50代の3人が、仕事や趣味、「引き際」や「これから」について語り合いました。
5月22日(日)の『ボクらの時代』に、武豊さん、ヒロミさん、山本昌さんが登場しました。
山本昌 現役最後のグローブと引き換えに武豊のあれを予約!?
30年以上の付き合いだという武さんとヒロミさんですが「仕事では、ほぼほぼ会わない。本当のプライベートの知り合い」。
一方の山本さんも、武さんとは「長い付き合い」ですが、出会いは偶然だったと振り返りました。
山本:豊と知り合ったのが、京都の西京極。阪神戦があったんですけども、前の晩に、ちょっとピッチャーと一緒に飲みに出たんです。たまたま同席させていただいてね。
武:そうですね。
山本:そこから始まって。なんと、その日が(武さんの)誕生日だったっていう。彼の誕生日に「いや、いいの?一緒に行って」みたいな感じで、お付き合い始まったんですけども。僕、現役最後のグローブは、(武さんに)あげたんです。
武:そうなんですよ。うちに飾ってます。
山本:「現役最後に使ったグラブはあげるから、そのかわり、あなたが引退するときは、鞭(むち)は俺にくれよ」って。
武:もう予約されてるんです。
山本:僕は、棺おけにその鞭を入れて。
ヒロミ:まあまあ。まだ鞭(がもらえるの)は、当分先ですけど。
山本:当分先。いいんじゃないですか、まだ全然ね。
ヒロミさんと山本さんは、武さんには騎手として「まだまだ乗ってもらわないと」と声をそろえました。
ディープインパクトよりもっと強い馬が出るんじゃないかって…
ヒロミさんは、友人として武さんの活躍を見守ってきましたが「やっぱり、豊に世界で勝ってほしい」と、思いを語りました。
ヒロミ:「日本の馬で豊が勝つ」っていうのが(見たい)。
山本:そうですよね。凱旋門(賞)とかね。
ヒロミ:「凱旋門で勝つ」っていうのが、やっぱり夢。それはまぁ、豊もそうだろうけど。
武:そうですね。「凱旋門賞」は、やっぱり勝ちたいですね。
武さんは、日本の馬が世界で通用するレベルに上がってきていることにも言及。「僕がデビューしたころは、例えば1600メートルだったら、1分36秒とかだったんですよ。今は1分32秒。進化してます」と。ヒロミさんも「4秒縮まるって、すごいよね!」と驚きの声を上げました。
ヒロミ:でもさ、まだ名前が出てないときに「この馬は!」っていうのは、わかるもんなの?
武:もう、たぶんみなさん知ってると思うけど、ディープインパクトは…。
ヒロミ:ディープインパクトは…。
武:まさに。
山本:もう、調教のときから良かったの?
武:ああもう、びっくりしましたね、最初に乗ったときに。ちょっと走り方も独特だったので「なんだこれは!」という感じで。
山本:依頼されて、初めて乗ったときから?
武:そうですね。「とんでもない馬だな」と思って。でも、その感触があるから、辞められないっていうのがあるんですよ。また、そういう馬と出会うかもしれない。
ヒロミ:そう、出会えるからね。
武:そうそう。やっていれば、またああいう馬に…もっと強い馬が出るんじゃないかなって。
ヒロミ:豊はね、そういう、回りのあれを持ってると思うね。
山本:うん、そんな気がします。
ヒロミ:回ってくる何かを。じゃなかったら、今までだって、あんだけ、あんなにいい馬って乗れないと思うよ。めぐり合わせだよ。何かあるんだよ、人って。
武さんは、“続けていくこと″に加えて「近いところにいれば、当たる確率がある、というふうに僕は思うんです。だからある程度、活躍をちゃんとしておかないと、またそういう馬が出たときに、自分が乗る可能性が低くなる」と語りました。
騎手が辞めるときはライセンスを返納するとき
「50歳で1勝もできなかった」ことがきっかけで現役を引退したという山本さんは、武さんに「騎手の辞め際」について質問しました。
山本:騎手って、どうやって辞めていくの?
武:(騎乗)依頼がなくて、ですよね。やっぱり、1レース、マックスでも18頭立てじゃないですか。(限られた枠の中で)需要がなくなってきて…。で、免許も返すのは自分なんで。
山本:あ、そうなんだ。
武:そうです、そうです。「辞めろ」とは言われないんで。
ヒロミ:そうか。あれは免許だから。
武:そうです。ライセンスです。
ヒロミ:免許を返納するんだ。
武:返納なんですよ。
山本:自動車と同じだね。
武:自分で決めなきゃいけないから。
ヒロミ:ああ、そういうのは世の中の人、知らないね。免許制だって。
武:そうなんです。
ヒロミ:まぁ、豊は当分、まだ現役を続けて。
武:そうですね。なんか、自分で辞めるイメージが、まったくわかないですね。
と、武さんは、現役への強いこだわりを見せました。
「緊張しない」武豊が、唯一緊張したのは?
試合の前には「いつも緊張していた」と言う山本さんは、現在、中日ドラゴンズの監督を務める立浪和義さんに「もっと楽に投げてください」と言われたことがあるといいます。
山本:巨人戦で「今日はリラックスして投げてください」って言われたんですよ。「じゃあ、今日はちょっと楽に放るわ」って言って、もうヘラヘラしてマウンドに行ったら、あっという間にKOされて(笑)。
武&ヒロミ:(笑)。
山本:やっぱり、いい仕事するには緊張しなきゃダメだと。でも彼(武さん)に聞いたら、すごい大きなレースで、人気背負っても「緊張しない」って言ってたんです。
ヒロミ:ひょうひょうとしてるもんね。
山本:それがすごいなって。「え?緊張しないの?」っていう。
武:緊張はあまりないかな。むしろ「早く乗りたいな」と思いますもんね。十何万人の前で、馬に乗ったり、ヒーローインタビューとかだと、全然緊張もしないですけど。1回、北島三郎さんに…いつも(北島さんがオーナーの)キタサンブラックが勝ったとき、北島さんが「まつり」を歌うっていうのが恒例で、ファンも楽しみにしてたんですけど、「天皇賞」勝ったときに、「今日は、武くんが歌います!」って。
山本:むちゃぶりどころじゃないでしょ、それね(笑)。
武:もうパワハラです(笑)。
ヒロミ&山本:(笑)。
その様子を見ていたというヒロミさんは「あれ、最高だったよ」と笑いましたが、武さんは「あれはもう、参りましたよ」と振り返りました。
ラジコンに出合っていなければ「50まで野球をやってない」
3人は、プライベートでの趣味の話も展開しました。
山本:ラジコンとか、競馬。野球にいい面があったのが、ラジコンなんですよ。
武:え?
ヒロミ:ラジコンは、どこでハマったの?
山本:近くにラジコンサーキットがあるっていううわさを聞いて。僕、中学3年生のときにお年玉でラジコンを買ったんです。それでちょっと遊んでたんですね、そういえば、ラジコン楽しかったなと思って、行ってみたんですよ。ノートつけたり、車をバラバラにしてまた組み直したりしていて、「何やってんの?」って。「セッティング変えて、データ取ってます」「セッティングで変わるの?」「もう全然違いますよ」って。気温とか、湿度とか。それを見て「俺も、野球あれくらい一生懸命考えたら、もっとうまくなれるかな」と思ったのがきっかけで。そこから野球の動きを勉強するようになったんです。
ヒロミ:あ、ラジコンから。
山本:ラジコンからなんです。
武:そういうことですね。
ヒロミ:へえ。
山本:ラジコンに出合ってなかったら、僕、たぶん50まで(野球を)やってないです。
山本さんは「世界選手権に出ようかな」というほどの腕前であるラジコンと、野球との意外なつながりを明かしました
武豊は騎手を引退したあと何をする?
そんな山本さんは、ヒロミさんに「一番の趣味は何ですか?」と聞きました。
ヒロミ:一番、がちょっと難しいんですよね。今やってるのが、土地を買って、そこにキャンプ場を作ろうかなと思って。「なんでやってんの」って、ママ(夫人の松本伊代さん)には言われるけど(笑)。
武:できるからすごいですよ。
山本:すごい。
武:本当に。
ヒロミ:それを想像してるのが好きみたい。
武:例えば、レストランとかに行っても、すぐに壁とかね。
ヒロミ:そうそうそう。
武:「これ、あれだなぁ」とか。常に考えてるんですよ。
山本:すごいな。
ヒロミ:(武さんに)そういう趣味は、ないわけ?奥さん(佐野量子さん)と2人でやるとか。
武:あ、僕ですか?ないんですよ。
ヒロミ:奥さんはな、いろんな…。
武:あ、そうですね。フィギュアスケート。
山本:え、今?
武:今も。
山本:フィギュア?
ヒロミ:フィギュアスケート。
武:もう10年以上。毎日のように行ってますよ。競馬終わって、GⅠレース乗って家に帰ったら、ものすごいスケートの話とかしてくるんです。
ヒロミ&山本:(笑)。
武:「俺、さっきGⅠ乗ってきたんだけどな」みたいな(笑)。
山本:(2人で)フィギュアやって、ペアで「日本選手権」出るとか、そういう…。
ヒロミ:あ、そうだよ。だから(現役生活)終わったあとは、2人で、ペアでフィギュアをやるっていうのを夢にして。
山本:豊がね。
武:僕?
山本:豊が出るっていうね。
武:そうか。
ヒロミ:でも、それ考えといたほうがいいよ、今から。
武さんは「辞めたあと『やろうかな』って思うことが、初めてできました」と、笑いました。
ここからは、楽しみながらいかないともったいない
最後は、これからの生き方について語り合いました。
ヒロミ:ある程度、もう僕らの年になってくると、20年前のことを考えても「え?そんなに前じゃねえな」とかって…。
山本:そうなんですよ。僕もそれ考えるんですよ、いつも。
ヒロミ:考えるじゃん。
山本:はい、考えます。僕、髪の毛洗ってたりすると、シャンプーしてる間(うつむいた姿勢で)、ちょっと苦しいじゃないですか。
ヒロミ:うん。
山本:「20年したら、死ぬのかな」とかね。
武&ヒロミ:(笑)。
ヒロミ:これが本当に、なんか。
山本:思う。ふと思うんですよね。
ヒロミ:ふと思うの!
武:確かに、この20年あっという間だったなって思うから。
ヒロミ:思うでしょう?
武:ってことは…(ここからの)20年もあっという間なんでしょうね。
ヒロミ:だから、ここからは、楽しみながらいかないともったいないなって思って。
山本:せっかくね。自分の人生1回なんで。
武さんは、まずは5月29日(日)の「日本ダービー」での健闘を誓い、山本さんは「ダービー獲って、その先のGⅠも獲ってほしいですね」と激励し、鼎談を締めくくりました。
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