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深津絵里 初の声優に大苦戦「あてもなく京都のお寺で心を鎮めてみたり」

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「すずめの戸締まり」の初日舞台挨拶が行われ、原菜乃華さん、松村北斗さん(SixTONES)、深津絵里さん、染谷将太さん、花瀬琴音さん、新海誠監督が登壇しました。

新海監督にとって3年ぶりとなる本作では、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる”扉”を閉めていく少女・すずめ(原)の解放と成長の冒険物語が描かれます。

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深津絵里、原菜乃華との共演で「大きな宝物のような作品」に

本作で初めて声優に挑戦したという深津さん。

冒頭のあいさつでは「とっても怖かったです。温かく粘り強く導いてくださったおかげで、なんとか完成したのかなと思っています。思い通りにできなくて、どん底まで落ち込んで。次の収録が待っているから、なんとか気分を変えようと、あてもなく街を歩き続けたり、あてもなく新幹線で京都に行ってお寺で心を鎮めてみたりとか。初めてのことをこの年齢でトライできるチャンスをいただけたというのが、本当に監督に感謝申し上げたいと思います」と苦労を。

そんな深津さんは、東北にルーツを持っていて九州に移り住んで意図的に宮崎弁を身につけていき、旅の途中でだんだん方言が変わっていくという難しい役どころを演じました。

深津さんは「声優初挑戦で、標準語だけでも難しいのに、さらに方言2つをマスターしなければいけないという、すごく挑戦でした。本当に方言指導の先生によるトレーニングのおかげで乗り越えられました」と感謝。

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新海監督が、深津さんに「どうして『すずめの戸締まり』という物語に出ていただけたんですか?」と尋ねると、深津さんは「逆に、どうして環(たまき)というキャラクターは私だったんですか?」と逆質問。

新海監督は「(環は)嘘のない叫びをぶつけることが必要なキャラクターで、そこで深津さんが頭に思い浮かんで」とキャスティングの理由を説明。

深津さんは「私は脚本やコンテを見させていただいて、個人的に『監督が次のところへ向かおうとされているのかな』と受け取りまして。日本だけでなく世界中に作品を待っているファンがいらっしゃると思うんですけど、今回は『たった1人の、その人だけに届けばいい』というような、ピュアなものを感じて。(オファーされたことには)何かがあるだろうと思って、下手くそながらぶつかりました」と振り返りました。

続けて「私なんかよりも、原さんは何100倍も怖かったと思うし。でも(原さんが)すずめみたいにアフレコの収録現場で戦っている姿を側で見られて、本当に美しかった。初めてのことで恐ろしかったけれど、こうやって原さんのような素晴らしい感性の女優さんとお芝居できたことで、また1つ大きな宝物のような作品になりました」と称賛。

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深津さんからのメッセージに、原さんは「泣きそうなくらいにうれしくて…」と伝え、「深津さんのお芝居を隣で見させていただいて、自分も知らないようなすずめがたくさん出てきて感謝しかないです」とコメント。

さらに「環のアフレコがない日にもスタジオにいらっしゃって、すごく喉にいいハチミツをプレゼントしてくださって。毎日そのハチミツを舐めて、気合いを入れてスタジオに行ってました。隣を見るといつも笑顔ですごく温かく迎えてくださって、うれしかったです」と頭を下げました。

深津さんは「こちらこそ。なので、『やって良かったな』とすごく思います」と答え、新海監督は「そういっていただいて、とても光栄です。ありがとうございました」と伝えました。

染谷将太が本作で発見した、声の仕事の楽しみかた

新海監督から、アニメーションのキャラクターや実写で活躍する染谷さんに「アニメーションの現場と実写の現場の違い」について質問が飛ぶと、染谷さんは「声の仕事の方が自分にとってチャレンジと言いますか、慣れているわけではないので、『自分だったら何ができるだろう』と自問自答しながらやっています」と回答。

「(声優は)喋れる時間もタイミングも決まっていて、ある種その枠の中なら何でもできると、今回やっていて思いました。そこに収めればどんな表現でも可能で、(最終的に)画が説得力を持たせてくださるので。そういう楽しみを感じていました」と語りました。

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また、方言を使うキャラクターを演じた花瀬さんに、新海監督が「伊予弁はどうでした?」と聞くと、「すごく方言は難しかった」と苦笑い。

花瀬さんは、自身と年齢の近いすずめについて、「すずめはすごく勇気があるな、素晴らしいなと思いました」と語ると、原さんも「(私も)『割とすずめは積極的なんだな』と思いながら見てましたね」と同調しました。

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<作品概要>

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会う。彼の後を追って迷い込んだ山中の廃墟で見つけたのは、ぽつんとたたずむ古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。

映画「すずめの戸締まり」は、全国公開中。

©2022「すずめの戸締まり」製作委員会

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