“山口ワールド”炸裂なので、普通のお母さんじゃない
——MEGUMIさん演じる、千鶴はどんな役どころですか?
キャパが大きいと言うより、キャパが壊れている感じ(笑)。“能天気さ”と全部わかっているような“懐の広さ”が、絶妙なバランスで成り立っている人だと、演じるたびに感じます。
最初は不安もありましたが、家族それぞれのキャラクターや関係性といった“伊藤家の空気感”がわかってからは演じるのが楽しくなってきましたね。
たまにすごくお母さんっぽくなったりするんですけど、この作品は“山口ワールド”(※)炸裂なので“普通のお母さんじゃないけどリアリティがある”という。
(※)脚本・演出・プロデューサーの山口雅俊
何とも経験のない役に「すごく難しいな」と思いながらも「こういうお母さんがいたらいいな」と思って演じています。
——演じる上で、心がけていること、苦労していることはありますか?
普段より声のトーンは少し高めで、あまり抑揚をつけずに軽い感じの喋り方を意識しています。
第2話で登場したオムライスを作るシーンでは、監督が「絶対美しくやらないでくれ」という感じだったので、ご飯と具材を混ぜるときも、ちょっとこぼれたり、卵の白身が切れてないなど、決して所作は美しくないんだけど“こなれている雑な感じ”で作ったので、テレビではあまり見ないほどリアルな画になっていたかと思います。
軽やかさと執着心のなさは、ちょっと憧れます
——千鶴とMEGUMIさん、似ている点は?
似ている点は、ちょっとふざけているところ。私も家族がちょっとシリアスなトーンのときにあえて笑いをぶっ込んだりするので(笑)、そういう、わざととぼける感じはわかります。
あと、家族とあえて距離を取って共存する感じも。
例えば、落ち込んでいる家族に「聞かせて、聞かせて」と詰めずに「お腹すいてる?」って言うとかね。
それと千鶴さんて、すぐ水に流すんですよね。その軽やかさと執着心のなさは、ちょっと憧れますね。
ちなみに「伊藤家の目玉焼き派閥」でいうと、千鶴は「白身ふんわり、黄身はとろーり半熟派」ですが、私は白身がかたくて黄身はちょっと半熟が好きです。
——源太郎役の吉田鋼太郎さんの印象は?
鋼太郎さんとは『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日)以来、約2年ぶりの共演です。
前回は、アドリブを巧みに盛り込んでいらしたのですが、今回演出の山口さんは、ご自分の頭の中のものをそのまま具現化したいタイプの監督。
加えて「振りきり過ぎないで、でもちゃんと心情を伝えて欲しい」と高度なリクエストもあるので、お互い苦戦していますね。
この作品では、“人生の格言”のような長ゼリフが急に出てくるのですが、それをストレートに言わずに、いろんなオブラートに包んで伝えていくという、ものすごく高度な言葉の表現方法を取っているので、同じような言葉が何度も出てきて、私はセリフを覚えるのも難しいのですが、鋼太郎さんはそこをバシッと決めていらっしゃる。
舞台出身の方なので、“声の力”“顔の力”で見せるときの瞬発力と破壊力はさすがです!
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