フジテレビ、4月期の木曜劇場では、石原さとみ主演の医療ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』が放送される。
石原演じる萬津(よろづ)総合病院薬剤部の病院薬剤師・葵みどりが、患者の“当たり前の毎日”を取り戻すために奮闘する姿を描いていく。
この度、病院薬剤部メンバーが解禁。西野七瀬、桜井ユキ、井之脇海、金澤美穂の出演が決定した。個性豊かなキャスト陣が石原と共にどんなチームを築き上げていくのか注目!
さらに、ひょんなことからみどりと出会う青年、小野塚綾(おのづか・りょう)役には清原翔が決定。『アライブ がん専門医のカルテ』で研修医役を好演中の清原が2クール連続で木曜劇場に出演する。
西野が主人公の影響を受ける後輩役、清原が謎の青年役で出演する
昨年大きな話題を呼んだミステリードラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)で清純な見た目と裏腹に深い闇を抱えた連続殺人鬼を怪演し、視聴者に強烈な印象を残した西野七瀬。“あな番”以来のドラマ出演となる今作では、みどりと同じ薬剤部で働く新人の病院薬剤師・相原(あいはら)くるみを演じる。
くるみは、「医者は無理そうだけど、薬剤師なら自分でもできそうだし、医者ほど責任は生じないだろう」という消極的な理由で薬剤師の道を選択。しかし、みどりが患者のために懸命に働く姿を近くで見るうちに、仕事に対する意識が変わっていく。
西野は今作が医療ドラマ初出演で、フジテレビの連続ドラマにも初出演。また、石原さとみとは初共演。“初めてづくし”の西野がどんな新しい一面を見せてくれるのか。
桜井ユキが演じるのは、調剤のプロ中のプロ、刈谷奈緒子(かりや・なおこ)。作業効率を重んじ、無駄話もせず、淡々と仕事を進めるタイプの病院薬剤師で、つい患者に深入りして時間をかけてしまうみどりとは対照的な仕事スタイルだ。
みどりに対し「仕事が遅い!」と?咤(しった)することもしばしばだが、患者を救いたいという根底の思いは同じ。今作が初共演となる桜井と石原が見せる掛け合いは必見。
そして、キャリア3年目のムードメーカーでいじられキャラの若手病院薬剤師・羽倉龍之介(はくら・りゅうのすけ)を井之脇海、うわさ話が大好きなキャリア4年目の病院薬剤師でドラマオリジナルのキャラクター・工藤虹子(くどう・にじこ)を金澤美穂が演じる。
清原翔は、病院薬剤師であるみどりに興味を持つ謎の青年・小野塚綾(おのづか・りょう)を演じる。現在、木曜劇場『アライブ がん専門医のカルテ』に腫瘍内科の研修医として出演中の清原は、石原とは初共演。小野塚が今後、みどりたち病院薬剤師とどのように関わり合っていくのか、目が離せない。
<西野七瀬 コメント>
――台本を読んだ感想をお聞かせください。
薬剤師の方には日頃の生活でお世話になっていますが、お仕事の中身についてはあまり知りませんでした。台本を読むことで、薬剤師の仕事内容を初めて知ることも多くて、ストーリーも面白いので、演じていくのがとても楽しみになりました。
――ご自身が演じる役柄についてはいかがですか?
くるみは薬剤師の仕事が自分に向いてなかったら「辞めます」と平気で言える女性です。そういうことをハッキリ言える人ってあまりいないですよね。今は、監督と話しながら、くるみという女性のイメージを固めています。また、新人らしくすべてのことに新鮮にリアクションするよう意識したいなと思っています。
――視聴者の方へのメッセージをお願いします。
私と同じように、薬剤師のお仕事をあまりご存知ない方もいらっしゃると思います。私が演じるくるみは、新人として薬剤師の仕事を覚えていくので、そんなくるみと同じ目線で、薬剤師のお仕事を知っていただきながら、ドラマを楽しんでいただけたらうれしいです。
<清原翔 コメント>
――台本を読んだ感想をお聞かせください。
薬剤部の様子はこれまであまり目にしたことがなかったのですが、専門的な用語が飛び交い、テキパキと仕事をしている場面が多いので、「どんな映像になるんだろう」と想像が膨らむばかりでした。
――ご自身が演じる役柄についてはいかがですか?
小野塚は一体どんな人物なのか、最初は謎めいた男として描かれますが、次第に屈折した思いと苦悩を抱えていることが分かってきます。最終的にはそんな小野塚に共感していただけるようなキャラクターになるのではないかと思っています。演じる上で“共感”をひとつのテーマとして演じていきたいです。
――石原さとみさんとの共演についてはいかがですか?
今回、初めてご一緒させていただけてとてもうれしいです。これまでイチ視聴者としてテレビで拝見していた方なので、緊張するかもしれないです…。2人だけのシーンもありますし、「頑張らないと!」って思っています。
――2クール連続で木曜劇場への出演となりますね。
とても光栄です。木曜劇場というドラマ枠自体も盛り上げていければと思います。『アライブ』と『アンサング・シンデレラ』はどちらも医療ドラマですが、舞台も内容もまったく異なるので、新鮮な気持ちで楽しんで撮影に臨みたいと思っています。
――視聴者の方へのメッセージをお願いします。
このドラマでは、さまざまな人間模様が描かれていきます。原作の良さを残しつつドラマならではの魅力を付け足していけたらと思っていますので、原作ファンの方も、原作を知らない方にもぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
<桜井ユキ コメント>
――台本を読んだ感想をお聞かせください。
刈谷の“とがっている部分”や筋が通っているキャラクターは、原作の刈谷像と通じる部分がありました。すごく人間味がありますし、思いやりのある人物だと思っています。
――そんな刈谷をどう演じようなどと考えていることはありますか?
撮影が始まれば自然に仕上がっていくと思っているので、現時点で「こうしよう、ああしよう」とは考えていません。ただ、原作と台本で描かれている刈谷の仕事に対する一本筋の通った姿勢は自分の中で意識して演じていこうと思います。
――薬剤師にはどんなイメージを持たれていましたか?
私は幼い頃体が弱かったので、病院や薬局で薬剤師さんにお世話になることが多かったんです。その時いつも、「どんな症状があって、お薬を飲まれるんですか?」と聞いてくださって。医師が処方した薬をそのまま患者に渡すだけではない、ということは漠然と感じていました。
今回台本を読んで、「そういうことだったのか!」とあの時のやり取りの意味がわかりました。豊富な薬の知識を持つ薬剤師は、医師や看護師と同様に医療のエキスパートだと思っています。
――視聴者の方へのメッセージをお願いします。
薬剤師は裏方で目立たない存在だと思っている方もいらっしゃるかもしれません。この作品で関心や理解を深めていただき、実際に働いていらっしゃる薬剤師の皆さんに対する意識や目線が変わればステキだと思います。
<井之脇海 コメント>
――台本を読んだ感想をお聞かせください。
初めて知ることが多くてとても興味深かったです。このドラマで描かれる薬剤師は、患者さんが治療を終えたあとのことまで考えて、人生に寄り添い、薬を調剤しています。正直、今まで知らなかった仕事内容に驚くと同時に、薬剤師さんに対する感謝の気持ちが沸いてきました。僕も受けたようなこの感動が、見ている方にも伝わればいいなと思います。
――ご自身が演じる役柄についてはいかがですか?
羽倉は一生懸命でムードメーカーで、周りに気を配れる人だと思いますが、その一方で人になかなか打ち明けられない悩みもある。その葛藤は見ている方に共感していただけると思います。そんな心の動きもていねいに演じたいと思います。
――視聴者の方へのメッセージをお願いします。
小さい頃入院していた時に、「一番良いのは、毎日笑って、楽しむことだよ」と言われたことを、台本を読んで思い出しました。このドラマが、毎週、みなさんが楽しめる処方箋のようなドラマになるといいなと願っています。是非、ご覧ください。
<金澤美穂 コメント>
――台本を読んだ感想をお聞かせください。
想像をはるかに超える精密さや、コミュニケーション能力が特に大切な職業なんだなと知りました。薬剤師は、「その人にその薬が必要かどうか」を瞬時に見分けなければならず、台本を読むたびにハッと気づかされることがありました。
――ご自身が演じる役柄についてはいかがですか?
監査など最終確認作業を担当しながら、うわさ話が好きで情報収集を行う、チームの中間的立ち位置の女性です。仕事への緊張感は持ちつつも、チームの中をのびのび行き交うような明るい女性を演じられたらと思っています。
――視聴者の方へのメッセージをお願いします。
以前、風邪を引いて「早く治さなきゃ」と心も身体も疲労している時に、薬局で薬剤師さんが優しくていねいに声をかけて下さり、救われたことがありました。ドラマを通じて、どこかでホッとするような瞬間をお届けできるように努めますので、よろしくお願い致します。
<第1話あらすじ>
葵みどり(石原さとみ)は萬津(よろず)総合病院薬剤部で働くキャリア8年目の病院薬剤師。同じ薬剤部のベテラン薬剤師・刈谷奈緒子(桜井ユキ)の指示のもと、羽倉龍之介(井之脇海)や工藤虹子(金澤美穂)ら病院薬剤師たちが、山のように舞い込んだ処方箋をひとつひとつ確認し、調剤、監査、投薬といった膨大な作業量をスピーディーにこなしていく。
ある日、そんな薬剤部に新人の相原くるみ(西野七瀬)がやってくる。人手不足に頭を抱える薬剤部にとっては明るいニュースだが、「向いてなかったら辞めようと思っています」ときっぱり言い切るくるみ。
教育担当に任命されたみどりがくるみを連れて院内を案内していると、救急センターに心停止の急患が運ばれてくる。そこでくるみは、医師や看護師と連携して緊急処置に当たる薬剤師の姿を目の当たりにして…。