リンダカラー「なめられないように常に睨みをきかせていた」
300組超の若手芸人の中から選ばれた6組13人がネタやコント、新企画に挑戦するバラエティ番組『ウケメン』。外国人に扮した6人のウケメンが和製英語(ジャパングリッシュ)を見破るゲーム企画「ジャパングリッシュに気をつけろ!」や、平成の名作ドラマを、低周波装置を装着し電流を受けながらも、平静を保って演じ切らなければいけないパロディコント「ヘイセイドラマシリーズ」など、どこか懐かしさも感じられる日本一フレッシュなお笑い番組だ。
そんな中、フジテレビュー!!では『ウケメン』に出演している芸人たちを”1分間PR動画”と共にリレー形式で紹介中!第5弾は、ワタナベエンターテインメント所属のリンダカラー。去年、芸歴2年目で『ウケメン』に合格し、現在 3年目にしてM-1グランプリで2回戦突破中の、デン(25)とたいこー(26)の幼馴染みコンビだ。
![リンダカラー](https://cdn.prod.media.fujitv-view.jp/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0659-1.jpg?fit=1024,1024&webp=1)
——ウケメンに選ばれた時の気持ちは?
たいこー:オーディションの時は2年目で、それまでテレビのオーディションに受かったことがなかったんでシンプルに嬉しかったです。親に言うのも嬉しかったですし、「本当に選ばれたのかな?」ってふわふわした感じでしたね。他のオーディションには軒並み落ちていましたから。
デン:初めてオーディションに通ったなっていう。今まで一次も通ったことなかったもんな、そもそも。
たいこー:何も引っかからなかった。
デン:僕は正直「2年目で調子いいな!絶好調だよな!」って。
たいこー:デンがこんな(調子のいい)感じなんで、俺はそうならないようにしました(笑)。
デン:いや、調子いいぞ、お前!
たいこー:それはやっぱりコンビとして、調子いいのは分かってるけど…片方はこれでいいと思います。
デン:バケモンだけどな!
たいこー:うるせーな、こいつ!
デン:隠してるんですよ、こいつは。
たいこー:両方がこれだったら、マジ引いちゃうから。
デン:爆笑
周囲に先輩しかいない環境の中での“戦い”
――『ウケメン』メンバーでの立ち位置はいかがですか?
たいこー:最初はアウェー感がすごかったんです。
デン:メンバーの中で一番の後輩なので、なかなか意見するのが難しいというか、基本的にネタのアドバイスを受けるのも先輩ですし。その中で『ウケメン 』のメンバーになって、位置としては対等じゃないですか。最初は「最初に舐められたら俺らに発言権はないぞ」と思ってなめられないようにしましたね。常に睨みをきかせて「負けねぇぞお前らには」っていう。
たいこー:周りは芸歴が長いんで、みんな顔見知りみたいな。
デン:あれ、うざかったよな。僕ら芸歴が下すぎて知り合いがいないんですよ。他はみんな、同じライブに出ていたりするので、会話しているんです。
たいこー:僕らは他事務所の芸人と絡むことすら、まずなかったんで。
デン:超アウェイだったよな!
たいこー:最終オーディションとかめちゃくちゃアウェイだった。
デン:僕らだけずっとコンビで喋ってて、あれは良くなかったですね。
たいこー:めっちゃ覚えているのは、最終オーディションで「ネタをやる順番を決める」ってなった時に、俺らその後にライブの予定があったんで、最初にやらないと間に合わない状況だったんですけど、発言できなくて。周りの先輩がどんどんやっていく中「これは間に合わないな」と思い、「すいません、この後ライブがあって順番を先にしてほしいんですよ」って言ったら、仁木さん(ひみつスナイパー健)が小声で「そんなの早く言ってもらわないと困るけどなぁ」って。
デン:マジあいつとがってんな!
たいこー:それはマジで覚えています。ちょっと怖かったですね。
月日を経て縮まったメンバー間の距離
――関係はその後どうなったのですか?
たいこー:プライベートでもメンバーと遊ぶように。『ウケメン』の収録がないときでも連絡が来て、俺はかなでさん(3時のヒロイン)と舟久保さん(マカロン)とで。かなでさんは怖い映画が見れないから、舟久保さんと僕の3人で怖い映画を見るっていう。
デン:なんであいつが一番女なんだよ、女すぎるだろ。
たいこー:結構何でも話しますね、恋話とかもしますし。
デン:きしょっ!
たいこー:これに関してはマジできしょいです。
デン:ていうかお前、恋バナ好きなの?
たいこー:俺、恋バナ好きなんですよ。
デン:へぇ!おもろいな。今度俺も参加していいか?
たいこー:いや、無理無理無理。絶対喋んない。
ササさんは兄貴のような存在(デン)
デン:『ウケメン 』が始まってから、日に日にメンバーが繋がっていくというか、ラインが太くなっていくというか。楽屋で話していても楽しいし、「みんなの人間性をようやく理解してきたかな」と思うんで、メンバーの意外なところを見られると僕は嬉しい。仁木さんがめちゃめちゃ打たれ弱いところとか、ササさん(トキヨアキイ)が、思っていたよりも8倍バカなところとか、そういうのは面白いなって。
たいこー:良いこと言うな。
デン:僕、ありがたいことに、コントでもちょい役で結構出させてもらっていて、頭に入れなきゃいけないもの、考えなきゃいけないことが多すぎてキャパオーバーになる時があるんです。そんな時にササさんは、「練習しとこ」って優しく練習に付き合ってくれる。
ササさんは、兄貴的なところがあるので、毎回それをやってくれるんですよ。毎回切羽詰まってるのを察して「一回練習しとく?」「空いてる時間、やっといたほうが良いんじゃない?」って言ってくれるので。「バカだけど優しい、バカだけど一番熱い人なんだな」っていう風に感じますね。
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そんな仲の良さから生まれた企画も…
たいこー:ササさんと仲がいいからふたりで「何かやりたい」って言って『ティッ君とトッ君』が誕生したんです。(※動画で人気者になりたい若者ふたりが過酷なチャレンジをするコント)
デン:今までは「誰かひとりがメイン」っていうのが多かったので、「ササさんと主役ふたりで笑いを作れないかな」って考えていて。『ティッ君とトッ君』は初めて自分たちから提案したコントで、今後もこのようなことが実現できたらと思います。
![](https://cdn.prod.media.fujitv-view.jp/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0236.jpg?fit=1024,1024&webp=1)
たいこー:作家さんがいい人なんで、僕たちを取り上げてくれることも。『ム口(無口)ツヨシ』(※どんなに過酷な状況でも無口を突き通さなければならないコント)も俺が「リアクションがしたい」って言って、作家さんが考えてくれて企画にしてくれました。
![リンダカラー](https://cdn.prod.media.fujitv-view.jp/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0196.jpg?fit=1024,1024&webp=1)
デン:自分が「面白い」と思っていることを形にして、テレビで放送して、見てくれた人が「面白い」と言ってくれるのは、やりがいがあるし、充実感もあって、めちゃくちゃ嬉しいです。
たいこー:だからこそ失敗できないって思いますね。「絶対に成功させないと」っていうのは。
デン:プレッシャーもありますけど。
たいこー:そこは戦わないと。
インタビュー中、まるでラジオを聞いているかのような、息のあったクロストークを展開するリンダカラー。ふたりの『ストイック過ぎる笑いに対する思い』は後編にて。
「ウケるかウケないかの怖さしかない」(たいこー)
――リアクションについてはいかがですか?
たいこー:一番最初の『ム口ツヨシ』で、跳び箱を跳んで、着地点が足つぼマットだったんですけど、想像していたよりも痛くなかったんですよ。それでリアクションをとれずにいたら、演出の石川ディレクターに「リアクション、下手だな」って言われて。それから、他の人のリアクションを見て勉強して迎えた次の収録が、熱湯だったんですよ。
デン:あれは、めちゃくちゃ良かったな。
たいこー:「マジで熱くないとリアクションが取れないから」って、その熱湯が70度くらいあったんですよ。そうなった時に、本当のリアクションが出て「こういうことなんだろうな」って思いました。痛くないときでもこういうリアクションが取れるように、熱湯で本当のリアクションを知りました。
デン:「リアクション芸人」目指してるもんな。
たいこー:そうですね、俺やっぱりそういうのが面白いと思ってるんで。
デン:熱湯のやつはめちゃくちゃオモロくて。お湯に入って、熱過ぎたのかジャイロ回転で出てきて…見たことない、俺熱湯からジャイロで出てくるやつ(笑)。
たいこー:起きた時には氷の上だったんで。でもみんなが笑ってくれてたんで、それが一番嬉しいですね。
デン:俺が一番笑ってたよ。「こいつは多分死ぬんだな」と思って。「死ぬ」と思ってめちゃめちゃ笑ってた。
ふたり:爆笑
たいこー:でもたらいに氷が入っているのを見て、自分があれの上に乗っているのは超嬉しかったです。
デン:いいなー、あれ。
たいこー:あれは夢だったりしますからね。
デン:あれはやりたい。ずるいよ。
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たいこー:めちゃくちゃ良かったですね。もう痛いとかの怖いとかじゃないんですね、ウケるかウケないかの怖さでしかない俺は。これは石川ディレクターと俺のバトルですよ。
デン:スタッフさんとの勝負みたいなところもありますね。
たいこー:怖さもその場のスタッフがウケるかウケないかしか考えていない。
ウチのボスはアメとムチの使い方が抜群にうまい(デン)
――印象に残っているコントは?
デン:圧倒的に『パンダ松之丞』(※パンダの格好をしたデンが講談でメンバーの秘密を暴露するコーナー)ですね。いろんなコントを主役でやらせてもらっていたんですけど、『パンダ松之丞』は練習量が多くて、一番難しくて一番きつかったです。
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「講談」って芸じゃないですか、「芸人が芸のまねごとをする」っていうのが、ものすごい質を求められるし中途半端なことは出来ないし、責任感もあって…。収録の前日に打ち合わせがあって、そのまま練習を続けて、寝ない状態での収録になりました。朝4時くらいから、「『パンダ松之丞』です」って何百回も練習しているんで、自分が誰か分からなくなるんですよ。
『パンダ松之丞』の一番最初の収録の時、「期待に答えなきゃいけない」というプレッシャーがある中で、他にも出番のあるネタが入っていて…。失敗出来ないし、脳みそがパンパンになっていって、僕の芸人人生でその時が一番しんどかったというか。でも、石川ディレクターは時々、練習している様子を見に来てくれるんですよ。それが嬉しくて。
たいこー:優しいんだよな。
デン:うちのボスはアメとムチの使い方がエグいんすよ、抜群にうまい。「やばい、もうしんどいな」って時に、扉が「ガチャ」って開く。
たいこー:爆笑
デン:「出来てるかー?」って「隼さん(石川ディレクター)!ちょっと見てください、練習した結果です!」「いいんじゃない」って…演者の扱い方、その辺がやっぱ上手いなって。「手のひらの上で扱われているな」って思いながらも、そこにすがってしまう自分たちがいる。
——そんな相方の姿を見て、たいこーさんはどう思いました?
たいこー:その日は一緒に局に泊まったんですよ。俺は翌日そんなに出番はなかったんですけど、「泊まる」っていうのが楽しくて。地元が横須賀なんで遠いから、朝も早いし。デンがずっと繰り返し練習している姿を見てて「頑張ってんな」と思って。でも、俺がいてもしょうがないんで、すぐに宿泊室で寝ました(笑)。大変そうでしたけど本番では上手くいってたんで、良かったなって。相方として誇らしかったです。
デン:きしょっ!きしょいですー、「相方として誇らしかったです」(たいこーのマネ)。
たいこー:(記事に)載るかな、今の。
デン:載らないでほしい!「きしょワード」載せないでください!
スタッフとも近い距離 狙っているのは…?
たいこー:俺結構、スタッフさん、カメラマンさん、衣装さんまとめて飲み会とかしたりするんですよ。こないだもスタッフさんと一緒に『脱出ゲーム』に行きましたね。そこで衣装さんのことも聞けたりすると、収録でも気が使えたりするじゃないですか。
デン:お前、衣装さんに行こうとしてるのか!
たいこー:違う違う、みんなで行ったの!ふたりで脱出ゲーム行かないから!こんなんが記事に載ったらヤバイ!
デン:顔、真っ赤じゃねぇか!こいつ衣装さん行こうとしてんのかい!
——その恋バナをメンバーに話しているんですか?
たいこー:違う違う!
デン:良いですね、完璧な記事ができるかもしれないですね。繋がったぞ、伏線張ってたんだ!うまいことやりますわ。落語だね!お前が今やってたことは(笑)
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