして福田さんの現場は、とにかくみんなが明るい!福田さんがすごくやさしい分、やさしいスタッフが集まる現場なんだと思いました。僕にとってはとてもありがたいことでした。

——印象に残っているシーンは?

やはり、『ドリフ大爆笑』のオープニングシーンですね。あのセットを見たときの衝撃と、スクールメイツのみなさんが踊っているところを5人で歩いて行くという、一視聴者として子どものころから見ていた場所に立てた幸福感と興奮とで、夢の夢のような時間でした。

撮影が終わったときには「役者をやっていてよかった」と本当に思うことができた作品です。

——視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

“お笑い”をテーマにしたザ・ドリフターズという偉大な方々の物語を純粋に楽しんでいただきたいですし、明日への活力にしてもらえたらいいなと思います。

福田さんの作る作品と、ザ・ドリフターズのコントは、“ただ見ていて面白い”というところが共通していると思います。そして、このドラマを見て、温かい気持ちになっていただけたら本望です。

<松本岳 コメント>

——今回の話が来たときはどう思いましたか?

みなが知っていて、今もご活躍されている国民的スターの仲本工事さんを、僕みたいな未熟者が演じるというのは恐縮の限りだと思いました。

今回、事務所の大先輩である志村けんさんとザ・ドリフターズのみなさんの作品に携わることができ、本当に光栄な一方で、当初は不安を通り越して恐怖感がありました。

——役を演じる上で気をつけた、意識した点は?

僕の勝手なイメージですが、仲本さんは格好よくてすごく男らしい方で、そこはちょっと意識したいなと思いました。

ドリフメンバーのみなさんにご報告にうかがった際に、仲本さんからは「こんなに目はパッチリしていないよ」と言われました(笑)。

でも一方で、「ドリフはドリフにしかできないんだから、君なりの仲本工事をやりきってください」という激励もいただきましたし、加藤茶さんからの「(仲本さんは)のんびり屋に見えてちょっと格好つけてるところあるからな(笑)」というアドバイスを胸に演じさせていただきました。

——実際に演じてみていかがでしたか?

初日は、本当に緊張しました(笑)。でも『ドリフ大爆笑』のオープニングシーンのセットを見たときに、ものすごくテンションがあがって、「ここでやるんだ!仲本さんのポジションに僕が立てるんだ」という喜びも感じました。

メンバー全員でのお風呂のコントシーンでは、「遠藤(憲一)さんにこんなことをしてもいいのかな?」と思いながら臨みましたが、実際に始まってからは熱が入って、すごく楽しんでできました。

——印象に残っているシーンは?

やはりコントですね。ドラマのお芝居の中にコントが入ってくるので、はじめはそこが一番不安でもありました。

ずっと勝地(涼)さんと山田さんが現場でセリフ合わせをしていたのをそばで見ていましたし。本番では、みんなのやりとりを見ていたら、自然に笑顔になって、楽しくなってきて。やれてよかったと思うシーンでした。

——共演者のみなさんの印象は?

山田さんは、普段カメラがまわっていないところでも、その練習量とかストイックさがすごいと思いました。たぶん、志村さんもそうだったのではないかな、ちょっと似ているのかな?と感じました。

(志村さんは)ずっとネタを考えて、ずっとひとつのことに集中してる方だと、ドリフメンバーの先輩方にうかがっていたので、山田さんも、楽屋にいるときもずっとセリフを覚えていたり、勝地さんと間とかを細部までやりとりをしている姿は、志村さんと重なる部分も多いのではないでしょうか。

日を追うごとに、ザ・ドリフターズのメンバーの仲がどんどん仲良くなって、僕も仲本さんはこういうふうにメンバーと接していたのかなと考えながら過ごすようになりましたし、メンバーのみなさんと接していく中で、仲本さんという役を、徐々に、演じやすくなっていきました。

——視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

事務所の大先輩であり、お笑い界をけん引されてきた偉大な方たちのドラマができあがるのは僕もすごく楽しみですし、いいドラマになればいいなと思いながら演じさせていただきました。

会議室でのネタ会議をしているシーンは、たぶん本当にザ・ドリフターズのメンバーもこんなやりとりがあったんだろうなあと思いながら演じていました。そういうところは普段決して見ることができないので、見どころのひとつだと思います。

コントは撮影の日まで、みんなで毎日練習していましたし、楽しく演じることができましたので、ぜひ、見ていただきたいです。

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