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世界初演となる舞台「千と千尋の神隠し」がついに開幕！

Wキャストで主人公の千尋を演じる橋本環奈さんと上白石萌音さん、そして、同じく湯婆婆と銭婆をWキャストで演じる夏木マリさん、朴璐美さんが3月3日、東京・帝国劇場にて注目作への思いを語り、会見の進行役を青蛙役で出演するおばたのお兄さんが務めました。

橋本環奈 「初めて緊張というものを感じて…」上白石萌音とWキャストで初舞台へ！演じる“千尋”役への思いは？

上白石萌音 橋本環奈への絶大な信頼「この相方だったらすべてを委ねられる」

ひと足先に初日を迎えた橋本さんは、「この作品のお話をいただいたときから幕が上がることを楽しみにしていて、同時に、大変な日常の中でちゃんと（幕が）上がるのかという不安もたくさんありました。これからもっともっと成長して、いい舞台にしていけたら」と意欲十分。

上白石さんが「私はあと数時間後に初日を迎えます」と緊張をのぞかせると、すかさず、朴さんが「数時間もないね」と、さらにその緊張をあおるような一言を。

上白石さんは「え～っ、帰っていいですか（笑）」と苦笑いしながら大作へ挑む心境をにじませつつ、「環奈ちゃんもおっしゃいましたけど、このご時世に、予定されていた初日が迎えられることをありがたく思います。劇場に足を運んでくださる方々の気持ちに応えられるよう、楽しく、丁寧にやっていきたい」と意気込みました。

公演に先立ち、本作の生みの親であるスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、橋本さんバージョンの公開稽古を観劇。その感想を書面で寄せました。

お世辞なしに本当におもしろかったです。

とにかく、ジョン（ケアード）の演出とキャストの皆さんが素晴らしくて、原作へのリスペクトが感じられて嬉しかったです。

印象的なシーンを言い出したらきりがありませんが、キャストが大勢出てくるシーンはどのシーンも観ていて気持ちが高揚しましたし、千尋とカオナシが電車に乗って行くシーンは、実は観るまで少し心配だったのですが、非常にうまくできていると感動しました。

映画の公開から 20 年が経っていることを考えると、キャストの方々の中には当時まだ生まれたばかりだった方もいて、幼いころに映画『千と千尋の神隠し』をご覧になっている方もいる。その経験が舞台の迫力に繋がっているような気がして、感慨深いです。

皆さんがんばってください！

鈴木プロデューサーのメッセージを受け、橋本さんは「映画の『千と千尋の神隠し』が好きなキャストがそろっているからこそ、鈴木さんがどう思われるのか、ジョンも含めて心配していたと思うのですが、これだけお褒めの言葉をいただけると本当にうれしい。安心します」 とホッとしたような表情を。

上白石さんは「お稽古に入る前もお稽古中も、何度映画を観たかわかりません。作品に助けられることもあれば、素晴らしさを壁に感じることもあってドキドキしていたので、鈴木さんにそう言っていただけてホッとしています」と話した後、「私が出演した回をご覧になられたわけじゃないんですけどね」と、照れ笑いを浮かべました。

その後の囲み取材では、キャストが報道陣の質問にも対応しました。

初日を終えた瞬間に何を感じたのかを問われた橋本さんは、「脚がパンパンになるぐらい走っているので、脚が痛いなって。そして、初めての舞台なので、やり遂げることができてよかったなと思いました」とコメント。

報道陣から体調の変化を聞かれると、夏木さんは「800ｇ痩せた！すごい汗かかない？」と、同じ役を演じる朴さんへ。朴さんは「かきますけど、痩せなかったです」と不思議そうに話しました。

そして、上白石さんは「初めて通し稽古をした日に、1.5㎏（体重が）落ちていました。緊張で食べられなくて、今はいくら食べても太らない無双状態」と笑顔を見せました。

本作は帝国劇場での公演後、大阪、福岡、北海道、愛知を巡演。7月まで続くロングランとなります。

健康維持の秘訣に話がおよぶと、上白石さんは「お湯屋のお話でもありますし、熱いお湯にちゃんと入ること」と返答。すると、橋本さんが「萌音ちゃんはすごい長風呂で、30分必ず入るそうなんです」と明かしました。

そんな橋本さんは「特にやっていませんが、いたって健康です」とニッコリ。これには上白石さんが「環奈ちゃんは、ストレッチもしないんですよ」と、すかさず暴露。

すると、橋本さんは「アキレス腱だけは伸ばします」と、キュートに話しました。

そして、夏木さんは劇場に入ってからのマッサージが健康の秘訣と説明。それぞれが自身の健康法について話すなか、マイクを向けられた朴さんは「環奈ちゃんとまったく一緒。だから、ずっと黙っていたんです」とバツの悪そうな表情を。

声優として長いキャリアをもつ朴さんだけに、上白石さんが「声のケアとかは？」と聞くと、「まったくしないです。だから、ごめんね。今度からちゃんとストレッチもやります」と申し訳なさそうに宣言しました。

最後に、公演を楽しみにしているファンの皆さんへのメッセージを促された橋本さんは、「無事に幕を開けることができたので、最後まで必死に千尋として走り抜けたい」と力強くコメント。

上白石さんは「世の中、いろんなことが起きていて、不安な気持ちになることも多いと思いますが、劇場にいらっしゃる3時間だけでもいろんなことを忘れて楽しんでいただけるように、全員で走り抜けたい。劇場でお待ちしております」と呼びかけていました。

最新情報は、舞台「千と千尋の神隠し」公式サイトまで。