堂本光一さん(KinKi Kids)が1月20日、ミュージカル「Endless SHOCK」の製作発表に出席しました。
制作発表には、共演の佐藤勝利さん(Sexy Zone)、中山優馬さん、上田竜也さん(KAT-TUN)、中村麗乃さん(乃木坂46)、綺咲愛里さん、前田美波里さん、島田歌穂さんも登壇しました。
本作は、“SHOW! MUST GO ON!”という言葉を問い続けながら、エンターテイナーのコウイチとそのカンパニーが運命を駆け抜ける姿を描く、オリジナルミュージカル。
2000年11月の初演「MILLENNIUM SHOCK」以来、堂本さんが国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けています。
2024年の公演で、ついに2000回を達成し、また、国内演劇の単独主演記録2017回を超え、単独1位となる見込みです。
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堂本光一 帝国劇場の休館に合わせ「今年で『SHOCK』に出る幕を締める」
2000年の初演以来、2005年からは脚本・演出にも関わってきた堂本さんは、「今年は、自分もいつやるのか覚えられないくらい多くの期間、公演させていただきます。2000年から始まり、こうして2024年もやらせていただく運びとなりました」とあいさつ。
続けて、2025年2月に建て替えのため休館する帝国劇場に触れつつ、「この作品は、地方公演もありますが、帝国劇場と歩んできました。自分としても、今年で『SHOCK』に出る幕を締めようと思っています」。
「そういった意味でも、今年は豪華なキャストの皆さんに集まっていただきました。盛大に最後、花火を打ち上げようというイメージでやらせていただこうと思っています」と告白しました。
堂本さん主演では、ラスト公演だと明かされた本作。ライバル役を務めるトリプルキャストの佐藤さん、中山さん、上田さんはそれぞれ意気込みを語りました。
佐藤さんは、「僕のエンタメの根源が『Endless SHOCK』です。その思いを乗せて、光一くんと最後の『Endless SHOCK』を一緒に出来ることを光栄に思います。一生懸命務めあげて、最高のゴールを迎えられるように頑張ります」とコメント。
中山さんは、「芸能を目指して、歩み始めたときからこの作品はすでにあって。今年最後になるということに衝撃を受けています。本当に大変な作品ですので、覚悟を持って臨みたい」と語りました。
2001年~2003年の「Endless SHOCK」に出演していた上田さんは、「20年前くらいですが、光一くんから『お前はもう“SHOCK”に出るな』と言われたときから、今年の11月(帝国劇場でのラスト公演にライバル役で)やらせていただくことになるとは夢にも思わず。“締め”ということで、今まで以上にライバル役を追求して、素晴らしい公演だったと思ってもらえるように努めてまいります」と話しました。
これに対し、堂本さんは「竜也が“締め”と言うと、別の(暴力的な)“シメ”に聞こえるけど大丈夫ですか?自分はちゃんとした“締める”なので」と言い、笑わせました。
上田竜也 堂本光一の決断に「なんでだよ!」
23年半もの間、代役なしで単独主演を続けてきた堂本さん。
「Endless SHOCK」を終幕する決断について、「内容的にも、(演出を手掛けるようになった)26歳のころに作った作品で、主人公の年齢設定もそれくらいなんです。今自分は45歳なんで、いい時かな、と。帝国劇場と歩んできた歴史もあるので、一度休館になるのであれば、自分が出る『SHOCK』は幕を締めてもいいかな、と思いました」と説明。
また、「僕の中では、2~3年前から心の中で決めていた部分はあります。何となくお話をしていたメンバーもいます」と明かしました。
長年、オーナー役で出演を続けている前田さんは、「作品のファンとして、とても残念ですね。2013年に初めてステージに立ったとき、光一さんのファンの方が客席を占めているから、『こんなに盛り上がるのか』と思いましたが、私も年齢を重ねて、この作品に出させていただいているうちに、『この作品はたくさんの方に愛されている』と(感じました)」。
「光一さんは、『帝劇でつくった作品は帝劇で締めるんです』と仰るので、素晴らしいと思いました。光一さんは、演出家になられているので、これを超える作品を作って、その時は私をおばあさん役で出してください(笑)」とエールを贈りました。
佐藤さんは、「光一くんから何となくお話はされていたんですけど、衝撃を受けました。ずっとあるものだと思っていたし、ずっと階段落ちをしてほしかった」と語ると、光一さんは「ずっとするか!」とツッコみ、笑わせました。
中山さんは、「寂しく思います。でも、参加させていただいたからわかるのですが、(公演は)過酷なんです。光一くんの姿を何回も見せてもらい、『なぜこんな回数ができるんだろう』と何度も思いました」。
「『SHOCK』が終わることに覚悟ができていたわけではないですが、記念すべき回を迎えることは素晴らしいことだと思います」としみじみと語りました。
上田さんは、「直接本人からお聞きしたときに『なんでだよ!』と言いました。ただ、本人が決めたことなので、光一くんが完全燃焼できるようにしっかり取り組んでいく気持ちに変わりました」と告白。
共演者からの思いを聞き、光一さんは「僕の尊敬する役者の先輩で、『やめる、やめる』と言って、何度も帰ってきた方もいるので(笑)。その辺はどうなるか」とほほ笑みました。
代役での「Endless SHOCK」の継続が、記者から望まれると「自分の思いとしては誰かにやってもらいたいという思いが強くあります」と回答。
続けて、「『SHOCK』は帝国劇場のサイズで考えられているので、ミュージカル版としてはもうできないですが、立てば、感謝祭というような形で、違う手法でイベントができるかもしれない。今適当なことを言っているので、『勝手なことを言うな』と思っている関係者もいるかもしれませんが(笑)」と思いを明かしました。
堂本光一 帝国劇場の思い出を語る「演劇の神様が宿っている」
「これまでの帝国劇場の思い出」を聞かれると、堂本さんは「帝国劇場は、舞台をやっている人だったらみんなが立ちたいと思う場所なんです。最初はたくさんの批判もいただきながらだったのですが、自分のステージに懸ける思いや、舞台に立つ意味を学ばせてもらった場所」。
「自分の人生の中で、24年間立たせていただきました。人生の半分ですね。行くと必ずワクワクとドキドキする劇場なんです」。
「スピリチュアルなことを信じるタイプではないんですけど、演劇の神様が宿っている。そこに24年間もやらせていただけたことは、普通では考えられないことで、こんな幸せなことはない」と感謝。
また、建て替えられる新しい帝国劇場について「何を要望しようかな…。シャワーの水圧は守っていただきたい(笑)。また、自分が(帝国劇場に)立たせていただく前提ですけど」とニヤリ。
最後に、「今は、一つひとつの公演に向き合うつもりでいます。今年、幕を締める形をとらせていただきますが、これだけ多くの回数をやらせていただけることに感謝したい。1人でも多くの方に『SHOCK』という作品が目に焼き付くように届けられたら」と締めくくりました。
ミュージカル「Endless SHOCK」は、4、5月の帝国劇場(本編・エターナル編同時上演)公演を皮切りに、 7月、8月は梅田芸術劇場(本編のみ)、9月博多座(本編のみ)、11月は再度帝国劇場(本編のみ)と全国ツアーが予定されています。
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