現在、CS放送フジテレビTWO ドラマ・アニメ/フジテレビTWOsmartで放送・配信されているグルメガイド的オリジナルドラマ『純喫茶に恋をして』。

売れない漫画家の烏山純平(戸塚純貴)が自らの才能の枯渇に愕然とする中、毎度、何かに導かれるように迷い込む純喫茶。本作は、そこで起こる出来事から妄想を膨らませ、やがて創作意欲を取り戻していく純平の姿を描く。

最終回、第8話の舞台となったのは、下町・平井にある昔ながらの喫茶店「ワンモア」だ。

店内には、常連とおぼしき男性客の姿が。新聞を広げタバコ片手に店員と談笑する姿を見て、純平も「昔ながらの“街に根付いた喫茶店”って感じだよなぁ…初めて来たのに懐かしい…今のご時世、こういう店って喫煙者のオアシスなんだろうなぁ」としみじみ。

メニューを見てまず目を惹かれたのは、馴染みの薄い「ダッチコーヒー」の文字。ダッチコーヒーとはいわゆる水出しコーヒーのこと。

水でゆっくりとコーヒーを抽出する、オブジェのような器具を見つけ、「あれのことか」と納得する純平だが、そちらはスルーしてミルクセーキ(600円)とフレンチトースト(550円)を注文した。

これまでドラマを見てきた方にとって、純平が甘党なのはもう明らかだろう。過去にはカッコつけるためにコーヒーを頼むこともあったが、今回は素直に甘×甘の組み合わせ。これが功を奏し、のちにさまざまな楽しみ方で幸せを感じることとなる。

「自販機でしか飲んだことがない」というミルクセーキが登場すると、「ちょっとオレンジ(色)?ミルクセーキって、そうだっけ?」と訝しげに一口。(この色の濃さにも、実は「ワンモア」の店主のこだわりがあるということを主演の戸塚が8話撮影時のインタビューで教えてくれている)

ほのかに甘い卵の味を感じながら、上に乗ったアイスを口に運び、得した気分を味わう純平。

続いて運ばれてきたフレンチトーストの見た目には少しびっくり。上にレモンのスライスが乗っているのだ。

まずはそのまま一口。卵液がパンに染み込んでしっとりとしたフレンチトーストは、予想通りのおいしさ。

さらに、レモンの果汁をパンに塗りつけ、別添えのシロップをかけてみる。「甘くすると逆にレモンが際立つなぁ!」と、新たな味の発見に純平にはとろけるような笑顔がこぼれた。

楽しみ方はこれで終わらない。ミルクセーキに乗っていたバニラアイスをフレンチトーストに乗せる大胆かつ贅沢なアレンジが飛び出す!

これまで何軒も純喫茶に足を運んできた純平だからこそ生み出せたアイディアだろう。(やはり前述したインタビューで、戸塚本人もこのアレンジを絶賛していた)

これまで幾度となく漫画家としての壁にぶつかり、その度に喫茶店でインスピレーションを受けて妄想を膨らませ、執筆活動へと昇華させてきた純平。これからも、きっと壁にぶつかるたび、純喫茶が彼を救うことだろう。

店舗情報

店名:ワンモア
住所:東京都江戸川区平井5-22-11
定休日:日曜、月曜
営業時間:9:30 − 16:30※L.O. 16:00

第8話を見逃した方は3月29日(日)29:10~29:30、4月5日(日)8:00〜8:20、そして4月17日(金)15:10~15:30の再放送をチェック!