『僕の大好きな妻!』で、百田夏菜子さんと、ナナトエリさん・亀山聡さん夫妻によるスペシャル座談会が実現。

百田夏菜子(ももいろクローバーZ)さん主演、土ドラ『僕の大好きな妻!』(東海テレビ・フジテレビ系)は、発達障害と診断された妻・北山知花(百田)と、夫・悟(落合モトキ)が前向きに生きる、ささやかな日常を描いたラブストーリー。

第4話では、では、漫画工房のアシスタント仲間・荒川ゆみ(結城モエ)に誘われて、発達障害の当事者が集まるカフェを訪れた知花と悟。そこでは知花とは異なる特性を持つ人たちとの新たな出会いが待っていて…。

主演の百田さんと、原作コミック「僕の妻は発達障害」の作者である、ナナトエリさん、亀山聡さん夫妻がドラマの感想などを語りました。

ドラマで取り上げていただくのは、とてもありがたい

――ドラマ化が決まったときは。どう思いましたか?

ナナト:細々と続けている私たちの連載を見つけて、ドラマ化してくださるというのが、まずうれしかったですね。

また、発達障害という難しいテーマに取り組んでくださったことにも、うれしいと同時に驚いています。  

今日は、撮影の様子も拝見しましたが、夫婦二人で行っている漫画制作に対して、ドラマ撮影にはこんなにも多くの方が関わっているのかと、そこも驚きでした。

亀山:彼女は、発達障害の当事者だし、僕も当事者だと思っていますが、まだまだ発達障害に対する認知度は低いと感じています。

だから、今回のようにドラマで取り上げていただくのは、とてもありがたいですよね。

ただ、発達障害を演じるのは、難しいだろうなと思ったので、百田さんがよく引き受けてくださったなと。そこに、百田さんの「男気」を感じました(笑)。

百田:今日、お二人が現場に来られると聞いていたのですが、通りの向こうから二人で歩いてくるときの雰囲気が、まさに「知花と悟」そのものだったんです。遠くからでもお二人が醸し出す空気感が伝わってきて…。

「私が演じたいのは、この雰囲気なんだ!」と思いましたね。

それと、最初に漫画を読ませていただいたとき、(知花が前髪を上げるシーンに)「デコッぱちだなー」って書いてあって。

私の自己紹介が「ハチハチハチハチ、デコッパチ」なので、何だかうれしくなりました。

ナナト:私も子どものころにデコッパチと言われていたんですが、最近、百田さんのファンの方がその自己紹介のことをSNSで教えてくださって、ちょっとビックリしました。

百田:うれしいです。まさかの共通点…。

――百田さんからお二人に聞きたいことはありますか?

百田:どんな質問でもいいですか? じゃあ、演じる際の参考にさせていただきたいので、お互いの好きなところを。

ナナト:苦手な質問が来た…(笑)。

亀山:僕から見ると、彼女は常に面白くて、一緒にいても飽きないですよね。それと、本音を言い合える関係をきちんと築けているところかな。

ナナト:踏み込みすぎない夫婦もあると思いますが、ウチは私が「グレーではなく白か黒」というタイプだし、意外と彼もそのタイプ。だから、意見が異なるときは、半日かけてでも徹底的に話し合いますね。

百田:えっ!!?半日も?

亀山:この話をすると、みなさん驚かれるんだけど、基本は相手のことを尊重しているし、しっかり話し合ったあとは、あとくされもナシ。

そもそも多くの場合、言葉の理解の違いや勘違いなど「認知の違い」が原因なので、とことん話し合わないと、原因にたどり着かないんですよね。

百田:確かに「ケンカをして話さない期間が2、3日続く」という話はよく聞くので、そう考えるとむしろ効率がいいのかも…。

亀山:でも、そんな言い合いも、結婚当初の2年間くらいのこと。最近は、ケンカも少ないですよ。

ナナト:もう十分に言い合って、お互いにすり合わせが終わったってコトなのかもしれない(笑)。

百田:ケンカが終わったあとに笑い合える…、私もそんな夫婦になりたい! お二人のどんなエピソードを伺っても、結局、最後はそこに行き着くんですけど…。

――漫画の読者、ドラマの視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

百田:私は、この素敵な世界がたくさんの人に伝わるように、最後まで知花を演じきりたいと思っているので、ぜひぜひ楽しみにしていてください!

ナナト:最初は、短期連載から始まって、2年くらい連載をさせていただいて…。漫画を読んでくださったみなさん、ありがとうございます。ついにドラマになりました! えーと、あと何を言えばいいんだろう(笑)。

亀山:漫画とは異なる展開もあるので、そこも楽しみにしていただければと思います。それともうひとつは、この漫画がドラマになること自体がすごいことだというのを感じていただければ…。

百田:今日は、本当にありがとうございました。お会いできて、うれしかったです。もしよかったら、ライブにもお二人で遊びに来てください。あ、でも大きな音はダメか…。

ナナト:大きい音、事前に覚悟や準備をしていたら、私は大丈夫ですよ。布袋寅泰さんのライブとかも行くし。

百田:エーッ!?

亀山:発達障害にはさまざまな特性があり、たとえば社会と接点を持ちやすい人もいれば、そうでない人もいます。中には社会に上手くなじめず、日々苦しい思いをされている人も…。

そうした部分を漫画というエンタテインメントに落とし込むのは難しいなと、以前から感じていました。

第4話では、発達障害の人が集まるカフェを舞台に、社会への適合に悩む人についても描かれています。そうした部分にチャレンジしていただいたところが、すごいなと思いますね。

ナナト:百田さんが、第1話の「これが悟の見える世界、これが私の見える世界。違うのは当たり前だけど、見えないところでもっと違っていた。でも、それがわかったからホッとしたの」というセリフにグッときたとおっしゃってくださって。

それはまさに、私と彼の身長差から生まれたセリフなんですね。

ドラマでもそんなふうに演じてくださっているので、これからの展開を、私たちも楽しみにしています。

百田夏菜子さん主演『僕の大好きな妻!』第4話は、6月25日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系で放送されます。

<第4話あらすじ>

誤ってカップを割ってしまった知花(百田夏菜子)に、「ナイスです」「僕たちは失敗して当たり前だから」と告げるマスターの温田(水橋研二)。

そこは「発達カフェ」という、発達障害当事者のオアシス的場所。

知花が初めての場所に溶け込んでいる姿を見た悟(落合モトキ)と、漫画工房の同僚・ゆみ(結城モエ)は、もう一人の客・配達員の桐島時夫(窪塚俊介)から、知花と悟は「別れた方がいい」と言われて…。

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