3月20日(金)より公開の映画「一度死んでみた」のヒット祈願イベントが、3月10日(火)、東京・青山迎賓館にて行われ、広瀬すず、吉沢亮、堤真一と浜崎慎治監督が参加した。
本作はいまだ反抗期継続中の女子大生・七瀬(広瀬すず)が、“2日間だけ死んじゃう薬”を飲んで仮死状態になってしまった大嫌いな父親・計(堤真一)を、生き返る前に火葬されるピンチから救うべく、計の秘書・松岡(吉沢亮)と共に奔走するハートフルコメディ。
今回、映画に登場する七瀬がボーカルのデスメタルバンド“魂ズ”のライブ名“ミサ”にちなんで、チャペルでのヒット祈願“ミサ”イベントとなった。
本作のテーマカラーであるピンク色にライトアップされたチャペルに、広瀬、吉沢、堤が祈りを込めたピンクのキャンドルをもって登場。厳かな雰囲気の中、浜崎監督とプロデューサーらスタッフとともに牧師の言葉に耳を傾け、映画のヒットを祈願した。
その後に行われたトークショーでは、本作が初のコメディ作品となった広瀬が「撮影していたのが1年半前なので、やっと公開という気持ちです。初めてのコメディは共演者の皆さんがすごすぎて…私のことは温かい目で見守ってください」とはにかみながら挨拶。
謙遜する広瀬に、浜崎監督は「こんな広瀬さんは見たことない!という表情やお芝居が盛りだくさんなので楽しみにしてください」と自信たっぷりに答えた。
吉沢は「(注目すべきは)すずちゃんのコメディエンヌぶり。あと、デスメタルのバンドのライブシーンの迫力や完成度もすごいのでそこにもご注目ください」と初コメディだけでなく、デスメタルバンドのボーカルに挑戦した広瀬を絶賛。
広瀬は「“魂ズ”は売れないバンドの設定なんですけど、ライブシーンに出演してくださった大友康平さんが撮影現場で、『めちゃくちゃ売れるよこれ』と曲を大絶賛してくれたんです」というエピソードを披露。魂ズの楽曲も手がけた、音楽クリエイターのヒャダインの楽曲にも注目してほしいと語った。
「私は、ある方とのキスシーンがあります」と衝撃の見所を明かした堤は、そのシーンが浜崎監督でなく、その日の出番がほとんど終わったリリー・フランキーによって演出されたことを明かす。「リリーさんがすごくこだわって、『この角度のほうがいいんじゃない?』など細かいディレクションが入っていました」と浜崎監督が話すと、「出番が終わったから帰ればいいのに…」と堤からすかさずツッコミが入る、現場の和やかさが伺えるエピソードを話した。
チャペルでのイベントということで、「この映画にまつわる懺悔(ざんげ)」を聞かれた登壇者たち。映画で走るシーンが多かったという吉沢は、「ゴースト社員と呼ばれるくらい普段から存在感がなくて、体力もない役でしたが、走っていたらゼエゼエしてしまって…自分がこんなに体力がないのかと実感しました。役者として、常に体が動かせるように意識しておかないといけないなと思いました」と語り、浜崎監督も「芝居じゃなかったの?」と思わず聞いてしまった全力疾走シーンを振り返った。
牧師の言葉の美しさに感動し、台詞とはいえ、汚い言葉遣いを反省したという広瀬は、撮影中も堤演じる父親の計に暴言を吐くシーンで、「なかなかカットがかからなくて、お芝居を続けなきゃと思ってアドリブで『くせぇんだよ!!』と言ったんですが、カットがかかった後に(堤に)『アドリブは傷つくなあ』と言われました(笑)。それを懺悔します!」と堤に謝罪。堤は笑顔で「いいよいいよ」と答えていた。
最後に主演の広瀬が「笑って泣ける作品なので、是非観に来てほしいという気持ちはあるんですが、こんな状況だからこそ少しでも早く日本に笑いやあたたかい気持ちが届くよう、この作品が背中を押せればいいなと思います」と締め、イベントは幕を閉じた。
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