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2020年春、 ブロードウェイミュージカル『アナスタシア』が、日本で初めて上演される。

第70回アカデミー賞で歌曲賞、作曲賞にノミネートされたアニメ映画『アナスタシア』に着想を得て制作された本作品。

1918年、帝政ロシア時代の最後の皇帝ロマノフ２世をはじめ、一族が殺害されたというニュースがあふれる中、皇女アナスタシアだけが難を逃れて生き続けているという歴史上の謎「アナスタシア伝説」に基づいた物語で、記憶をなくした主人公・アーニャを葵わかなと木下晴香がWキャストで演じ、そんなアーニャと旅をする若き詐欺師・ディミトリには海宝直人、相葉裕樹、内海啓貴がトリプルキャストで扮する。

フジテレビュー!!では、 ディミトリを演じる、 海宝直人＆相葉裕樹＆内海啓貴の3人に話を聞いた。

――みなさんは、以前から面識があったんですか？

海宝：相葉さんとは『レ・ミゼラブル』でご一緒させていただいて、結構長い時間を一緒に過ごしたので、同じ役を演じることが決まった時は、とてもうれしかったです。前作では相棒のような役柄でしたし、“猫好き”という共通点もあるんです。

内海さんとは初めてご一緒させていただくんですが、コンサートを拝見させていただいた時に、若さあふれるエネルギーと胸に沁みる歌声がとても素敵だなと感じました。

相葉：『レ・ミゼラブル』で相棒のような関係を演じた海宝くんと、今回は同じ役を演じるので、一緒に舞台へ上がることができない寂しさもあるんですけど、海宝くんがいるだけで安心感があり、とても頼りにしています。

内海くんは、製作発表の前日に初めてお会いしたんですが、人懐っこい笑顔が可愛らしくて、こちらまでつい笑顔になってしまいました。

内海：お二人は猫好きだそうですが、実は僕、猫アレルギーなんです（苦笑）。

僕は、海宝さんのアルバムを持っていて、稽古前にアルバムを聴いてテンションを上げたりしているんです。「ミュージカルって楽しいな、大好きだな」と思うようになったのがここ2、3年で、まだまだ知らないことだらけなんですけど、海宝さんからいろんなことを教わりたいです。

相葉さんは、今、僕が出演しているミュージカルの大先輩なので、動画をたくさん観させていただきました。そんな先輩と共演できることが光栄です。

――ここからは、お三方の素顔に迫るお話を聞かせてください。演じるディミトリは詐欺師という設定ですけど、プライベートでは「騙すほう」「騙されるほう」どちらに近いと思いますか？

相葉：僕は何でも信じてしまうんですよ。だから、どちらかというと騙されやすいのかな。

内海：僕もです。

相葉：子どもの頃からちょっとした嘘に騙されてしまうことが多かったので、今も“騙されがち”ですね。

内海：僕も騙されがちな人生でした（笑）。

海宝：騙されやすそう（笑）。

内海：そうなんですよ。でも、僕の場合は、まわりが助けてくれるんです。

海宝：確かに助けたくなるキャラクターだよね。僕も、騙すよりは騙されるほうが多いのかな。サプライズなんかにはよく引っかかりますけど。

――騙されることが多いということは、役柄同様ピュアなんでしょうね。劇中、アーニャは自分探しの旅へと出ますが、そんな経験はありますか？

海宝：自分を探したことはないんだよな（笑）。

相葉：迷ったことはいくらでもあるんですけど（笑）。

内海：僕、あります！二十歳の頃に自分が何をやりたいのかわからなくなってしまった時期があって、横浜や下北沢でギターを持って路上ライブをしてました。その時は、まさか5年後にシアターオーブのステージに立てるなんて思ってもいませんでした。

海宝：すごいね！

相葉：自分に何ができるんだろうって考えることも“旅”みたいなものだよね。僕は、ストリートダンスをやっていた時期がありました。「何かになりたい」という漠然とした思いで街に出ていました。

海宝：ミュージカルや演劇が好きという気持ちは揺るがないんですけど、稽古をしていてしんどいと感じたり、お芝居のことで悩んだり、正解が分からなくなることってどうしてもあるんです。そういう時はロンドンへ行って向こうの作品を観たり、海外のキャストさんとふれ合ったりすると、「あぁ、自分が好きだったものはこれなんだ。僕が歩むべき道はこれなんだ」と再認識させられます。

――では、“旅つながり”で、もし1泊2日で旅行に出るなら？

相葉：短いですね。となると、国内かな。

海宝：でも、韓国とか近場の海外なら行けるよ。僕は台湾へ行ってみたい。食べものもおいしいっていうし、いつか行ってみたいと思ってるんですよ。

相葉：僕は、箱根あたりへ車でパッと行って温泉入って、泊まって帰るみたいな。

内海：北海道でおいしいゴハンが食べたいです。

海宝：いいね！

内海：スキーとかもできたら最高ですね。

――早いもので今年も残り1ヵ月。2019年を漢字一文字で表すとしたら？

相葉：「学」。2019年は、学びの年だったので、その学んだことを2020年に試していけたらいいなと思っています。

海宝：「新」ですね。今年の頭は、オリジナルミュージカルで幕を開け、新たな作品をつくらせていただき、『レ・ミゼラブル』があって、演出補佐がエイドリアン・サープルさんからクリストファー・キーさんに変わったことで、また新たなマリウス像を追求した。そして、今まさに新作ミュージカル『ロカビリージャック』で新たな役づくりをしている最中です。

内海：僕は「挑」です。『アナスタシア』のオーディションに挑戦し、ディミトリとして出演の機会を頂くことができました。 “ミュージカルが好き”という思いだけで、右も左もわからないままこの世界へ飛び込み、いろんなことに挑戦できた2019年となりました。

意欲たっぷりの3人が臨む『アナスタシア』は、フレッシュなメインキャストのほかに山本耕史、堂珍嘉邦、マルシア、大澄賢也、麻実れいら実力者が脇をしっかりとサポート。日本初演となる今作、伝説の第一歩は新春の東京公演からスタートする。

＜東京公演＞2020年3月1日（日）～28日（土）東急シアターオーブ

＜大阪公演＞2020年4月6日（月）～18日（土）梅田芸術劇場メインホール

公式サイト：https://www.anastasia-japan2020.jp/

公式Twitter：＠AnastasiaJapan