現在、毎週火曜21時から再放送中のフジテレビ系連続ドラマ『素敵な選TAXI』。
2014年に、主演・竹野内豊、脚本・バカリズムという異色の組み合わせが実現し放送されたこのドラマは、竹野内演じる、過去に戻ることが出来る不思議なタクシー“選TAXI”の運転手・枝分(えだわかれ)と、毎回登場する、後悔を抱えた乗客による物語。竹野内のコミカルな芝居とバカリズムならではの意外性に富んだ展開が話題を呼んだ。
そんな 『素敵な選TAXI』が、5月19日(火)から6月9日(火)までの4話分を『素敵な選TAXI 特別編』と題し、竹野内豊とバカリズムによる対談を盛り込んだスペシャル版として放送することが決定した。
2016年に放送されたスペシャルドラマ『素敵な選TAXIスペシャル~湯けむり連続選択肢~』の撮影以来の再会を果たした2人が、撮影現場のエピソードや裏話、さらには視聴者からの質問について、当時を振り返りながらトークを繰り広げていく。
久々の再会を喜び、昔話に花を咲かせた2人が、収録後、今回の再放送についての感想や、視聴者へメッセージを寄せてくれた。
19日は、ゲストに栗山千明、臼田あさ美、三宅弘城を迎えた第6話「おひとよしの選択肢」を放送。仕事と友情のはざまで悩む女性漫画編集者が選TAXIで悪戦苦闘する姿を描く。枝分があこがれの人との出会いにハイテンションになる様子や、これまでの放送で登場した人物が再びキーパーソンとして登場する展開に。
なお、26日は第7話「嘘と真の選択肢」(ゲスト:貫地谷しほり、葛山信吾)、6月2日は第9話「罪と罰の選択肢」(ゲスト:高橋努、梶原善)、6月9日は最終話「僕と君の選択肢」(ゲスト:奥田恵梨華)を放送する。
<竹野内豊&バカリズム コメント>
――再放送という形で、令和に枝分さんと選TAXIが戻ってきました。
竹野内:こういう時期ですが、本当に夢がある作品なので、再放送に“選択”していただいてありがたいですね。やはり枝分さんはクスっと笑えて面白いと思います。
バカリズム:ありがたいですね。それに当時は夜10時でしたから、今回早い時間帯に昇格してるんですよね。当時はガムシャラに(脚本を)書いていたので、客観的に見れていませんでしたが、今見返すと自分が書いた気がしないというか、初の連ドラでよくここまで出来たなと…(笑)。
――過去にご覧になったファンの方もいれば、今回初めて作品に触れた方もいらっしゃいます。あらためて、お2人からこの作品の楽しんでほしいところを教えてください。
竹野内:このドラマは、バカリズムさんが作ったおもちゃ箱のような作品です。脚本、演出、衣裳、美術など、さまざまなこだわりが散りばめられていて、箱の底を探れば探るほど新しい発見があります。ぜひ、枝分さんのキャラクターと共に楽しんでもらえたらと思います。
バカリズム:1話完結ものですが、細かいところに伏線や各話の繋がりなど、遊びが散りばめられています。最終回を見た後に第1話を見ると、新たな発見があるはずですし、何回も見れば見るほど味わいが増します。ぜひ今回の再放送だけではなく、DVD BOXもお買い求めいただければと思います!
<第6話あらすじ>
週刊「少年ストロング」で、人気漫画「おひとよしトレジャー」を担当する編集者の美空(栗山千明)は、締め切り当日になってもあがらない原稿をひたすら待っていた。
作者の虫海 暗(三宅弘城)がストーリーに悩み、ペンを止めてしまったのだ。すでに3週休載し、もうあとがない美空。しかし、必死の励ましもむなしく、虫海はあっさり逃亡。編集長からクビを宣告されて失意の美空は、路上に停まっていた選TAXIに乗り込む。
美空から事情を聞いた枝分(竹野内豊)は、大ファンの「おひトレ」がまたしても休載になると知り、早速「戻りましょう!」と提案。美空は、虫海が逃げる前に戻って、今度こそ逃亡を阻止しようと奮闘する。
するとそこへ、友人の佑香(臼田あさ美)から「彼氏が浮気している」と相談の電話が。虫海から目を離せない美空は「今から来て」という佑香の頼みを断るが、しばらくして、警察から佑香が自殺を図ったと連絡が入る。
ショックを受けた美空は枝分を呼び出し、佑香を助けるために再び過去に戻りたいと頼む。しかし、そのためには「おひトレ」の原稿をあきらめなければならない。すると枝分は、原稿と友人のどちらも救えばいいと、ある提案をして…。