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いよいよ6月16日（火）より、フジテレビ系火曜21時ドラマとしてスタートする、吉川晃司主演、5週連続特別ドラマ『探偵・由利麟太郎』。

吉川晃司のインタビューはこちら！

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吉川演じる白髪の名探偵・由利麟太郎が、志尊淳演じるミステリー作家志望の青年・三津木俊助をバディに、奇怪な殺人事件を解決していくホラーミステリーだ。

原作は、昭和を代表するミステリー作家・横溝正史。京都を舞台に、妖艶でおどろおどろしい世界観を現代風に新解釈した渾身のエンターテインメントに仕上がっている。

撮影は、京都を起点にすべて関西行われ、すでにクランクアップ。長丁場をともに過ごした吉川と志尊は、初共演ながら息がぴったりで、まるで父子のよう。そんな二人に、お互いの印象や現場でのエピソードなどを聞いた。

「淳は、頭の回転が速い人。でも、食生活には難アリ、かな（笑）」（吉川）
「吉川さんがブレずに真ん中に立ってくれていたことが指針に」（志尊）

──初共演を終えて、お互いの印象に変化はありましたか？

吉川：淳は、最初から物怖じしない感じだったし、すごく入りやすかったですよ。人見知りすることないでしょ？

志尊：そんなにないですね。

──では、あまり変化はなかったですか？

吉川：そうですね。お芝居に関しては、頭の回転が速い人だなと思いました。お芝居は、すばらしい。ダメなところは、食生活（笑）。淳には、ずっと食事のことばっかり言っていました。

志尊：現場で会うと、吉川さんに「淳、昨日の夜何食べたんだ？今日の昼は何食べたんだ？ちゃんと野菜食べただろうな？」って（笑）。

吉川：小姑みたいな（笑）。でも、お芝居では、僕の方が淳に引っ張ってもらっていましたね。クランクアップのシーンでは疲れ果てていて、「淳、ごめん。俺たぶん2、3回噛んで失敗するから、先に謝っておく。ごめんね、ごめんね、ごめんね」って。そうしたら、本当に間違えました（笑）。

志尊：僕は、学生時代に吉川さんの音楽を聴いたり、パフォーマンスを見たりしていたので、みんなが思っている“吉川晃司”というイメージで現場に入りました。だから、初めてお目にかかるときは、ちょっと怖かったんです（笑）。

でも、「初めまして。志尊淳です」とあいさつしたら、「初めましてじゃない。朝ドラ見たことあるから」と言っていただいて、急に「うわぁ」ってうれしくなりました。

現場でも笑顔でいらっしゃることが多いですし、役に入るときの切り替えもすばらしくて、そして、誰よりも作品のことを考えて、役柄を緻密に表現されています。

この作品は、由利先生（吉川）が中心にいて、周りをさまざまなメンバーが取り巻いて世界観が作られていると思います。僕も、由利先生を見てどうアプローチしていこうとか、どう反応していこうと自分の中でイメージして演じていたので、吉川さんがブレずに真ん中で立っていてくださることは、大きな指針となりました。

吉川：ありがとうございます（笑）。でも、そうやって直ちに反応して芝居を変えていけるっていうのは、すばらしいね。

──お二人は、息がぴったりですね。

吉川：親子くらいの年の差があるんですよ。

志尊：現場でよく吉川さんのことを、お父さんとかお母さんって呼んでいました（笑）。吉川さんからも、「お父ちゃんとか、お母ちゃんって呼ぶヤツは、淳以外にいない」と言われました。それはそうですよね。

吉川：そうだね。でも、どっちかというと、父ちゃんより母ちゃんだね。

志尊：「淳、これ飲みなさい」って、すごく健康にいい飲み物をくださったり、「これを食べなさい」とか。

吉川：おばあちゃんだろ、それ（笑）。

──劇中では師弟関係です。その雰囲気を出すために意識したり、工夫したりしたことはありますか？

志尊：師弟関係という言葉だけ聞くと、従順で師匠を敬うというイメージが強いのですが、今作に関しては違って、俊助も言いたいことは言うんです。

吉川：それは、心の底から敬（うやま）ってないからじゃない？（笑）

志尊：そんなことないです！俊助は、「それは違います、由利先生」とはっきり言うのですが、作品や台本のことで吉川さんと二人で話している時に、「いや、僕はこう思います」と言えるような懐の大きさが吉川さんにはあるんです。そして、僕の意見に対して、「いいね、淳」と賛同してくださるし、「淳、もっと意見言って」とも言ってくださって、こんなに懐の大きい方はいないと思います。

吉川：そうなの？僕自身は、「全然言ってくれよ」って。いつもそう。

「由利は、俊助のことがかわいいのに表現できないツンデレなヤツ」（吉川）
「俊助に対する由利先生の視線にズキュン」（志尊）

志尊：その関係性というのは、由利先生と俊助の中でもっとも色濃く出ているし、先生は表面上では俊助に愛情を伝えることは一切ないんですけど、僕が見ていないところでの視線とかを見ると、ズキュンと来ますよね、俊助としては。

吉川：ツンデレだからね、由利は。俊助のことがものすごくかわいくて、愛にあふれているんだけど、苦い過去があるから、その感情を表に出すことができないんですよね。そういう不器用なところが由利にはあるから。

志尊：普段から吉川さんが懐大きくいてくださったり、言うときにはズバッと言ってくださったりする、その空気感がすごく二人の関係性にリンクしていると思います。だから、あえて何かするということはなかったです。

さらに、吉川が実演し、志尊が爆笑した撮影のエピソードについても語ってくれた。詳しくは、動画でチェックを！

撮影：今井裕治